ユダヤ人迫害の始まり
十字軍がヨーロッパのキリスト教徒にもたらした影響はイスラム教徒とユダヤ教徒に対する敵愾心であった。それまでは一般の民衆はイスラム教徒とは全く接する機会もなかったし、ユダヤ人はよそ者という扱いはしていたが、敵愾心を抱くことはなかった。ローマ教皇がエルサレム奪還の旗印を掲げて戦争を奨励し始めた時から民衆の間に異教徒を敵とする思想が根付いたものと思われる。十字軍時代のイギリスではこんなことが起こっている。ユダヤ人たちがイギリスに渡ったのは丁度第一回の十字軍が派遣された頃である。その頃フランスのノルマンディー公・ウィリアムがイギリスに侵攻し、ウィリアム1世としてイングランド王となり、ノルマン王朝(1066~1154)が始まった。ウィリアム1世はユダヤマネーを取り入れるためにフランスの金を持つユダヤ人を招請した。イギリス...ユダヤ人迫害の始まり
2021/06/25 12:27