「その辺でいいです・・・ちょっといいですか?」ヘルメットを地面に置いて彼女からRZを受け取り、ハンドルを右に切り手前に引き寄せ、後輪を浮かせるとサイドスタン…
4速から5速に相棒をシフトアップさせたが2サイクルの加速にはとても追いつくことが出来ない。彼女を乗せたRZのテールが次第に小さくなってゆく。ダメだ、このまま逃…
気持ちだけ背中を小さく丸めた彼女のRZと自分を乗せた相棒の差は50mから100mは広がった。緩く左右に蛇行するコーナーを今まで出したことのないスピードで視界か…
「まだまだァッ!ここだっ!!」"バボォォォォーーッ,バボォォーッッバボォォォォーーッ,、"ビッグシングルの最大の武器のエンブレを聞かせてギリギリまでアクセル…
腕組みをしながら信号が変わるのを待った。時折バックミラー越しに映るRZの彼女へ視線を移したが彼女の視線は目の前の自分ではなく、もっと先を見ているようだった…
湖尻の大ヘアピンを通過する車がいないことを確認して駐車場から真っ直ぐ乗り入れた。バックミラー越しに後ろを確認するとRZの彼女はまだ動いていない。ライトが点…
次の話の切っ掛けを見つけようとした時、彼女のRZのナンバーが"横浜"だったのを思い出した。「あの・・・箱根とかよく走りに来るんですか」「うぅん、時々ね。今日…
聞かれてばかりだったので自分も彼女に何か聞いてみようかと思ったが切っ掛けが掴めなかった。彼女自身のことより自分の興味は少し手の入った彼女の相棒の白いRZ25…
回転を合わせ、ギアを1段1段ゆっくりと落としながら右のウィンカーを出し、ミラーで後方を確認して駐車スペースへ減速しながら滑り込もうとした時、ライトはその先に…
どれくらいの時間が経っただろう。霧で体が冷え始めた頃、タンクの上に落としていた視線を前に戻すと霧の塊はだいぶ薄くなっていた。「よし、これなら行ける。さぁ、い…
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