好きな写真だがものすごいゴミが映り込んでいる。これはGR DIGITAL IIで撮ったもの。このゴミは以前の記事で書いたGRをぶっ壊すきっかけとなったゴミである。 aboborism.hatenablog.com これを見てゴミとらなきゃ、ってなって修理するはずが壊した(ゴミは取れた)わけだけど、普段からブレブレだったり汚い写真を気にせずSNSにアップロードしてるわりにゴミはゆるせないのはなぜなのか。 おそらくゴミは意図せず常にそこにあるからだ。ブレは偶然性に見えてあえて狙ってることもあるし、そうでなくても写るか写らないかはその時次第。しかしゴミはいつだってかならず写っている。動かないし結構目…
基本的に、僕はオールドレンズばかり使っている。マニュアルフォーカスで、ピントは合わせづらいし、開放だと甘かったりするけど、やっぱ楽しいし気に入ってる。だから、AFの現代レンズはめったに使わない。けど、1本だけ持っている。 SONYの24-105mm F4 G 便利ズームってやつか。AFだし、ズームだし、広角から望遠までこれ1本でいける。APS-Cモードにすれば、だいたい157mmぐらいまで引っ張れる。超便利。 普段は出番ないけど、子どもと出かけるときや運動会のときはとても重宝する。マニュアルで追いかける余裕なんかないので、そういう場面ではもうこいつに任せてる。AFがありがたく感じる瞬間って、ま…
※イメージ画像。X Halfではありません。 フジフイルムから新しいカメラが発表された。その名も「X HALF」。 発表されてもう2日も経ってるし、情報もけっこう出そろってるけど、実はあんまりちゃんと見ていない。笑 富士フィルム公式HP X Half 名前の通り、ハーフサイズのフィルムカメラを模したデジカメらしい。なので基本は縦写真。見た目も、ほぼフィルムカメラ。 「フィルムカメラモード」なるものがあって、シャッターを切るにはレバーを巻かないといけない仕様らしい。デジタルカメラなのにレバーを巻く。しかも巻かないとシャッター切れない。この時点で「やりすぎでしょ」と思うけど、正直ちょっとぐっとくる…
実家から、本が届いた。15〜20年くらい前に手に入れた本たち。 ・安部公房「壁」・ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」・アラン「幸福論」・中原昌也「あらゆる場所に花束が…」「猫が読む乱暴者日記」 この本たち、じつは全部、ほぼまったく読んでいない。ページを数枚めくった程度で、ちゃんと読んだ記憶が一つもない。ずっと実家に放置していた。 「壁」は、友達にすすめられて買った。たしか「お前こういうの好きやろ」って感じで。でも、いざ読みはじめてみたら意味がわからず圧倒された。そのままそっと閉じた。気がつけば20年近く経ってた。 中原昌也は、暴力温泉芸者っていうノイズバンドから知った。その流れで本も買っ…
安部公房の「箱男」を読んだのは少し前のこと。読後すぐに、ネトフリで映画版があると知って観てみた。俳優陣も豪華で、映像としての完成度も高い。普通に観ればきっと「良い映画」なんだと思う。 けれど、読んだばかりのタイミングだったのがまずかった。自分の中にできあがった箱男の世界観。もっと無機質で、抽象的で、モノクロな世界⋯それとどうにも噛み合わなかった。整いすぎた映像が、逆にうそっぽく感じられてしまった。結果、途中で止めて、そのまま放置している。 そんなことをすっかり忘れていたある日、ふと部屋のCD棚を眺めていると、NANYCAL Zの「サイバーラスタマン」が目に入った。CDはたくさんあるがCDを聴く…
前回の続き。GR DIGITAL IIの液晶が死んでいる。壊れた。というより、自分で壊した。分解して掃除して、組み直したら電源が入らなくなって、いろいろ試して、最終的に液晶のケーブルを外したら動いた。つまり、「液晶がなければ動く」という逆説。 なので今、僕のGRは液晶が付いてない。ただの黒い板。背面には何も写らない。 それでも撮れる。 構図見えない、ピント知らない撮れてるかどうかは分からない。でも撮れる。不思議な話だが、ほんとに撮れてる。だってシャッターボタン押すだけだもの。 今のGRは、ただの黒い物体だ。黒いガジェット。レンズが出てくるだけ。起動音がなければ、モバイルバッテリーかもしれん。 …
GR DIGITAL IIのセンサーに、ゴミが付いていた。それはもう、はっきりと写るレベルで、撮れば撮るほど目につく。撮ってる自分が悪いような気になってくる、あのタイプのゴミ。 実は去年、同じ症状で修理に出したことがある。あのときは15,000円くらいかかって、トラブルもあり戻ってくるまでに2ヶ月近くかかった。GRのいない2ヶ月は結構つらかったし、地味に財布も痛かった。 で、今回は思った。「自分でやったら早いんじゃまいか?」 ネットで「GR DIGITAL II 分解」と調べると結構でてくる。みんな割と簡単そうにやってて、ブロアーでセンサー吹いたら終わり、みたいなノリなので簡単そうだ。よし、い…
カート・ヴォネガットの作品はこれが初めて。「タイタンの妖女」のほうが有名だし、そっちから読むのが王道なんだろうけど、なぜかこちらを先に手に取った。事前知識ゼロ。タイトルと作者の名前くらいしか知らずに読み始めた。 物語の中心は第二次世界大戦中。主人公ビリー・ピルグリムはアメリカ兵として戦地に赴き、やがてドイツ軍に捕らえられ、捕虜として収容所へ送られる。この戦争体験が本作の軸になる⋯と、思いきや、実は話はそれだけではない。 ビリーは「時間をけいれん的に移動する」ことができる特技?がある。赤ん坊の頃から死の瞬間まで、人生のさまざまな場面をランダムに行き来する。死ぬ場面さえ、何度も訪れる。戦争の記憶と…
僕は昔から、流行りものにあまり興味がない。 みんなが同じものを欲しがる瞬間に、どこか冷めてしまう。だからといって、知る人ぞ知るマニアックな逸品や高級品にも、これといった憧れはない。単にお金がないという現実的な理由もあるけれど、それだけではない気がする。 むしろ、少し野暮ったいもの。洗練されていないもの。いわゆる「ダサい」ものに、不思議と惹かれてしまう。なぜかはわからない。ただ、誰も注目していないようなものが、なぜか自分の感覚に触れることがある。逆に「これはセンスがいい」と褒められているものほど、自分の中では遠ざかっていく。 こだわりがない、と思っていたけれど、もしかするとこれはこれで、「ある種…
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