書評 ”未来は決まっており、自分の意志は存在しない“
未来は決まっており、自分の意志は存在しない 心理学決定論 著者 妹尾武治 著者はベクションに関する研究を行っている。心理学博士。 ベクションとは、自分は静止しているにもかかわらず、視覚情報によって移動しているような感覚が引き起こされる現象のこと。 自由意志論は特に新しい考え方というわけではない。歴史的にも様々な哲学者や物理学者が考えてきた。しかしこのようなストレートなタイトルにひかれ読んでみた。 このタイトルような言葉は、なまけ気味な私のような人間とって厄介な考え方である。自由意志はなく未来も決まっているのだから、この本を読むことも予め決まっていて、結果が分かっているんだからと無気力を増長させ…
2021/09/27 00:00