30〜40代、女の悩み詰め合わせ。「自転しながら公転する」レビュー。
山本文緒著「自転しながら公転する」を読んだ。30・40代の女の悩みを詰め合わせた、わたしにとっては総集編のような本だった。 老いていく親への心配と、介護などで自分の自由がなくなっていくもどかしさ。 確実に若くなくなっていく自分。 将来を約束するには頼りない恋人。 次々と問題が起こる職場。 途中あんまり浮かばれなくてしんどくなったけど、最後まで読んでみて、うん、腹落ちした。 主人公のように、この物語の世界と、登場人物と自分自身とを、ぐるぐる回りながら感想を話していく。 自転しながら公転する(新潮文庫) 作者:山本文緒 新潮社 Amazon あらすじ 悩みは「自転しながら公転する」 明日死んでも悔…
2023/11/29 15:11