〔詩〕朝(窪地で)

〔詩〕朝(窪地で)

朝(窪地で) ほどかれる髪 火のように延びて ​艶やかな流砂に白磁の円柱を夢みる まだ揺れている水草 その溺愛の理由をかき鳴らす 不穏な翳りよ。仮初の欲望からもなお遠く 曇った鏡の内側で どんな