「雷地豫」(爻辞)
「初六、鳴豫(めいよ)す。凶。」初六は、身分低く、才能もない。ただ、身分の高い九四の陽爻と正しく応じている。「鳴豫(めいよ)」とは、評判になるほど喜ぶこと。つまり、初六は応じている九四が名声を得ていることを鼻にかけ、はしゃいでいる。これでは凶である。「六二、石に介(かい)す。日を終へず。貞にして吉。」六二は、中徳を備えた陰爻であるが、正しく応じる爻もなく、正しく比する爻もない。そこで、独立独歩、我が道を行くが如く、しっかりと自分の守るべき道を守っている。「石に介(かい)す。」とは、石のように堅く守ること。「日を終へず。」とは、その日のうちに済ます。つまり、為すべきことを、ぐずぐずしないで、しっかりと、行う。心がけ正しく、吉である。楽しみの卦である「雷地豫」での爻は殆どが正しくない中で六二だけは「貞にして吉...「雷地豫」(爻辞)
2024/10/31 16:29