小さい頃から観てきた映画。背景にはそれを作っている大人がいるとも知らず、差し出された映像美にただただ没頭した。 成人してもなお、自分はそれを観る側だった。自分にとって映画は"観るもの"なのだ。 でも、映画館でエンドロールを見るたびに想像した。ここに名前が載るってどんな気持ちなんだろうか、とー そんな気持ちを抱えたまま就職し、年月はどんどん過ぎた。 何年か働いて、次第に何か手に職をつけたいとか、転職について考えるようになった頃 「せっかく辞めるなら…」 と、私はエンタメの世界へ入った。仕事の傍ら勉強して身につけたスキルをもって、全く違う畑へと飛び込んだのだ。 そうして入社したものの、