ソクラテスといえば「問答」です。問答というのは、対話を通して相手の無知を自覚させた後に高度な認識へと導く手法のことを指します。例えるならば「指導碁」です。『ヒカルの碁』において藤原佐為が進藤ヒカルを教導したのと似ています。ソクラテスは問答を通じて真理を追究し、藤原佐為は囲碁を通じて神の一手を追求したのです。持つべきものは本因坊秀策の碁盤(霊付き)ですね。 ソクラテスは、近所をブラブラほっつき歩きながら、誰彼構わず問答をしかけました。いきなり話しかけられたり、ステーキを出されたりすれば誰でも驚きますよね。いかつい顔をした老人がてくてくと歩み寄ってきて「正義についてあなたはどう思いますか?」「あな…