生きながらえば時代も変わる。
世代感の対立、コミュニケーションギャップをテーマに名作ドラマを描いた脚本家•山田太一。 実際に起きた多摩川の決壊を背景にした「岸辺のアルバム」、サザンの「いとしのエリー」を主題歌に起用した「ふぞろいの林檎たち」などが代表作だ。 こないだ近所の図書館に山田太一脚本のドラマ「ながらえば」のDVDがあったので借りてきて鑑賞した。 1982年に放映された1時間ちょっとの単発ドラマで、現代の老人問題という深刻な題材を取り上げながらも、どこか軽い味わいの短編小説のような作品だ。 息子夫婦の転勤にともない、病気で入院中の妻を残して名古屋から富山へ移り住むことになった主人公(笠智衆)。 しかし新天地に来てまだ…
2025/05/31 16:34