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BOOKS:LIMELIGHT https://books-limelight.com/

ジャンル問わず、文章が好きです。自分がどんな風に本を読んでどんなことを思ったのか。備忘録の本棚のように使うことと、いつか誰かと読んだ作品について話したり通じ合えたらいいなぁ…という淡い期待とで運営していきます。 

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2023/06/27

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  • 借金で持ちつ持たれつ。人間関係は面白い「素晴らしい一日(平安寿子)」レビュー

    大体の人は単調で長いであろう人生のなかで、一日くらいこんな日があったら面白い。今日は、かつて貸したお金を取り立てる一日を描いた「素晴らしい一日」をレビューしていきます。 素晴らしい一日 (文春文庫) 作者:平安 寿子 文藝春秋 Amazon この小説は6編からなる短編小説で、はじめの作品が表題の「素晴らしい一日」です。 勤務先が倒産、挙句に恋人まで雲隠れする。割と人生のどん底な30歳の主人公・幸恵は、一時付き合っていた男に20万円貸していたことを思い出し、取り立てに行くことを決意します。 取り立て先の"友郎”は憎めない男 別の人に借金を肩代わりしてもらう旅がスタート 仕方なく同行する先で見える…

  • いつか書くファンレターのための備忘録【マンガ家・小説家の先生へ】

    先日ご飯を食べに行った友人が、マンガ家の先生のサイン会に当たった!と乱舞していました。わたしが日々いろいろと書いていることを知っているので、「手紙渡したいんだけど全っ然うまく書けない!どうしたらいいの…!!」と聞かれて、咄嗟に思いついたことを色々話してみました。今頃頑張って書いているだろうな。 ちなみにわたしがしたアドバイスは以下のようなことです。 白い紙に、先生に伝えたいことをとにかく思いつくままに書きまくれ! 書いていくうちにこれだけは絶対伝えたいってことがわかってくるから、それを1つか2つに絞って書け! 好きだって気持ちを書いた手紙なんてもらったら絶対嬉しい!だからまとまらなくてもぐちゃ…

  • ある日の読書記録(0926)

    また書評がゲシュタルト崩壊を起こしてよくわからなくなった。小説という解釈の仕方が無限大なものに対して自分の見解を述べていくこの恥ずかしさよ…別に思うことも表現することも自由なはずなんだけど、今は厚かましく傲慢に感じる。 自分には何がわかってるっていうんだ、よく知りもしない癖に何を喋ってるんだと思いつつ、だから、もっと知りたいから書いてるんだっていう気持ちもちょうど同じくらいある。 こういうのを拗らせているというんだろうか。皆さんもこういう時ありませんか?自分と喋ってると疲れます…! そんな訳で、こんな状態で一つの作品を深掘りするなんてできない。しかし読むのも書くのもやめられない。ちょうどいま平…

  • 新たに出会った作家に、感情が右往左往している

    今日は乗代雄介著「本物の読書家」を読んでいた。 本物の読書家 (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 今8章まで読んだところ。たぶん一番わくわくするところで、読み終えるのがもったいなくなってきて、この気持ちの時に文章に残しておこうと思う。 ざっくりとこの物語の中身をいうと、 主人公には読書家の大叔父がいる。老人ホームに入居することになり、送り届けてほしいと母伝いに指名された。どうやら主人公に話したいことがあるらしい。しかし電車で向かう道中、不思議な男の登場で場の空気が一変する…という話。 大変な読書家らしいこの不思議な男と、読書家の大叔父と、本に愛着を持つ主人公が居合わせる電車内…

  • 不機嫌の意外な正体がわかる「不機嫌は罪である」レビュー

    なんだ、不機嫌って体の調子が悪くなってきてるサインだったんだ!と意外な正体に気がついて、対処できるようになる本「不機嫌は罪である」をレビューしていきます。 もちろん、不機嫌の全ての原因が体調ってわけじゃないですけどね。いつもの不機嫌くらいならこれで対処できちゃうと思います。 不機嫌は罪である (角川新書) 作者:齋藤 孝 KADOKAWA Amazon 不機嫌になりそうな時、思いとどまらせてくれる本 不機嫌は気の持ちようではない 本の構成とおすすめの読み方 構成 おすすめの読み方は「ぱらぱらと拾い読み」 大人の教科書だよなぁ 不機嫌になりそうな時、思いとどまらせてくれる本 別に家族と仲が悪いわ…

  • 死後の世界のインタビュー集「キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを」レビュー

    楽しかった~、終わっちゃった。カート・ヴォネガット生誕100周年に合わせて2022年に発売された「キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを」を読みました。 キヴォーキアン先生、あなたに神のお恵みを 作者:カート・ヴォネガット 早川書房 Amazon 薄めのハードカバーで2,420円(kindleだともうちょっと安くて2,178円)、いつも文庫ばっかりなので自分ではなかなか買う勇気が出ず…、ちょうど誕生日何欲しい~?と聞かれてたのでこれを買ってもらいました。わたしもその人の欲しいハードカバーを買って交換。なかなか良い贈り合いでした。それではレビューしていきます! ラジオ番組のワンコーナーが書籍化…

  • 「神代団地 蚤の市」に行ってきました。

    去る9月はじめの週末に、「神代団地 蚤の市」に行ってきました。 気持ちよく晴れた蚤の市日和 手紙社主催のイベントで、「東京蚤の市」として今回で19回目だったそうです。アンティークやヴィンテージのアクセサリー・雑貨・服・文房具などなど。好きな人にはたまらないイベントですね〜。 わたしが行くことにした決め手は、自由が丘にあるアクセサリパーツ屋さん「レミース」が出店するから。もうここのヴィンテージパーツ…とても好きなんですよね。パーツを台座にくっつけて、ネックレスやピアスの金具に通すだけですてきなアクセサリーになるので、いつも行くたび何かしら買ってしまいます。 作れない人には500円でスタッフの人が…

  • ブログの下書き、どこでしてますか?

    ブログの下書き、みなさんはどこでしていますか? わたしは下書きが2段階あります。そのあとはてなで最終的に整える感じです。 (下書き1)手帳に書き出す (下書き2)Googleドキュメントでふくらませる (本番)はてなで削る 第1段階はだいたい手帳で、小説の気になったフレーズとかブログの書き出しとか、1~2行の短い文章をぽつぽつ思いついたときに手書きしています。それがある程度たまってくると、第2段階としてその文章を集めてGoogleドキュメントでふくらませる作業にうつります。 わたしはこのふくらませるのが好きで、ちょっと空き時間ができるとすぐコーヒーを飲みながらGoogleドキュメントを開いて、…

  • 伊勢丹新宿「イルカくん回文絵本展」に行ってきました

    伊勢丹新宿の「イルカのイルカはかるいのかるい」展に行ってきました。 イルカくんが本当に伊勢丹にいた…! イルカくんはTHERAPYのキャラクターだった 「イルカくんの回文絵本」の世界 いろんなグッズも売ってました AC部の活動がこれからも楽しみ 展示会情報 イルカくんはTHERAPYのキャラクターだった 「自宅で簡単イルカセラピー」でお馴染みのイルカくんは、2010年発表のgloup_inou「THERAPY」という曲に登場するキャラクター。このMVのためにAC部が作った存在です。 www.youtube.com 当時アホな学生だったわたしは、この独特で異質な世界に魅せられ、見事に心酔しリピー…

  • 「みんないってしまう」レビュー②みんないってしまうとしても、さよならとはいわない

    山本文緒の短編集「みんないってしまう」。レビューが長くなったので二つに分けて、今日はその後半です。山本文緒の本ってAmazonのページ貼り付けると装丁が違うことが多いです。印刷した時期によっていろいろ変わるものなんでしょうか…? みんないってしまう (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 前回は「表面張力」「愛はお財布の中」「ハムスター」を話しました。具体的なものを無くしているようで、精神的な部分も喪失している気がする主人公たち。そしてそれぞれ、喪失に面と向かって取り合っていないように見えるのが印象的でした。後半のレビューでなんとなく考えがかたちになればと思います。 b…

  • 山本文緒「みんないってしまう」レビュー①目の前を通り過ぎていくものたちは

    まだまだ人生中盤ともいえないけれど(や、明日何が起こるか分からないし終盤かもしれない)、既にたくさんの人や物が目の前を通り過ぎていきました。 別に悲観的でもなんでもなく、生き続けることは失うことの連続だなとじわり思い出す作品です。 みんないってしまう (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 「みんないってしまう」は、12編からなる短編集。1編20ページくらいで、かつて月刊カドカワで連載していたものです。 今回、めずらしく「ああ…好き」と思う作品とそうでもない作品と、自分の感想が二分しました。前回のシュガーレス・ラヴでも少しそういうことがあって、ほっとしています。 山本文…

  • 特別お題「わたしがブログを書く理由」ー読書を通して、好きなものを思い出すための作業です。

    特別お題「わたしがブログを書く理由」 繁忙期!仕事に家事に忙しなくて、ブログに時間が割けない日々です。これ以上間が空くとせっかくいい感じに楽しんでいた読書ブログごと頓挫しかけない。 今日はこれすらネタにして、はてなのお題にも乗っからせてもらって、書いてみます。定期的に来るであろうブログがはかどらない時期に、繰り返し読んでは奮い立つような記事を目指します。 ブログは好きなものを思い出す作業 何か、わかりかける瞬間がある これからも書きますよ~ ブログは好きなものを思い出す作業 大人になっても「わたしはこんなことが好きでね~!」って目を輝かせて話せる人はどのくらいいるでしょう。 学生の時は勉強。社…

  • 乗代雄介「十七八より」。細心の注意を払って描かれる、かつての「少女」の回顧録。

    正直言って読みにくい。でも、こういう小説が好きだ!!好きだー!!! 叫んだものの、この気持ちを文章にするのは結構な勇気が必要だったし、根気がいる作業でもあった。 著者は乗代雄介氏。2023年芥川賞ノミネート作品「それは誠」を人におすすめしてもらい、でも本屋でわたしの目に留まったのはこの「十七八より」だった。うすぼんやりした淡い色味で、懐かしいような、うっとりするような装丁だった。デビュー作みたいだし、ここから読んでみることにした。 十七八より (講談社文庫) 作者:乗代雄介 講談社 Amazon 「書くには及ぶまい」 言葉にしたらそれだけのことになってしまう 形容することに対して なぜ書くこと…

  • 読書で磨けるエンパシー(ブレイディみかこ氏インタビューを読んで)

    愛用しているほぼ日手帳に、シンパシーとエンパシーについて書かれているページがありました。 2023年デイフリーの117ページ目に載っています。すごくわかりやすい。 継母にいじめられるシンデレラはかわいそうと感じるのは「シンパシー」。 継母はどうしてあそこまで冷たく当たったんだろうと考えるのが「エンパシー」という能力。 「自分の好きなことを人にしろ」はシンパシーで 「自分の好きなことは相手は嫌かもしれない」と思えるのがエンパシー。 演劇はエンパシーのための教育だと言ってます。他人になるのは、まさにエンパシーだから。 ーー鴻上尚史さんが『うじうじするくらいなら、今できることをやる。』の中で ほぼ日…

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