アクアスター技術ブログvol.23「細部までこだわってます!-背景イラスト-」
こんにちは!社内イラストレーターの林です! 今日は、私たちが日常的に目にする背景イラストにおける、細かな部分までの作画の秘訣をお伝えしたいと思います。 キャラクターイラストは得意だけど背景が苦手、背景を描くときにどんなことに気を付けて良いのかがわからない…そんなイラストレーターの方やクオリティチェックを行うアートディレクターの方に背景イラスト作画のポイントをお伝えします! はじめに 背景イラストの重要性 背景イラストは、キャラクターやメインのオブジェクトを引き立てるためのものと思われがちですが、細部までの作画がしっかりしているとイラスト全体の印象が大きく変わります。また、パースやアイレベルといった知識を持った上で絵に反映することで、より一枚のイラストとしてのクオリティや説得力が高まります! 背景を描く上で最も重要なことはどんな絵を描きたいのか、その絵を通じてどんな事を伝えたいのかを明確にすることです。そして、後ほど説明するアイレベルやパースなどの知識はこれらを表現するために活用するものと言えます。 では、背景イラストを描く際にどのようなことに注意して制作しているのかを、こちらのイラストを題材に3つのポイントで説明させていただきます。 コンセプトに沿ったアイレベルの設定 パースの設定 質感の描きこみ コンセプトに沿ったアイレベルの設定 背景イラストを描く際の基本となるのが、アイレベルです。アイレベルは視点の高さを示し、どこにアイレベルを置くかによって物の見え方やイラストの印象が変わります。 そのため、自分の作品で伝えたい雰囲気やメッセージによってアイレベルを設定することがポイントです。 アイレベルの高さによる見え方の変化 通常のアイレベル: 一般的な人の目線の高さで、物体は正面からの自然な見え方となります。 自分の目で視ているようなシーンで使用することが多いアイレベルの高さです。 高いアイレベル: 物体や建物を見下ろす形となり、地面が広く、天井や空が狭く見えます。 その場の状況全体を説明するシーン等で使用されます。 低いアイレベル: 物体や建物を見上げる形となり、地面が狭く、天井や空が広く見えます。主に迫力のあるシーン等で使用されます。 今回の題材となるイラストでは、テーマとして 「京都二寧坂から街並みを見たときの綺麗な風景を伝えたい」
2023/09/28 14:57