内科勤務医。感染症学会専門医/指導医、リウマチ学会専門医/指導医。日々の診療において発生する疑問について、感染症(HIV感染や日和見感染等)、感染管理、リウマチ、膠原病など免疫系疾患について、調べて記してます。
関節リウマチの予防と制御のためのライフスタイル:リハビリ・運動編
前回につづきまして関節リウマチにおけるライフスタイルの影響で、今回はリハビリ・運動についてです。関節リウマチは炎症、関節の腫れが強いときは安静にするほうが良いのですが、治療により活動性が収まってくるときはなるべく体を動かす、運動を行う方がよ
関節リウマチの予防と制御のためのライフスタイル:喫煙/飲酒編
前回につづきまして関節リウマチにおけるライフスタイルの影響で、今回は喫煙と飲酒です。どのように疾患に影響するのか、その量は?最近でていますガイドライン等からまとめてみました。関節リウマチに対する運動、リハビリテーション、食事、および追加の統
リウマチ外来をしておりますと、よく受ける質問の一つに“食事の何に注意したらよいのか?”というのがあります。各国や学会からよくでています“健康的でバランスのとれた食事”と答えることが多いのですが、関節リウマチ(RA)における食事や運動、ライフ
関節の硬直や機能障害など関節リウマチ(RA)の特有の症状は朝から午前中に最も重くなることが多いです。関節の「朝のこわばり」も問題となることが多い症状の一つで、これは健康関連の生活の質(HRQoL)にも悪影響を及ぼします。RAを拾いあげる診断
帯状疱疹ワクチンには、従来、弱毒生水痘・帯状疱疹ワクチン(以下ZVL)がありましたが、2018年に組換え帯状疱疹ワクチン(以下RZV) (Shingrixシングリックス®) が承認されています。これら2つのワクチンの使用ですが、米国CDCで
IgG4 関連疾患 (以下IgG4-RD)は膵臓、髄膜、大動脈、腎臓などの臓器病変で迅速に治療開始が必要な場合と、無症候性の顎下腺肥大など治療が延期される場合がありますが、まずはGC 治療とされています(PSL0.5~0.6 mg/Kg/日
関節リウマチ治療管理のための各臨床診療ガイドラインのレビュー
関節リウマチ(RA)への管理/治療アプローチについての推奨やそれを裏付ける証拠は、多くの国や団体で臨床診療ガイドライン (CPG) として臨床医向けにまとめられています。しかし各国各団体のガイドラインは時期も方法も内容もバラバラで、臨床医と
メカニックハンドMechanic’s Hands(機械工の手)について
呼吸器内科で間質性肺炎にて精査されている方で抗ARS抗体陽性とわかり当科でも膠原病精査を依頼されることがあります。抗ARS抗体陽性の患者は総じて、抗合成酵素症候群(anti-synthetase syndrome:ASS)あるいは、抗ARS
関節リウマチ患者など自己免疫性炎症性リウマチ性疾患 (以下AIRD) におきましては、日頃からの感染症予防と免疫抑制治療前のB型肝炎などのチェック、そして各種予防接種による感染症への備えが重要です。 AIRDにけるワクチン接種はその実施に際
外来を行っておりますといわゆる「こむらがえり」について訴え、相談を受けることも多々あります。その原因はなんなのか?対処方はどうか?何をお薬を といわれ芍薬甘草湯を出すことが多いですね。医学文献ではどうでしょうか。まとめてみました。夜間の脚の
1か月くらい続く右の胸鎖関節部分の痛みと腫れで近医から紹介され受診されました。SAPHOを示唆する皮膚病変や歴なく頭部回旋で後頸部痛もあるとのことで頸部CTみましたが偽痛風を示唆する所見なし、手関節も疼痛ややや腫脹ありリウマチと診断しました
SLEなどの膠原病患者では手指など関節痛の訴えがあることが多いですが、ほとんどはその部位は短期間持続で移動性、また関節の腫れなどの炎症はあまりなくびらんを来さないものがほとんどです。たまに持続的な手指関節痛の訴えおよび関節変形がみられる場合
前回のつづきです。免疫抑制療法が行われるリウマチ性疾患患者においてB型肝炎も日和見感染症として問題となることがあり国内外のガイドライン等で治療開始前のチェックと、使用中のモニタリングが推奨されています。治療前にHBs抗原のみでなくHBs抗体
リウマチ性疾患ではニューモシスチス肺炎の一次予防治療をすべきか
前回の続きで、今回は日和見感染症の一つ、ニューモシスチス肺炎についてです免疫不全状態の人に起こしうる日和見感染症の一つにニューモシスチス・イロヴェチ肺炎(以下PJP)があります。もともとHIV感染者での日和見感染症として知られたものです。こ
リウマチ性疾患ではニューモシスチス肺炎の一次予防治療をすべきか
前回の続きで、今回は日和見感染症の一つ、ニューモシスチス肺炎についてです免疫不全状態の人に起こしうる日和見感染症の一つにニューモシスチス・イロヴェチ肺炎(以下PJP)があります。もともとHIV感染者での日和見感染症として知られたものです。こ
関節リウマチ患者は感染症にかかりやすいのか?感染症といっても多彩なのでここでとりあげるのは、市中肺炎や皮膚軟部組織感染といった一般の方もかかる”一般的な”感染症についてです。結核や肝炎、その他特殊で日和見感染を起こすような感染症群はまた別に
関節リウマチ患者は感染症にかかりやすいのか?感染症といっても多彩なのでここでとりあげるのは、市中肺炎や皮膚軟部組織感染といった一般の方もかかる”一般的な”感染症についてです。結核や肝炎、その他特殊で日和見感染を起こすような感染症群はまた別に
プレドニン錠などの経口糖質コルチコステイド(以下OCS)はリウマチ性多発筋痛症などのリウマチ性疾患、また喘息など様々な疾患の治療として長期間使用されます。その漸減中や中止後に倦怠感や筋肉痛など不快症状をしばらく訴えられる方もおられます。当科
プレドニン錠などの経口糖質コルチコステイド(以下OCS)はリウマチ性多発筋痛症などのリウマチ性疾患、また喘息など様々な疾患の治療として長期間使用されます。その漸減中や中止後に倦怠感や筋肉痛など不快症状をしばらく訴えられる方もおられます。当科
医師の日々診断において、大事にされみんなが使うような法則といったものがある。英語の医学教科書などでは pearl などのいいかたもあります。身体所見や検査、診断などであるものが○であれば×であろうといえる等。これはこれでとても大切なものです
医師の日々診断において、大事にされみんなが使うような法則といったものがある。英語の医学教科書などでは pearl などのいいかたもあります。身体所見や検査、診断などであるものが○であれば×であろうといえる等。これはこれでとても大切なものです
ステロイド治療とは、グルココルチコイド療法(以下GC)のことで、代表的な薬品には、プレドニゾロン、プレドニン、やメドロール があります。ステロイド剤は、炎症を軽減して症状を良くしたり、異常な免疫応答を抑制してくれたりで、自己免疫性疾患の治療
ステロイド治療とは、グルココルチコイド療法(以下GC)のことで、代表的な薬品には、プレドニゾロン、プレドニン、やメドロール があります。ステロイド剤は、炎症を軽減して症状を良くしたり、異常な免疫応答を抑制してくれたりで、自己免疫性疾患の治療
当科では発熱性疾患の相談や初診を受けることも多く、この時期ですと熱中症は鑑別から外せません。この時期注意すべき熱中症につき一般の方、医療者の方にも使えるような情報をまとめてみます。まず暑さ指数について・現在の自分の住んでいる場所の気候は、ど
関節リウマチの外来をやっていますとときおりステロイド剤を治療に使用することもあります。しかしリウマチ治療においての主役は抗リウマチ薬や免疫抑制剤、生物学的製剤などであり、ステロイドは消炎鎮痛剤(NSAIDs)などとともに脇役です。使用場面と
関節リウマチ(RA)患者さんに限らず、外来をしていますと疼痛や倦怠などの症状への気候変化の影響の訴えはよくあります。とくにこの入梅期は多いですね。調べてみますと、リウマチ性疾患患者(CRD:関節リウマチ(RA)、変形性関節症(OA)、脊椎関
前回の続き、麻疹の診断における、特有の口腔粘膜所見とされる、コプリック斑についてですその特徴や注意点などを文献からまとめました日本国内では今後ますます稀な疾患になっていくと思われ、診察の経験のない若手医師も多いのではないでしょうかぜひ参考に
前回のつづきです。述べましたように近年は、麻疹の疫学は変化し、とりわけ排除国では発生は稀ですが輸入された感染例と主にワクチン不全の人が罹患する疾患という状況を示してきています。さらに頻度は低いが麻疹はワクチン接種者にも出現し得るためさらに複
前回のつづきです。述べましたように近年は、麻疹の疫学は変化し、発生率は低く発生規模が小さいが、輸入された感染源と主にワクチン接種を受けていない成人が罹患する疾患という典型的なプロファイルを示してきている。さらに頻度は低いが、麻疹はワクチン接
最近 、輸入麻疹例 を経験しました 。 以前にも私のブログに書きましたが過去に似た経験があり麻疹抗体検査を出しておいて良かったです。今回はさらに、病歴で東アフリカ滞在と蚊にさされた可能性もあるとのお話で診断検査計画が混乱したこと、結局修飾麻
最近、輸入麻疹例を経験しました。以前にも私のブログに書きましたが過去に似た経験があり麻疹抗体検査を出しておいて良かったです。今回はさらに、病歴で東アフリカ滞在と蚊にさされた可能性もあるとのお話で診断検査計画が混乱したこと、結局修飾麻疹例だっ
以前のブログでリウマチ性多発筋痛症とステロイド治療とのお話をしましたが、このホルモン剤はリウマチ疾患領域で使用されることが多いです。リスクのためにもステロイド使用はなるべく短期間、少量のほうが良いです。今回、一般の方向け記事として、ステロイ
右の胸鎖関節が数週間腫れていて痛いとのことで整形外科から当科に紹介受診されました。他に手首の腫れ、痛みもあるようです。どのように診断を進めていくか?胸鎖関節の障害で、最も一般的なのは外傷、変形性関節症、感染症、リウマチ性疾患とされています。
リウマチかもしれないと 思ったときどうする? -早期リウマチ?-
このブログではかなり専門的な医師向け医療従事者向けの記事を書いていますが、外来などやっておりますと一般の方からの質問もあり、一般向けの記事もときおり書くことにします。今回は、リウマチかもしれないと 思ったとき ですご自身に、指などの痛みの
リウマチかもしれないと 思ったときどうする? -早期リウマチ?-
このブログではかなり専門的な医師向け医療従事者向けの記事を書いていますが、外来などやっておりますと一般の方からもリウマチ診断について質問もあり、一般向けの記事もときおり書くことにします。今回は、リウマチかもしれないと 思ったとき ですご自
リウマチ性多発筋痛症(以下PMR)は高齢の方に発症しやすいリウマチ性疾患で、首から肩、上腕にかけてと臀部から大腿部にかけての筋肉痛が特徴的です。症状や検査所見もあわせて総合的にリウマチ医が判断して診断治療となりますが、似た状況で発症する疾患
リウマチ性多発筋痛症(以下PMR)は高齢の方に発症しやすいリウマチ性疾患で、首から肩、上腕にかけてと臀部から大腿部にかけての筋肉痛が特徴的です。症状や検査所見もあわせて総合的にリウマチ医が判断して診断治療となりますが、似た状況で発症する疾患
地方都市の大規模総合病院の内科医です。もともと総合診療内科医だったのですが感染症・リウマチ内科を立ち上げて従事しています。別のサイトでブログ記事を書いていたのですが、このたびこちらに移りました日常診療で気になったことを諸文献で調べて、感染症
地方都市の総合病院内科勤務医です。もともと総合診療内科医だったのですが感染症・リウマチ内科が設立されてより従事しています。別の場所でブログ作成していましたが、このたびこちらに移転しました。日常診療で気になったこと、調べたことを 感染症、感染
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