見かけなくなった隣人
築50年を超える木造アパート「桜荘」の一室に、女性のYさんは住んでいた。 家賃が安く都内の職場にも通いやすかったが、夜になると家鳴りが酷く、冬は隙間風がひゅうひゅうと鳴いた。 Yさんの部屋の隣には、Mさんという30代くらいの男性が住んでいた。 物静かで会えば軽く会釈を交わす程度だったが、特に問題のある人物ではなかった。 だがある日を境に、そのMさんの姿をぱったりと見かけなくなる。
2025/04/30 16:31
2025年4月 (1件〜100件)
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