「香雨」を読む(令和6年5月号)
寒晴や絵筆洗へば空の色 三島敏恵 横丁に灯の揃ひたる寒暮かな 山下由理子 御降りや神木の下濡れてゐず ふゆきゆふ 庭園に急がざる水春どなり 山口由美 竜の玉みせて手相をほめらるる 吉岡洋子 雪除けて崩れし家に名を呼べる 伊勢弘江 炎にも影生まれたるどんどかな 岩本里美 冬の雨瓦礫の中の猫の声 竹田桐生 年玉やポニーテールを弾ませて 中浴智美 断崖をふはりと飛んで夢はじめ 松崎幹...
2024/05/28 14:24
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