少し変わった経歴の料理人兄弟がたべものの知られざる世界をちょっと変わった視点から学んでいく食のエンタメラジオ番組(ポッドキャスト)のスピンオフエッセイ。
「一見して面倒で手間のかかること」をやり続けること。 2023年12月29日
料理を作る。一言におさまる行為だけれど、それぞれの工程を分解してみるとけっこう細かい作業顔多い。世界中のあちこちで行われていて、まったく調理に携わった経験が無いという人類のほうが少ないくらいなんじゃないだろうか。何十億という人が、ほとんど毎
寒い朝は陽のあったかさが身にしみる。 2023年12月28日
朝の厨房は冷え込む。手を洗う水は冷たくて、すっかり指先の感覚が鈍ってしまう。包丁を持つ微細な感覚を取り戻そうと、少しずつ温めながら感覚を研ぎ澄まそうとする。冬の毎朝の恒例行事である。勝手口から外に出ると、思いの外暖かさを感じるのは、差し込む
行動や判断はけっこう脆い。だから、支えられていることが嬉しいと感じられる。 2023年12月27日
田舎のちょっとしたショッピングセンターの出入り口付近。ふたりの男の子がなにやら言い合っているのを見かけた。見たところ中学生だろうか。それとも、高校生なのだろうか。平日の昼間にいるのは不自然のように感じたのだけれど、もう学校は冬休みに入ってい
直接会うってどんなこと?会議のコミュニケーション 2023年12月26日
今年は、新型コロナウイルスによるパンデミックも収まってきて、直接会うことが出来るようになったよね。先日の合同オフ会「たべ農ざく」も、沢山の人が一箇所に集まることが出来た。西は山陽地方から東は東北まで。誰かと直接会うこと。どんな会話をしたかじ
昨日、挑戦しやすい環境について、先行事例があることは大切かもねっていう話を書いた。他にも大切なことがあるような気がするので、もう少し書き進めてみようと思う。 先行事例があると、勇気づけられるしどのようにすれば良いのかも見えてくる。一方で、多
兄弟姉妹は2人目以降の方がチャレンジング? 2023年12月24日
2歳にもなると、カタコトの日本語を駆使しながら家族とのコミュニケーションが出来るようになってくる。まだま覚束ないことも多くて、日頃から接している家族しか理解できないようなシーンもあるのだけれど、子供の成長を感じられることは喜ばしいことだ。
「知っている」と「使える」は別のこと。 2023年12月20日
たべものラジオの原稿やブログは、こうして思いついた言葉をキーボードを叩くことで文字に変換してくれる。誤変換に気がつかずにそのまま掲載してしまうこともあるけれど、それでも読み返してみれば間違いに気がつくことが出来る。その漢字の用法が違うという
「それってあなたの感想ですよね」。一時期このセリフが流行していた。飲み会のときにでもネタで言うのなら笑えるけれど、真剣な議論に持ち込まれるのには辟易した。説教されているときに子供が言うようになってしまったらしいと聞いたときにはため息が出た。
基本的に「常識を疑ってみる」ようにしています。 2023年12月18日
信じる人の数が多くなると、それは真実になる。もちろん、真実ではないのだけれど、真実だということになってしまうことがある。けっこう思い込みってすごい力があるのだ。人数が多いと、その力は強大になる。 牛乳をたくさん飲むと身長が伸びる。というのは
「特権の民主化」と「食文化の広がり」 2023年12月17日
たべものラジオのシリーズ「スシ」や「日本料理の変遷」「蕎麦」で、こんな事を言った。「だいたい、前の時代のひとつ上の階層の文化を踏まえて変化する」。身分制度があった時代、社会には特権を持つ階層が存在していた。彼らの文化が、段階的に庶民へと伝わ
思春期なんだから、そんなものだよね。とか、若い頃はそんなものだとか。なんだかよくわからないレッテルが存在している。5歳児なんて、もう「中間反抗期」だとか言われて、多くの親たちが恐れる期間でもあるという。 子供の成長段階は、なんとなく言語化さ
「リサイクル」よりも「長く使える」のほうがエコ? 2023年12月15日
昨日、ゴミを減らすという観点から梱包資材について考えてみた。そうしたら、量り売りみたいなスタイルで自分で容器を用意するのはどうか、というところにたどり着いた。 結局、プラスチック製品になっちゃうのかな。買い物のたびに大きな容器を持って歩くの
ごみ問題を考える。エコバッグの多様化…? 2023年12月14日
エコバッグを持ち歩くのが当たり前になった。どの程度環境へのインパクトがあったのか、わからないのだけれど、とりあえずは社会が変わったというくらいのことは感じている。環境負荷が減ったのか変わらなかったのか、それとも上がってしまったのか。そろそろ
とっくに冬はやってきていたはずなのに、今週は暖かい日が続くらしい。北日本や日本海側は例年通り真冬らしい気温なのだそうだけれど、静岡県は暖かい。ただでさえ温暖な気候なのだから、うっかり春の草花が芽吹いてしまわないかといらぬ心配などしてみる。
中国史(魏晋南北朝) #203(s23-10) 〜中国の食文化に影響を与えた張騫(ちょうけん)〜 中国のゴマ【前編】#204(s23-11) 〜遺跡から見る中国の食文化〜 中国のゴマ【後編】 https://open.spotify.com
日々の生活に潜む「不思議」と「驚き」に気がつくまで。 2023年12月10日
ありふれた日々の生活の中にも、たくさんの「不思議」と「驚き」が潜んでいる。子供はそんな「不思議」と「驚き」の中に生きている。教育がそれを押しつぶすまでは。 犬が宙に浮いたら、大人は驚き慌てふためく。けれども、赤子は受け入れる。それが奇妙な現
母校の近くには川が流れている。川といっても、石投げが出来るような河原はない。深く切り立った壁のはるか下を水が流れを作っている。今は逆川(さかがわ)と言うけれど、元々は懸川といって、町の名前の由来となった川。 昭和の一時期は、土手の全てがコン
#202(s23-9) 〜パキスタン、アフガニスタンはゴマが多い?〜 New Style仏教! ガンダーラ のエピソードの番外編です! https://open.spotify.com/episode/2LUYXEJToPRssUpQeeg
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仕事帰りに居酒屋で一杯。差し出されたおしぼりで顔を拭いたら気持ちいいだろうな。ということは、たぶんみんな知っている。けれども、そんなことは出来ない。マナー違反だと知られているからなのか、それとも周囲の女性に冷ややかな視線を送られるのに耐えら
相手の立場に立って考えよう。こんなセリフを、初めて聞いたのはいつ頃だっただろうか。もう遠い記憶の中で、小学校の先生に言われたことがあるような気がするのだけれど、それも現実だったのかわからないほどぼんやりしている。 飲食店もそうだし、いろんな
既存の組織に合流するとき、ざっくり2つのパターンが現れる。それまでの組織文化に染まるパターン。もうひとつは、新たな文化が生まれるパターンだ。 企業も家庭も地域団体も、多少なりとも組織ならではの文化を持っている。その文化の中には、一般社会とは
食料の獲得は、人類の永遠の課題だ。人間に限らず動物全般にとって重要なことだろう。ぼくらが遺伝子の乗り物だとしても、自我を持った主体だろうと、食料がなければ生命を維持することも出来ないし、子孫へつなぐことも出来ない。 食料は、どうにかして獲得
適材適所。なんだか素敵な響きだ。人間誰しも得意なこともあれば苦手なこともある。だから、お互いに得意なことを活かしてチームを作れば良いという考え方は、けっこう好きだ。 以前、イベントを企画したときには、友人が企画書やテキストの作成を色々とやっ
菩提寺からの「お知らせ」で、徒弟(息子)が修行から戻ってきたと記されていた。うちは曹洞宗なので、僧侶の修行寺といえば総持寺か永平寺。3年半の永平寺での修行だったそうだ。 この3年半が長いのか短いのか、さっぱりわからない。という話になった。門
食のパーソナライゼーション。何度かこのエッセイでも取り上げたのだけれど、そう言えばなぜこれが注目されるようになったのだろう。この点についてはあまり考えたことがなかった。 元々、個人にあわせたカスタマイズだとか、体に合わせた医療や食というのは
弘法は筆を選ばず。というが、そうとばかりも言えないんじゃないかと思っていた。確かに、達人ならばどんな道具でも人並み以上に扱える。随分と前のことだけれど、超有名ドラマーが友人のライブに飛び入り参加したことがあった。太鼓の位置や椅子の高さなどを
バレンタインデーが静かに通り過ぎていった。妻や娘から手作りのチョコレートをもらって、それが世の中の一大イベントの一貫であるということを忘れいていた。うまく表現ができないのだけれど、それは家族のイベントで、家族がほっこりと喜びあえるものだとい
なんとなく今日は空が暗いなあ。職場と自宅の距離はほんとうに僅かなのだけれど、消灯した夜の屋外の暗さに気がつくことが有る。天気が悪いときは、案外明るく感じる。街の灯りが反射しているからだろう。田舎とは言え、少しくらいは街に明かりがあるのだ。都
2023年11月19日(日)和食展のツアー?とたべ農ざくオフ会を行った当日の音源です。 編集等しておりません。ご注意ください。 ※ 会話が多数含まれるため、聴きやすくする為に、右耳にマイク1、左耳にマイク2が割り振られています。 第0部 和
2023年11月19日(日)和食展のツアー?とたべ農ざくオフ会を行った当日の音源です。 編集等しておりません。ご注意ください。 ※ 会話が多数含まれるため、聴きやすくする為に、右耳にマイク1、左耳にマイク2が割り振られています。 第0部 和
「利休好み」という言葉がある。茶事に関する所作や、茶器、花に料理。実際に千利休が好んだとされる趣向だったり、いかにも利休が好みそうな風情というものだったりする。なんだか、とても興味深い。 ともすると、利休好みこそが正解のように思えてしまうか
たべものラジオの最初のシリーズは味噌汁だった。味噌ではなくて味噌汁。ある意味トリッキーなスタート。順当に進めるならば、味噌や出汁についての話が先に来る方がわかりやすいかもしれない。にも関わらず、味噌汁が最初だったのには理由がある。理由という
地球上の多くの人が気にかけているだろう、地球温暖化。数字で見なくたって、個人的な記憶の中でもはっきりわかる。小学生の頃の記憶や、20代の頃の記憶を思い返してみると、やっぱり今の方が暖かい気がするのだ。夏はより暑く、寒い日はもっと寒く。という
この頃、音声メディアって良いものだなぁって、改めて感じている。 中学生の頃には、自室で宿題をしたり受験勉強をするときにはローカルラジオ局を聞いていた。お気に入りの深夜番組を聞きたいのに起きていられないようなときには、カセットテープをデッキに
継承と変遷。というのが歴史的に見た文化風習の捉え方なのだそうだ。たしか民俗学の本でそのようなことを読んだ気がする。文化や風習の中には、少しずつ変わっていくものがあるのは、食べ物の来歴を見ても分かる通り。時々、社会や環境が変化したことによって
日本中のあちこちで、「生」がブームになっている。それも最近のことじゃなくて、けっこう長いこと続いているような気がする。「日本人は生が好きだからね。だから刺し身があるんだよ。」なんてことを聞いたけれど、どうも腑に落ちない。生食をするのは日本人
掛茶料理むとうには、献立がない。全く無いというわけでもないのだけれど、それはあくまでも調理場の中での仕様書のようなもの。きれいにプリントしてお客様にお配りするようなものは用意していない。この話は、このエッセイでもたべものラジオでも話したこと
ずいぶん若い頃、よく詩を書いていた。正確には歌詞。10代から20代の間はバンドをやっていて、オリジナル曲を演奏していた。特にちゃんと学んだわけではないけれど、好奇心とやってみたいという欲求だけで作詞作曲に挑んでいた頃があるのだ。 一緒にバン