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2024/03/16

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  • 020:Altar and Sacrifice

    祝詞 弔いの湖付近の教会は今日も香を焚き、祭壇に花や線香をそえ、何なら他の人が持ってきた採れたての野菜や果物を供えたりと祭壇はにぎやかだ。 快晴で陽の光もステンドグラスからよく射し込んでいる。 私も供え物をしにこの生臭僧侶、元白薔薇隊の兵士のいるこの教会にやってきた。持ってきたのは、はちみつの甘いお酒に、白い百合の花と白い薔薇に、剣を。これを供えに来た。さて、あいつはいるかと探したら、すぐに見つかった。祭壇の前で礼拝しに来た人達を誘導し案内をしているようだ。黒い僧侶服はいつもなのか、はたまたそれしかないのか、毎日、顔が蝋に覆われて顔を見せない無愛想な女神像の祭壇の前に案内しているのが、何となく…

  • 019:Altar and Sacrifice

    ジェーンの心臓 「ジナヴラ!」「ジナヴラ!」声が聞こえる。このキツそうで澄んだ声が私に呼びかける。しまった。また目を瞑ってしまった。この声はビルギットか。私はビルギットに肩を背中を揺さぶられている。私はあの時、ビルギットにやられた事を思い出し、咄嗟に 立ち上がった。ビルギットはその勢いで突き飛ばされた。立ち上がる前の私はなぜか、胎児の座りをしていた。「お前に解放されるのは……信用ならないよ」勢いよく急に立ったおかげで頭がくらついた。くらつきながらも、状況判断のため、辺りを見回した。見るところに私が天使を滅したらしい。エリカを。セージを。証拠に斬った心臓が私の手元にあった、というより抱いていた。…

  • 018:Altar and Sacrifice

    羽衣に包まれ、心の臓は高鳴る。剣は鋭く。 本当に格好がつかない。護衛してやるとか言っといて、このザマだ。大広間一辺、白い光がセージがエリカに接触した瞬間、発した。眩しさのあまり一瞬目を瞑ったが腕で光を遮りながら、目を細めて様子を見た。しっかりと。セージとエリカが光っている間に起きたことがあった。銀のフクロウがセージをミゼリコードで胸部を刺していた。刺した時に光をセージとエリカからの発した光は消えたのだ。その時に。だが、銀のフクロウが刺したセージとエリカの姿は変わり果てていた。刺したのはもうセージではなくなった物だった。セージとエリカがくっつき、上半身から下は混ざり樹のようになっているのだ。体中…

  • 017:Altar and Sacrifice

    供物来たり、天使となり。 「ビルギット!」盲目の少女が名を叫ぶ。ビルギットと。砦は崩落していて、瓦礫の中を歩いてきたのは確かだ。とても危険な場所と不釣り合いに少女がいる。盲目の。少女の両目は傷跡があり、閉じている。風がまた吹き叫ぶ。少女の声と共に。 ビルギットの方を見ると目を見開き、少女の方を見ている。また、彼女の刀を持っている手は強く、強く握っている。手の震えを抑えるために。彼女は盲目の少女に叫ぶ。「来るな!」ビルギットは叫んだ後、手を口に当てた。どうして来ちゃ駄目なの? ビルギット? どうして!?」少女は遠くから質問をしてくる。私から見て、この盲目の少女は大事にされて来たのだろう。それがわ…

  • 016:Altar and Sacrifice

    兵士と僧侶 私は新たな生存者にあった。動かなくなった仲間より二本足で立って、ゆっくりとおしとやかに歩いている。黒い服に袖のふくらはぎには白く透明なビジューが幾つもついているのが特徴の僧侶服に、ジェーンの顔にそっくりな女が。ビルギットだ。あの時、天使の群れに襲われている所を見放したが、生きていた。やはり、やり手の女だ。ビルギットは私の事を強く睨んだ。言うまでも無い。「元気かい?」私は皮肉を言う。「喪に服する程度ですかね」ビルギットも皮肉で返す。睨みながら。「喪に服する時間なんざ無いさ」 お互い、唇を片方上げ笑う。私は歯を覗かせ、ビルギットは手に持っている刀の刃を月明かりで反射させ、煌めかる。私も…

  • 015:Altar and Sacrifice

    静寂が動き出す。 風が強く吹き叫び、砦の窓やら壁の隙間やら、どこからも風が入り、笛を吹くような音が鳴る。 私が帰って来るのを待ちわびたかのようだ。ただし、喜びの音ではない。風の音だから。 私は砦の大扉を前で立ち止まり、自分の胸の中心に手を当てる。私は何故、立てるのか?私は何故、歩けるのか?私は何故、目が見えるのか?私は何故、耳が聞こえるのか?私は何故、息ができるのか?自問自答をしている。答えは見つからない。それは祭壇者として、それが理だからとしか言えない。古びた大扉の前でたたずみ、周囲の様子を伺うため、耳を澄ませた。人の生活音、足音、息使いすら聞こえなかった。静寂だけが残っている。まるで皆、ど…

  • 014:Altar and Sacrifice

    顔が蝋で覆われた女神像がある。 私は顔が蝋で覆われた女神像の前に跪いていて祈りを捧げている。形式上だが白薔薇隊は掟として、祈りを捧げる慣習がある。日が暮れ、空は深い紺色に染まり、薄雲はねずみ色になり、その前には青空に浮かぶ白だった。その中に点々と散り散りに小さな白く輝く宝石のように輝いている。月明かりもはっきり分かるぐらい、月はきれいに空の上で顔を出し、廃れて屋根が朽ちた教会と私を照らす。 あの顔が蝋で覆われた女神像も一緒に。今宵の月光は青白い。暗闇の中で目を慣らすにはたいして、そのおかげで時間がかからなかった。私の銀の左手は青白い月光を反射し、きらめいた。その銀色の左手の指で、昔、誰かが、知…

  • 013:Altar and Sacrifice

    天使、迎えに来ず。 鳥が羽ばたく物音が聞こえる。何かから逃げるように抜け落ちた羽を残して、散り散りになりながら飛んでいく音がする。 羽か、羽の音。ああ迎えに来たのか。ジェーンだったら良かったがここも甘くなかったのはがっかりする。姉にトドメを刺されてからは前が見えない。ここは何処だ? 手を前に伸ばそうとしたら、腕と手を動かす感覚があった。私はそのまま自分の顔を触ると、顔の上に布のような感触がしたので掴んだ。布のような薄い物体は滑らかで手触りがよかった。 さらに片手の方の手で布の下になっている自分の顔の頬あたりを手探りで触ると皮膚と肉の下の固い骨の感触があり、外気に晒されているのか皮膚は冷たく感じ…

  • 012:Altar and Sacrifice

    霧がかった景色に光が射す。 雲がまだ厚く残っているが空が見える。地平線の方の空は紺から青紫へ、桃色から橙色と上を見れば段々と空の移り変わっている。私は静まり返った砦の前に立ち、胸に手を当て、それから腰の鞘に納めているミザリコードの柄を軽く触れ深呼吸をし、砦の前から立ち去った。 ヴィクトリア隊長との待ち合わせは、砦の中ではなく、ここの少し離れた隠れた場所である。風は相変わらず強く、私の背中を押す。開けた草地は風から棚引かせそよぐ音がした。草地の鳥の鳴き声や虫の鳴き声もかき消すように。待ち合わせ場所は砦の少し離れた林の中の道に入り、林の中の道は木の枝の影で薄暗い。道を抜けるとそこには小さな木造の小…

  • 011:Altar and Sacrifice

    白薔薇隊の掟、人を殺めてはならない。 相変わらず曇り空で風が時々強く吹いては草や木の枝同士を叩く音が響き、天使達の死骸がある場所を決闘場として拍手を送っているようにも聞こえる。私は兵士で相手は僧侶。いや元白薔薇隊の兵士か。互いの刀と剣は薄い日の光を反射させている。黒服の僧侶は相変わらずゆっくりこちらに歩いて向かいながら話した。刀を構えながら。「返してもらいましょうか」私は皮肉そうな半笑いを浮かべた。「嫌だと言ったら…?」黒服の僧侶は刀を構えながら風のよう飛び走りながら、刀を私に向けて振り落とし、私はミザリコードで受け止めた。刃同士の軋む音が響く。黒服の僧侶は声を荒げ、力強く刀を押す。「あの時、…

  • 010:Altar and Sacrifice

    破魔の矢が飛び交う 弔いの湖付近でまだ昼間なのに流れ星が走っている。流れ星は言い過ぎってくらいは遅いか。曇り空なので稲妻みたいには見える。天使と呼ばれるトリ達が私達を見かけると光の矢を飛ばしてくる。トリの体から発する一筋の光が眩しい。この一筋の青白い光、すなわち破魔の矢に当たると私達の体は当たり前だが使い物にならなくなる。これに私達はこの毒を塗った剣一つで立ち向かい戦っている。馬鹿馬鹿しいと思っただろ?それは私も皆も思っている。思わない奴は馬鹿だ。迂回の道は運良くトリ達とは遭遇はしなかった。いや死骸はよく道端に落ちていた。狩った死骸は片付けるのが同業のルールだが、最近誰かが殺しまくっているよう…

  • 009:Altar and Sacrifice

    盲目になりたい。 「懐かしいわ」辺り一面には白い羽と白い大きい鳥と赤い花びらが散乱している。自分の足元のたくさんの赤い花びらと白い羽を見て、殺しても殺してもキリがないのかと絶望感が私の心に襲う。終わりが、終わりが見えない。傷が新しいうちに慈悲の雫を一滴自身に垂らす。一瞬滲みたが痛みの感覚がなくなる。そして少しの幸福をもたらさせてくれる。体が脱力し、その場で座り込む。黒いロングワンピースとその下の白いロングスカートの裾が赤茶色く変色している。「はぁ……」顔を曇り空に仰いだ。雲から射し込む僅かな光が眩しくて温かい。体がよろめいてしまうので刀を力強く地面に突き刺し、刀の柄を持って体を支えた。天使や殺…

  • 008:Altar and Sacrifice

    天使が群れをなしている。 遠くから見た光景は白い鷺や白鳥やらアヒルやらが湖の畔で群れで休息するために止まっているように見えるが、あれらが魚や虫や水草を食べているのではなく人を、人の亡骸を啄んでいる。この湖は名も知らぬ身寄りのない者を弔う場所として、こうして天使に食べさせている。食べさせることで亡き者を天に連れていってもらうという考えだそうだ。湖の畔の遺体の側には大事に花や線香やお供え物を置かれているが天使達はそんなものはお構い無しに遺体を食い散らかしている。食い散らかした体の欠片が供え物の花と一緒だからか、赤いバラの花びらのようだった。だがこれのどこが天に連れていってもらえると思えるのかが私に…

  • 007:Altar and Sacrifice

    白薔薇隊、それは女王に仕える兵士の部隊。 この兵士達の武装衣装は特徴的で、頭には陣笠と鳥を模した鉄の仮面を被り、腰には白い革製の貞操帯をつけている。紋章はバラの花。白バラなので当たり前か。更に特徴的な物が白薔薇隊の剣が刃に薬を満たす作りになっている。獣や人に切りつけると切りつけた所から麻痺をする。痛みすらもだ。薬の量が多ければ意識を飛ばして眠らせる。それがこの剣、慈悲の一撃ミザリコードである。なぜ、このような作りをしている剣を携えている部隊を作ったのかは……死に間際だけでも楽をさせてやろうという考え方なのだろう。業を背負っているこの地の考え方が私にはよくわからない。そんな部隊を指揮しているのは…

  • 006:Altar and Sacrifice

    剣は光を返す。 私が介抱されてる寝室で待ってくれということで生臭坊主の女が部屋から出て急いで走っていった。このまま何もかも置いて出ていこうと一瞬考えたが、剣だけはどうしても置いていけなかった。信用ならないがあの様子だと嘘は言っていないように見えたので怪我人らしく大人しくしていることにした。待っている間に窓から外の様子を見た。森の中にあるのはわかった。森の中の木々に目を凝らすと小川が水面を光らせていた。私が倒れた所とは遠くないようだ。窓の外の下を見ると人がちらほらいる。その人達の格好が白いベールを被り、金の輪がついた数珠を持って、この屋敷…いや教会の入り口へ入っていった。熱心だな。背後からドアを…

  • 005:Altar and Sacrifice

    傷口がしみる痛みで目が覚めた。 見覚えのない白い石造りの天井と壁が見える。簡易だが清潔にした白いシーツの寝台の上に私はいる。光が射しているアーチ状の形をした窓の方を見ると昼のようだ。窓の近くに木製のチェストがあり、さらに部屋の奥の方を見ると蝋燭が灯っている祭壇があった。祭壇の女神像の周りには花が備えられている。部屋は広い方だが、壁に沿って置かれた本や何かしらの雑貨が置かれた棚と寝台で空間を圧迫している。どれも年期が入っている。空間が圧迫している原因は部屋の奥の祭壇が原因だが…。仰向けのまま手を動かして、胴の傷を触ろうとした。綿で出来たベージュ色の布の寝間着を着せられている。服を捲り傷口を触った…

  • 004:Altar and Sacrifice

    祭壇は生け贄を力にする。 祭壇は器のようなものだ。だが生け贄を生かすのも祭壇である。この国の神々がいなくなったのだから、祭壇が生け贄を肉と血にしなければならない。そういう理なのである。この鏡の国では…。生け贄は名も知られない者が、祭壇と契りを交わす。ジェーン・ドゥは生け贄で。私は祭壇で。泉の前にして、自分を確認をした。これは酷い、返り血だらけだと。短く束ねた淡い色の金髪は血で赤褐色の場所があり、固まっている。肌も血が伝ってとおった道ができ、それに病人みたいな青白い肌が強調され、目の下の隈と鋭い目付きと赤い瞳で自分が化け物に見えた。兵士服は一番下に白いシャツ、シャツの上にはダークブラウンの革製の…

  • 003:Altar and Sacrifice

    ジェーン・ドゥの墓となった襤褸家は雑木林に囲まれている。 襤褸家の周りには一緒に花の種を蒔いてからは白い花畑がある。どこから来たのかわからない野草の黄色や桃色などの色の花も混じって咲かせている。ここの木に止まっている鳥たちは普段は朝になると鳴き声が重なりにぎやかでうるさい。鳥の鳴き声が私が墓と化した家から出た時に一斉に鳴く。私の体を刺すように。月明かりも私を刺す。月明かりで私の姿が暗闇から浮き上がる。ジェーンからは生まれつきの私の目を石榴石みたいでキレイだとよく誉めてくれたなと手元に抱えた彼女の一部を見て思い出した。花畑の向こう側にこの領域から出る道がある。私は花を踏みつけながら歩いた。歩いた…

  • 002:Altar and Sacrifice

    現実を見なければならない。私の名前はジナヴラ。名前は親友から名付けられた。私はその名前以前は名無しであった。今の状況、月明かり、夜。空気の冷たさ。目の前には親友の遺体。遺体の胸に刃で刺して切った深い傷に、その部分はあるはずの臓器はなく、空。空なのは私が刺して切って臓器を取り上げたからだ。だから今の私の両の手は親友の血で染まっている。なんなら頭も顔にも血を浴びている。さっきまで生暖かったが早くに冷め寒い。親友の血は取られた臓器を取り返すように私の体温を奪う。私は親友を殺した。これには変わりはない。青白く動かなくなった親友、彼女の名前はジェーン・ドゥ。石造りに割れた窓から差し込む月明かりと夜風は動…

  • 001:Altar and Sacrifice

    女神の涙に見立てた神酒を杯に満たしては祭壇に。泣き止まない女神の首を斬った花の女神の代わりとなる薔薇と百合を祭壇に飾る。飢えた愛しい人逹へ甘い眼を与えすぎた女神の眼球を真珠に見立て飾る。愛は目には見えないので生け贄の心臓を祭壇に捧げる。 これが、儀式に使う祈祷台に載せる事が……これで何かが起こるものでもない。しかし、人であれば。トランメディセインよ!何故、私の愛する人が生け贄なのか。何故、私が祭壇なのか教えてほしい。愛する人だった生け贄を前にして、刃ミゼリコードを握りしめた私の手が震えている。

  • Red opium rose / Misericorde

    Red opium rose / Misericorde - Sasutrugi

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  • 個人サイトに関する15の質問に答えてみた

    こちらの【個人サイトに関する15の質問】に答えてみました。なつかしいのでおもわず。1:まずはお名前とサイト名、回答した日付をどうぞ私はLouisComa。サイト名がSasutrugi (射す剣)です。答えた日は2025年の6月13日です。2:サイトの取り扱いジャンルを教えてください一次創作。創作百合が中心にです。あとはファンタジーだったり現代日本だったりと色々ある方かと思います。3:サイトを作ろうと思ったきっかけを教えてください小学のころに見たとあるゲームのファンイラストサイト達を見て、当時の自分がサイト持ちたいという憧れから、今に至ります。4:サイト名の由来はなんですか?ロシア語のサスツルギ…

  • ピアスちゃん

    月の国の魔女、ピアスちゃん。闇夜と思わせるような黒い肌と星のような色の髪は夜の一族の特徴。月の国で修行してきた魔犬チワワが相棒。もともとブログ記事用に描いてたラクガキだったのがある程度、時間をかけて描いたイラストになってしまったため、ブログ用じゃなくなりました。久しぶりにイラスト描きました。1年ぶりぐらいに感じています。

  • お知らせと各種投稿SNS

    Bluesky【@l0uisc0ma.bsky.social】 X(旧twitter)【https://x.com/l0uisc0ma】Litlink【https://lit.link/l0uisc0ma】 ブルースカイとツイッター再開しました。と言いましてもただ自作のものを置いていくだけのスタイルですがよろしくお願いします。更新はまちまちですが、いつになるのかはわからないのと予定と準備の段階ですが新作の漫画をブルースカイで少しずつ発表していく予定です。専用のtumblrで作ったサイトも作りました。 もう一つお知らせがありまして、pixivで公開していた女王に心臓を捧ぐまでにの5話を非公開にし…

  • メイリア

    一か月前にできあがったものを。 数年放置していました。

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    タブレットpcで描く練習。 しばらくこんなになりそうです。早く慣れたい。

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    リハビリをかねて背景絵を描きました。 サイトに飾ろうとしましたが色々考えた末、ブログ載せることに決めました。 続くかはわかりません。続いたらおっけー程度にハードルを下げることにします。絵もハードルさげます。

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    「天使を殺して下さい」 そう私の耳元にか細く優しく囁いた若い女の声。 私は天使を殺せと命令してきた女の姿を見ようと目を開ける。 すぐさま、私の目に映ったのは自分自身の胸部が、体が薄く柔らかで透けている布の服と金の装飾品を身につけていることだった。半裸というよりほぼ裸同然だ。 そして、私の胸に剣が刺さっている。私の胸に刺さっている剣は薄闇の少ない光を集めて光を射している。 私はどうやら殺されたようだ。剣で殺されたのだ。 ならなぜ、私は死んだはずなのに目を開けることが出来るのだろうか。 誰かは知らない声が聞こえたのか。 理はあるのだ。だが、今の私には思い出せない。 思い出せることは一つ、私が魔女だ…

  • 1話 神話

    悲母トランメディセインは人に自らの眼球を与え続けていた。人々の苦しみや飢えから救おうとトランメディセインは幾度も生まれる自らの眼球を与え続ける。その眼球は甘美。その眼球は神聖。その眼球は慈悲。その眼球は不滅。人々は苦しみから、悲母の眼球を求め続けた。しかし、トランメディセインがいくら苦しむ人々から自らの眼球を与え続けても、人の飢えや苦しみは無くなるどころか、人が強欲になっていった。人々はトランメディセインの眼球奪い取ろうとした。トランメディセインはその人々のその様を見て、酷く悲しみ泣き続けた。深い悲しみで泣き続け、与えても生まれ出た両目はとうとう生まれなくなってしまった。悲母の涙は雨や川や湖や…

  • Misericorde・Red Opium Rose

    新作小説を少しだけ書いたので公開しました。 更新頻度は遅めですがよろしくおねがいします。 以下のところで公開中です。 sasutrugi.web.2nt.com sasutrugi.opal.ne.jp www.pixiv.net kakuyomu.jp

  • ファンタジー創作百合小説、Altar and Sacrifice 完結しました。

    個人サイト https://sasutrugi.opal.ne.jp/palegrassblue/artworks/novel/altar-and-sacrifice/ pixiv https://www.pixiv.net/novel/series/12049145

  • サイト更新

    日蝕の下で 再公開 創作百合でネーム程度のもの昔描いてました。 それを今日再公開しました。表現にヌードやら痛々しい表現もありますので注意下さい。 sasutrugi.opal.ne.jp ノート更新。まだリンクミスやらタグミスや誤字があったのを修正。 ラクガキログをhtmlでサイトのほうにも置きました。

  • ジナヴラ

    ジナヴラ - Sasutrugi

  • 描きかけのやつ

    書きかけのやつ これ書いていた当日は畑仕事の疲労でなかなか描けなくてそのまま放置にした。

  • ジナヴラ

    表紙、小説用イラストとしてボールペンで描いたもの。 巧拙は置いといて、久しぶりにかけて楽しかった(小学生並みの感想) ちなみに創作百合小説は個人サイトに掲載していますのでのぞきにやってきてください。何でもはしません。👇 https://sasutrugi.opal.ne.jp/palegrassblue/artworks/novel/altar-and-sacrifice/

  • ラフまとめ1

    ラフまとめ1 - Sasutrugi

  • ジランドール

    デザイン少しかえるために軽く描いたコンセプトアート風ラクガキ

  • アンヌ

    アンヌ - Sasutrugi

  • 自創作オタク祭壇のコンセプトアート

    マジで作ってたんですが作るのお休みにしてます。

  • メイリア

    金子一馬さんに影響うけて描いたラクガキ

  • ジランドールとアンヌ

    ランキング参加中Lesbian's Blog ランキング参加中Lilium~百合~

  • メイリアとサシャ

    退会したファンティアに載せていたもの ランキング参加中Lilium~百合~ ランキング参加中Lesbian's Blog

  • アンヌ

    リンゴ畑の仕事終わった後、体を休ませてしばらくしたあとに描いた絵

  • メイリア

    一時期ファンティアに登録してみて載せるために制作したイラスト読み切りのウェブ漫画をのんびりやっていこうとしていたのですが退会して、保留の形にしています。

  • ニシャ/Shell

    気楽に描こうとした漫画の主人公の多分クール系女子サイトのサムネ用に描いたもの

  • アンヌ

    サイトサムネ用に制作したもの

  • アンヌ

    一時期前サークル名義でCi-enやってたときに載せたイラストこのころ、女神転生3HDやってハマってクリアしたのは女神転生4の方なんですがその作品のイラストレーターさんの昔の絵に影響うけて描いたもの。

  • アンヌとジランドール

    ただ二人ならんでるだけなんで絡みもないし百合…?ってなるラクガキただの並んでる絵ってことにします。 ランキング参加中Lesbian's Blog ランキング参加中Lilium~百合~

  • アンヌ

    告知用とサイトのトップページ、サムネによく使う絵になりました。雑だけどわりかし気に入ってます。

  • ナタ/女王に心臓を捧ぐまでに

    リンゴ畑の仕事しはじめたときに描いたラクガキちょうど描いてるところがナタだったからかなと。 ナタは最初はラブクラフト氏のクトゥルフ神話に出てくるインスマスの魚人を美人にしたような感じにしてたんですが種族的にこの漫画自体魔女だし、魔女と魔法使いといえば使い魔と悪魔、ならタコにしようってことでタコ(デビルフィッシュ)をモデルにしています。基本的にこれとか描いてるときは趣味のぐらい自分の好きな物つめこんでいます。 基本週休1日フルタイムで雨雪猛暑などといった天候が悪い時はお休みでしたが基本的には冬以外は農業はお休みありません。冬はお休みありますが仕事がほぼないのが農業のネックなところではあります。で…

  • メイリア

    これもメンタル駄目だったときに絵に表れてるやつです。崩れてるんですがさらに崩れているときの絵です。 リハビリで描いた時の絵です。

  • サシャ

    地元は雪国なので桜が咲く時期が遅いのでこの日付です。 これ描いた日は晴れてて、桜が咲いてて穏やかだった気がします。

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