からりと、回る

からりと、回る

2025/03/20 ある日のこと、「鉛筆の削り方が分からなくなった、瀞愁」と呼ばれました。祖母は記憶が遠くなったり、曖昧にいきがちな言動がこの頃ちらほらと多く現れます。作業をしていた私は「ちょっと待ってて」と祖母の言葉を反芻し意味を考えながら傍らへ向かいます。 見せてくれ...