『ビッグX』~戦争の傷痕と愛の物語
自分史的漫画50年史(5)1965年 『ビッグX』は、手塚マンガとしては『鉄腕アトム』に続く2つめのアニメ化作品だった(制作は虫プロではない)。 1つめの『鉄腕アトム』は、放映開始1年後(1964年1月)から、光文社からカッパコミックス版が毎月出版され、『ビッグX』も1965年1月から集英社の「テレビコミックス」として10冊まで出版された。どちらもB5版100ページ程度の本である。 手塚作品では他に『W3』『ジャングル大帝』も小学館から同じ形式で出版されたが、この形式がブームとなり、各社から、手塚以外の多くのアニメ化作品がこぞって出版された。一部の評論などで、「絵本版」などと表現してこれらを低…
2024/06/21 22:21