お花見

ソメイヨシノと違って、南下しながら咲いていく桜。沖縄らしい華やかさと力強さを持っているみたい。花より団子。50～60人でのお花見は、カチャーシーこそなかったけれど、賑やかで楽しかった。お花見

遅い朝

昨日の夜に那覇入りすると、久しぶりに晴れると天気予報士が告げていた。8時近くになり、やっと朝日が眩しくなってきた。西へ来たと感じる遅い朝は、国際通りを行く車も人影もまばら。おはよう沖縄。遅い朝

プレゼント

バレンタインデーが近付いて、デパートやスーパーはチョコレートの山だらけ。女性から告白しても良い日のはずだったのに、義理チョコとか感謝チョコとか、恋愛感情の無い人にまで贈る日になってしまって、毎年この時期になるとうんざりしてしまう。もともとは、お菓子業界が仕掛けた行事の日だから、純粋に愛の告白をする日だとも思ってないし、子供の頃から素通りしたい日の代表格だった。だけど。ある年、チョコを準備しなかったら、今年はくれないの？と彼に言われて、それ以来とりあえずは買うようになってしまった。オフィスの女性陣とか、仕事上のお客さんから、豪華なチョコを貰えるだろうに、愛人から貰えないとツマラナイ気がしてしまうらしい。そんな形式上のものをと思ってしまうけど、複雑な男心を満たすには、イベントも、きちんとこなさなきゃいけない。純粋な...プレゼント

さなぎ

震える唇ルビーのしずく果肉をむさぼる夜は愛をくねらせて燃えただれた窓はヴァイオレット床を這いずる裸のコブラ歓び奏でる幼い孔雀瞳を潤ませ風はめくれちぎれゆくすすり泣く雨とけるダイヤモンド窓に吊るされ悶えるさなぎ燃えただれた窓はヴァイオレット肌にもつれる彩（きら）めく絆夜明けに飛べない二つのさなぎ微笑むデザイア愛は羽をむしりとる「ムーンライダース詩集」より新潮文庫＊＊＊＊＊一目みただけで、頭から離れなくなった。身悶え体をくねらせるふたり。なんて官能的なの。だけど、切なさも秘めている。夜明けに飛べない二つのさなぎ。眩しい朝を、ふたりは一緒に迎えられない。さなぎ

こい。あい。

調べたい言葉があって、久しぶりに広辞苑を開いた。最近は何でもネット検索してしまうから、一枚ずつページをめくる動作が懐かしくて、「恋愛」についても引いてみた。「恋愛」男女間の恋い慕う愛情。こい。「恋」一緒に生活できない人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。「愛」男女間の愛情。恋愛。もともと「恋」と「愛」は違うと思っていた。「恋焦がれる」とか「恋は盲目」っていうくらいだし、「愛」よりも「恋」の方が感情を深く表している言葉なんだろうなって。だけど。恋するのはもうやめた。一緒に生活できない人って限定されたら、この恋愛に、未来がなくなってしまうもの。これからは恋じゃなくて、愛することにする。いつか願いが叶うように。こい。あい。

鎹

ごちそうさまがききたくて。TVの料理番組を、いつになく真剣に見入ってしまった。「お袋の味ってあるでしょ」うんうん、頷ける。慣れ親しんだ味は、いつまでたっても、舌が記憶してるものだから。高級料理を食べ続けると飽きてしまって、家庭の味が恋しくなるって聞いたこともあるし。「子供が美味しいって言ってくれると、頑張って作ろうと思うでしょ。ご主人が言うより、嬉しいよね」お袋の味を作り出すために努力するのは分かるけど、子供だけの笑顔でいいの？なんで夫のためには頑張れないの？そんなこと言うなんて虚しいじゃない。でも、夫より子供優先という話は、よく聞くものだけど。そんなことを思っていたら、涙がポロポロと溢れ出した。料理番組を見ているのに、思考がどんどん違う方向に走り出して、頭の中は夫婦という文字でいっぱいになっている。夫への思い...鎹

マグカップ

文字が描かれているだけのシンプルなマグカップを見つけた。その瞬間、そこから目が離せなくなってしまって。毎日、手を握って。毎日、KISSして。毎日、あなたと一緒。書かれた文字を読んだとき、全身に鳥肌が立った。私の願望が、そのまま表れていたから。ずっと、あなたのそばにいたい。マグカップ

午前3時

夜更かしして陽が昇ってからベッドにもぐり込む週末を過ごしてしまったせいで、昼夜が逆転して眠れない。このままじゃ、睡眠不足の頭を抱えたまま出勤することになってしまう。慣れてはいることだけれど、出来れば万全な体調で1週間の始まりを迎えたいのに。TVの声が耳障りだからと消してしまうと、キーボードを叩く音だけがリビングの中で小さく響いて、孤独感をよりいっそう煽り立てる。いたずら電話でもいいから着信があればいいなと思っても、携帯は身を震わすことはないし、睡魔でさえも近寄って来てはくれない。もう午前3時になろうとしている。そばに、誰かがいてくれたら。人の温もりがあったら、ベッドに入る気持ちになれるかもしれないのに。午前3時

未来

年末に放送された『イカ天』。いま大好きなBIGINは、この番組がきっかけでメジャーデビューを果たしたはず。『恋しくて』。あの頃は、仮装大賞にでも出場しそうなバンドが歌っているのを笑いながら見ていて、こんな恋愛をするなんて想像もしたことがなかった。ただ、好きって無邪気に言ってただけで幸せだった気がする。＊＊昨夜。見るともなく見ていた紅白からドリカムの曲が流れ出すと、急に体の力が抜けてポロっと涙がこぼれた。『未来予想図』。未来から目を背けて、かなりの時間を過ごしてしまった。分別がつく年齢に達したはずなのに、イカ天を見ていた頃と変わらず、好きだという感情を抑えきれずに暮らしている。＊＊恋しくて。アイシテル。恋愛に未来を求めるのって、いけないことなのかな。未来

いろいろ

銀座にある蕎麦屋で1年の締めくくり。たくさんの具が入った五目そばは、いろんなことのあった今年を象徴しているよう。楽しい思い出がつまって、今年が暮れていく。来年も、いい年でありますように。いろいろ