アクアスター技術ブログvol.20 「知ってる?使ってる?レイヤー合成!」
こんにちは! 社内イラストレーターの田中です。 みなさんはイラストを描く際、「レイヤー合成」って使っていますか?ソフトによっては「ブレンドモード」とか「描画モード」と呼んだりします。デジタルイラストならではの機能で、イラストの雰囲気が劇的に変わり、とても便利ですよね。 でも、実際このモードって切り替えると何が起きるの?どういう処理がされているの?よくわからなくてこのモードしか使ったことがない…という方も多いと思います。 今回は、Adobe Photoshop 2022(Mac版)を使いながらイラスト制作において重要な機能である「レイヤー合成」について詳しく解説し、どんな場面で利用できるかをご紹介していきます。 ※Photoshopにおいてレイヤー合成は「描画モード」と設定されている為、今回のブログでは呼び方を「描画モード」で統一し、カラーモードはRGBに設定してイラストを作成しています。 そもそも描画モード(レイヤー合成)って何? 描画モードとは特定のレイヤーもしくはフォルダを、その下のレイヤーに対してどのように合成するかを決めるものです。 Photoshopだとレイヤーパネルの上の方で描画モードを切り替えられます。 試しにプルダウンを開いてみると… めちゃくちゃ多い!!何と全27種類もあります。 これだけあると何があるのか覚えるのも大変ですね。 ですがイラスト制作に限って言えば、覚えておくべき描画モードは多くありません。 今回は、実際のイラスト制作でもよく使う描画モードを中心に、どんな合成処理がされているのかを解説し、実際にどの様に使うと便利なのかを見ていきます。 実際に使ってみよう! こちらの弊社社員が描いたイラストに、同じ色を乗せて見ていきましょう。 使う度 ★★★ 【乗算】 上のレイヤーの色が重なって暗くなります。 色がついているセロハンを重ねて見たような感じに近い印象です。 上のレイヤーに白を重ねると何も起こらず、黒を重ねると真っ黒になります。 主にキャラクターの影色に使ったり、背景とキャラクターを馴染ませたりする為に使用されたりすることが多く、例として下記のイラストをご覧ください。 キャラクター全体に背景の赤っぽい色のレイヤーを乗せたことで、キャラクターが自然に背景に溶け込みました。 使う度 ★☆☆
2023/06/29 13:28