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2025/04/24

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  • 2025年6月20日 「猫はなぜ紐に飛びつくのか?」

    旅行から帰ってきた父ちゃんが、お土産をくれた。それは、棒の先にピンク色の紐がぶらさがっていて、その先にふわふわの白い綿のポンポンがついているおもちゃだった。見た目はシンプルだけど、なんだか無性に心をくすぐられる形だった。 わたしは、それを見た瞬間、気づいたらもう飛びついていた。ポンポンに前足をのばし、噛みつき、キックをくらわせ、目を輝かせていた。後でちくわ兄ちゃんに「食いつきすぎだろ」と笑われたけれど、正直、自分でも「なんでこんなに夢中になるんだろう?」と不思議になった。 なぜ、猫は紐のようなものを見ると、つい飛びついてしまうのだろう? わたしは考えた。この感情は、理屈では説明できない本能のよ…

  • 2025年6月19日 「帰ってきた母ちゃん!」

    今日は、とっても大事な日になった。夕方、いつものようにあんみつと一緒に静かにお昼寝していたら、玄関の方から「ただいま〜!」って声が聞こえたんだ。ぼくは、はっと飛び起きて、全身の毛を逆立てて走った。あんみつが「落ち着いて兄ちゃん」って言ってたけど、落ち着いてなんかいられるわけない! そう、父ちゃんと母ちゃんが、やっと旅行から帰ってきたのだ!少し前からおうちにいなくて、ぼくとあんみつだけでお留守番してたんだよ。ご飯は用意されてたけど、ぼく、ちょっと食べ過ぎちゃって、今日の分がちょっとだけしか残ってなかったし……何より、母ちゃんがいないっていうのが一番つらかった! だから、ぼくは玄関まで猛ダッシュ。…

  • 2025年6月18日 「旅行ってなに?猫もストレス発散したいの」

    昨日から、父ちゃんと母ちゃんが「旅行」に行ってしまった。「ちょっとの間だけだから、仲良くお留守番しててね」と言いながら、大きなカバンを持って玄関を出ていったふたり。私は窓からその後ろ姿をじーっと見送った。ちくわ兄ちゃんは「ぼくが家を守るんだ!」って張り切っていたけど、いちばんにしたことは…やっぱりご飯を全部食べてしまうことだった。 カリカリの袋が半分に減っているのを見て、私は思わずため息をついた。明日まで帰ってこないのに、今日どうするの?兄ちゃんは「もう1回探してみよう」とか言って、さっきから空になった器を何度も見ている。 …と、そんな騒動はさておき、私はちょっと考えていた。 「旅行」って、い…

  • 2025年6月17日 「留守番ぼくたち兄妹、ぼくがしっかりしなきゃ!」

    今日は、朝からちょっといつもと違う雰囲気だった。父ちゃんも母ちゃんも、そわそわして大きなバッグにいろんな物を詰めてるし、母ちゃんは「ちくわ〜、いい子にしててね〜」なんて、やけに優しく話しかけてくる。「お出かけかニャ?」と聞く前に、玄関がパタンと閉まってしまった。 ……えっ? しばらくして、あんみつがぽつりと「旅行に行っちゃったんだって」と言った。そういえば、父ちゃんが「二泊だけだから」って言ってたような気もするけど、どういう意味なんだろう。 家に残されたのは、ぼくとあんみつのふたりきり。 いや、正確にはロボット掃除機と、いつものテレビと、カリカリのストックがたっぷり詰まった器。人間がいないのは…

  • 2025年6月16日 「お母さんって誰のこと?」

    うちでは毎日、父ちゃんがご飯を作る。朝も、昼も、夜も。キッチンに立って包丁をトントン鳴らして、なんだか楽しそうに鼻歌まじりで料理をしている。その間、母ちゃんは新聞を読んだり、洗濯物を畳んだり、ちくわ兄ちゃんの毛玉掃除をしたり。お互い、まったく違うことをしながらも、なんとなく家の中がうまくまわっている。 でもテレビを見ていると、「お母さんの味」だとか、「ママが作るお弁当」なんて言葉がよく出てくる。父ちゃんはお母さんじゃないのに、なんでご飯を作ってるの?と最初は不思議だった。でも母ちゃんが言ってた。「うちはうち、よそはよそ」。そうか、家庭によっていろいろなのね。 それでも「当たり前」って、何なんだ…

  • 2025年6月15日「エアコンが苦手な猫の梅雨の夜」

    最近、梅雨のせいで毎日ジメジメしてる。ぼくたち猫にとっても、空気の重たい感じはちょっと苦手なんだけど、それよりもぼくがどうしても我慢できないのが、「ドライモードのエアコン」なんだよ! 夜になると、父ちゃんと母ちゃんは「寝苦しいね~」って言いながら、寝室のエアコンをピッとつけるの。しかも除湿モード。これがまた、ぼくにとってはすごくイヤな風を出してくるんだ。人間は「さっぱりして快適」とか言うけど、ぼくにはちょっと冷たすぎるんだよね。せっかく母ちゃんのお布団に潜り込もうと思っても、上の方からスーッと冷たい風が流れてきて、毛が逆立っちゃう。 ぼく、夏の暑さにはまあまあ強いタイプ。日中は涼しい場所を自分…

  • 2025年6月14日 「父ちゃん、そんなに落ち込まないで」

    今日は、朝から家の空気がちょっと重たかった。母ちゃんもあまりしゃべらないし、父ちゃんはずっと難しい顔をして、ソファでぐったりしていた。私はいつものように窓辺で日向ぼっこをしていたけれど、どうしても気になって父ちゃんのそばに行ったの。すると父ちゃんがぽつりと「仕事でミスしてさ……もう死にたいよ」って、ぼそっと言ったの。 私は、思わず耳がピクッと動いた。えっ、死にたいってどういうこと? 父ちゃんは、いつもおどけた顔で「おー、あんみつー」って私をなでてくれるし、ちくわ兄ちゃんには「おまえ、食べすぎ!」って笑いながら怒ってくれる。そんな父ちゃんが、今日はまるで別人のようだった。 私は考えたの。私は、小…

  • 2025年6月13日「ぼくがこの家に来た日の話」

    もう何年も前のことだけど、ぼくがこの家に来た日、本当の子供がいない父ちゃんと母ちゃんは涙を浮かべて喜んでくれた。今でもその日のことを時々思い出す。小さな段ボールに入って運ばれてきたぼくを、母ちゃんはそっと抱き上げて「天使が来てくれた」と言ってくれたんだ。 正直、“天使”ってなんのことかわからなかった。でも、あんみつに聞いたら「とにかくかわいくて、癒しの存在ってことよ」って、ちょっと照れたように教えてくれた。それならぼく、がんばってかわいくいようと思ったんだ。 最初のころは、父ちゃんと母ちゃんがぼくのそばにいるだけで、うれしくてずっとゴロゴロ喉を鳴らしてた。ふたりとも、ぼくがミャーと鳴くだけで笑…

  • 2025年6月12日 「父ちゃんとキーボードと私」

    今日も朝から、父ちゃんはリビングのテーブルにパソコンを広げて、真剣な顔をしてカタカタカタカタ、時々「うーん」とうなっている。母ちゃんに「コーヒーある?」なんて甘えた声を出しておいて、私にはまったく目もくれない。昨日も今日も、私が近くを通っても、頭を撫でてくれるどころか、目線さえよこしてくれない。 猫ってのはね、かまってほしい生き物なのよ。かわいい顔して、かわいい声で鳴いて、近くに来たら、それは「撫でて」っていうサイン。でも父ちゃんはそれに気づかない。いや、気づいてるのかもしれないけど、あえて無視しているのかも……。だから、今日はちょっと勇気を出して、思い切って行動に出てみたの。 いつものように…

  • 2025年6月11日 「ぼくの毛、すごいらしい」

    今日も朝からお日さまが元気で、窓辺でゴロゴロしてたら、なんだか首のあたりがムズムズしてきた。最近はこのムズムズと毎日戦ってる。 「んー、ここ、ここだな……」後ろ足でゴリゴリって首の後ろをかいてみたら……ボワッ! え? なんか抜けた?気がついたら、ふわっふわの毛が宙を舞ってた。まるで雲みたいな毛玉が一瞬で空中を漂って、風にのってリビング中に散らばってった。 「ぎゃーっ! ちくわーっ!」母ちゃんの悲鳴。「またか! ロボ起動!」父ちゃんも慌ててロボット掃除機のスイッチを入れてた。 ぼくはというと、「なんだなんだ?」って顔で知らんぷり。だって、かゆいんだもん。この季節は、ぼくたち猫にとっては“毛の生え…

  • 2025年6月10日「アイスで涼しくなる?スイカで暑さはまぎれるの?」

    今日は、朝から気温がぐんぐん上がって、父ちゃんが「もう夏だー!」と叫んでいました。うちの中は、まだクーラーが本格稼働していないけれど、窓を全開にして風を入れてくれるおかげで、なんとか涼しい。でも、父ちゃんは違うらしい。「あっつーい!」を連発しては、冷凍庫を開けてアイスを取り出し、冷蔵庫からスイカを丸ごと出してきては、バクバク、シャクシャク。 私はソファの背もたれに飛び乗って、父ちゃんの行動をじっと観察したの。 「アイスを食べると、本当に涼しくなるのかな?」 そう思ってじっと見ていたら、父ちゃんはアイスを食べながら「冷た〜い!サイコー!」と幸せそうに言いました。なるほど、冷たいものを口に入れると…

  • 2025年6月9日 「プールって楽しいの?」

    今日は朝から空がまぶしいくらいに晴れていて、雲ひとつない真っ青な空が広がっていた。庭に出ようと網戸の前でニャーとひと鳴きしたら、母ちゃんが「今日は晴れてて気持ちいいねぇ」と言いながら窓を開けてくれた。外に出ると、太陽の光が毛の隙間から地肌までじんわり届いて、ちょっと暑いけど悪くない。縁側で毛づくろいしながらゴロンとしてたら、なにやらお隣の庭がにぎやかになってきた。 気になって塀の上に登ってみると、隣の家の庭に、なんと青い丸い大きな物体が…!しかもその中で人間の子どもたちがキャッキャと叫びながら、バシャバシャと水をはねさせて遊んでいる!え、ちょっと待って、水…!?あれ、水の中に自ら入ってるの?な…

  • 2025年6月8日 「あんみつの気になる「天気予報」考察日記」

    今日も朝から、テレビの中では「今日の天気予報は雨でしょう」と言っていた。母ちゃんが洗濯物を見て「やっぱり外には干せないね」とぼやくと、父ちゃんも「ずっと天気悪いなぁ」とカレンダーを見ながらため息。私はというと、窓辺でのんびりと外を眺めながら思った。 「なんで、テレビの人はお外のことが分かるんだろう?」 雨が降ると、空気が湿っぽくて、風の匂いもちょっと違う。私は鼻が利くから、たぶん人間より少しだけ早く「雨が降りそうだな」って分かる。でも、テレビの中の人は、昨日のうちに「明日は雨です」って言っていた。それって、すごくない? 気になって、私は父ちゃんが新聞を読み終えたあとに、こっそり「天気欄」をじっ…

  • 2025年6月7日「雨の日の過ごし方とちくわのひととき」

    梅雨入りの知らせが届いた今朝、我が家のリビングにも、しとしとと優しい雨音が響いていた。窓の外は薄灰色の空に覆われていて、庭の緑は濡れて一層鮮やかに見える。ぼくはというと、そんな静かな雨の日を、実はけっこう気に入っている。 「雨の日は頭痛がするのよね〜」と、母ちゃんが頭を押さえながら言っていたのをぼくはちゃんと聞いていた。気圧の変化で体調が優れない人間が多いというけど、猫にとっては雨の日もなかなか味わい深い。なにしろ、静かで、空気もひんやりしていて、家の中が一層落ち着くのだ。 ぼくは窓辺に設置されたキャットタワーの上段に登り、じっと外を眺めていた。しとしと降り続く雨が芝生を濡らし、庭に出ている鉢…

  • 2025年6月6日 「猫鍋とひんやりの深い関係」

    最近、母ちゃんがちくわ兄ちゃんと私に「夏仕様」の寝床を用意してくれた。流行りの“接触冷感生地”ってやつで、触れるとひんやりするらしい。ちくわ兄ちゃんは早速そのフワフワのベッドでゴロゴロして、満足そうにお腹を出していたけど、私はちょっと違うの。 私は、ベッドよりも“猫鍋”のほうが断然好き。ひんやり素材でできたアルミの猫鍋に、くるんと体を丸めて収まると、それはもう、天国のような心地よさ。ちょうど体のラインにフィットして、周りからスッと冷気が伝わってくる。ベッドって、ちょっと自由すぎるんだよね。包まれてる感じがない。 で、私は考えた。なぜこの猫鍋がこんなにも気持ちいいのか。 まず、物理的に涼しい。ア…

  • 2025年6月5日 「猫ベッド衣替えの巻」

    最近なんだか床が冷たくて気持ちいいな~って思ってたら、どうやら夏が近づいてるらしい。窓から入ってくる風も、春のふんわりした匂いから、ちょっと熱気混じりの香ばしい匂いに変わってきた。こういうとき、やっぱり猫の鼻は敏感なのだ。ちくわ、感知! そんな季節の変化を感じていたある日、事件は起きた。ぼくの愛用のふわふわモコモコ冬用ベッドが――ない! いつもの場所に、あの丸くて包み込むような天国の巣が見当たらないんだ。代わりに置いてあったのは、ぺったんこの、なんだか冷たい感じのするベッド。何これ?と思って警戒しながらクンクンしてみたら、うーん……知らない匂い。でも、ちょっと気になる冷たさ。 「ちくわ~、それ…

  • 2025年6月4日 「雑草と父ちゃんの仁義なき戦い」

    朝のことだった。リビングの窓から外を見ていると、父ちゃんが軍手をして、しゃがみこんで何かをしている。よく見ると、庭の芝生の間からぴょこぴょこ顔を出している雑草を、ひとつずつ、ぶちっ、ぶちっと抜いているではないか。 「なるほど、これは“雑草抜き”という行為か……」私はサッとソファから飛び降りて、窓の近くまで行った。じっくり観察する。 父ちゃんはというと、もう無心。まるで修行僧のように、汗をにじませながら、ひたすらしゃがみこみ雑草を抜いては小さな袋に入れている。たまに腰をさすりながら、「うぅ……」と小さくうめいているあたり、けっこうつらいらしい。 「ふむ、雑草とは……抜かれる運命にある草なのかしら…

  • 2025年6月3日 「猫草むしゃむしゃ、また叱られる」

    朝のことにゃ。ぼく、ちくわ。茶白のぽっちゃりボディがチャームポイントだって、母ちゃんは言うけど、「太っただけでしょ!」ってあんみつが言ってた。まぁどっちでもいいにゃ。そんなことより、今日はぼくが大好きな猫草の話を聞いてほしいにゃ! 今朝、いつもよりちょっと早く目が覚めたにゃ。窓から光が差し込んできて、いい感じにぽかぽかしてた。でも、腹が減ってどうしようもにゃい! だって昨日の夜、あんみつのご飯を食べようとしたら叱られて、結局あんまり食べられなかったにゃ…。 「お腹すいた〜…」って寝転びながらつぶやいてたら、ふと目に入ったのが、リビングの隅っこで育てられている猫草にゃ!母ちゃんが「これは胃の調子…

  • 2025年6月2日 「父ちゃんのお腹の中には何が?」

    最近、父ちゃんはよくソファに寝そべっている。もちろん、私はその上に乗る。あったかくて、ちょっとふかふかしていて、なぜか乗っているとすぐに眠くなる。ゴロゴロ…ふにゃ…って、身体がとろけそうになるのだ。 でも、昨日ふと気づいた。ちくわ兄ちゃんもまぁまぁ大きなお腹をしてるけど、兄ちゃんの上ではここまで眠くならない。なんでだろう?同じようなまるっとした形なのに。しかも兄ちゃんのお腹の上だと、ちょっと落ち着かないこともある。すぐ動くし、おならもするし。え?それはどうでもいい? とにかく、父ちゃんのお腹の上は特別なのだ。ふわふわしてて、あったかくて、ずっとそこにいたくなる。お昼寝には最高の場所。 そこで私…

  • 2025年6月1日 「ボクが太るのは誰のせい?」

    今日も平和な夜ごはんタイム……になるはずだった。 ボクとあんみつ、それぞれのお皿に用意された晩ご飯。母ちゃんはいつものようにきっちり量を測って「はい、ちくわのぶん。はい、あんみつのぶん」と分けてくれる。でもね、あんみつってば、ちょっと食べてすぐどっか行っちゃうんだよね。しかも今日は、ササミが入ってるスペシャルご飯だったのに。なんとあんみつ、ひとくちだけ食べて「後で食べるの」ってどこかへ行っちゃった。 それを見たボク。…いや、もう、ガマンできるわけないじゃん?あの香り…あの照り…皿の上でちょこんと光るササミ…呼んでる、ボクを呼んでる! 「よし、いまのうちだ」と、ついついあんみつのご飯に顔を突っ込…

  • 2025年5月31日 「パソコンの向こうの人々は本物か?」

    きょうの出来事は、まるで夢か幻かっていう感じだったのよ。父ちゃんが朝から例の「テレワーク」ってやつをしていて、リビングのテーブルにパソコンを置いて、神妙な顔で「うんうん、そうですね〜」なんてうなずきながらしゃべっていたの。隣にはコーヒー、そして私たちの朝ごはんの時間はなぜか後回し。 「ねえ、あの箱、なにしゃべってるの?」って思って、興味津々で父ちゃんの膝にひょいっと飛び乗ったら、まさかの出来事が起きた。 画面の向こう側から、「あっ、猫ちゃん!」って声がしたのよ! 私、固まったわよ。えっ、見られてる? この黒茶のモフモフ、世界に配信されちゃった!? それも、パソコンの中から? どうやら父ちゃん、…

  • 2025年5月30日 「母ちゃんのピアノとお昼寝と」

    今日は、なんにもしなくても幸せな一日だったにゃ。 午前中、母ちゃんがピアノの前に座った。ぼくにはすぐ分かるんだよ、母ちゃんの背筋がピンとして、指がちょっと動くとき。「あ、今日も弾くんだな」って。母ちゃんは音大でピアノを学んだらしくて、なんでも“ピアノ科卒”ってやつらしい。ぼくにはその意味はよく分からないけど、つまり「すごく上手」ってことなんだにゃ。 母ちゃんがピアノの鍵盤に触れた瞬間、空気が変わった。ぽろん、という音から始まって、しっとり、優しく、なんだか胸の奥がふんわりするような音が部屋いっぱいに広がった。「モーツァルトにゃ!」何度も聞くうちに覚えてしまった。ぼくはお気に入りのクッションにご…

  • 2025年5月29日 「理性VSマタタビ」

    昨日のこと。ちくわ兄ちゃんが、新しい爪とぎの上でゴロンゴロンと転がりながら、涎を垂らしそうな顔でうっとりしていた。母ちゃんが言うには「マタタビっていう猫の好きな匂いをつけてみたのよ」とのこと。 ふーん、マタタビ。私は理性的な猫である。ちくわ兄ちゃんのように、意味もなくゴロゴロするタイプではない。私は何事にも科学的なアプローチをとる。というわけで、昨夜から私はこの「マタタビ」という謎の粉について独自の研究を進めていた。 まず、匂いをかいでみる。…あれ、なんだろうこの、頭がフワッと浮くような感覚。これは…嗅覚に作用するフェロモンか?いや、もっと中枢神経に直接働きかける、何か特別な成分が含まれている…

  • 2025年5月28日(水) 「この粉、なんかすごい…」

    今日は朝から、母ちゃんがいつもの爪とぎに何やら怪しい粉を振りかけていた。粉といっても白いわけでもなく、目に見えないくらいの細かいものだ。それをぽんぽん、とまるで魔法のように爪とぎに振って、「はい、完了~♪」と満足げな顔をしていた。 ぼくはそれを遠くから見ていたけど、ふと気づくと、なんだか爪とぎからほんのりいい匂いがしてきた。鼻をくんくん、くんくん、もう止まらない。思わず近づいて、ぺろっと舐めそうになるのをグッと我慢。なんとなく、本能が「これは舐めるものじゃない」って言ってる。でも、嗅ぐのは…いいよね? 「なんだこれ…」と思いながら、ぼくはとうとうその爪とぎに顔を押し付けてしまった。するともう、…

  • 2025年5月28日 「父ちゃんと株価とため息と」

    今日の朝、うちの父ちゃんは、なにやら神妙な顔つきでパソコンの前に座っていた。ひたいにしわ、眉間にもしわ、ついでにおでこのてっぺんはつるりと光ってる。その視線の先には、カラフルな線が上下にうねうねしている画面があった。ちょっとでも動こうもんなら、父ちゃんの顔がぴくぴく動く。 「うーん……なんで下がるんだよ……」 父ちゃんがまた一つ、深いため息をついた。私はその様子を、キッチンカウンターの上からじっと観察していた。ちなみにちくわ兄ちゃんはその横で爆睡中。まあ、兄ちゃんは動くもの以外には興味がないからね。 「ふむ……これはただごとじゃないわ」私はテレビで見た名探偵の口ぶりを真似しながら、父ちゃんの表…

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