患者図鑑100 病院の中心で、愛をさけぶ2
前回からの続き。ゆうじさんと横内さんは幾度となくメッセージをやり取りし、 親密になっていった。 何となくいい感じのやり取りも出て来て、ゆうじさんとの関係を壊したくなくて 横内さんは自分の病名を言えなかった。 「何の病気なの?心配だな」「うん…ちょっと言えない」「難しい病気?」「うん…」 と言った会話を経て、いつの間にかゆうじさんの中では、横内さんーやり取りの中では『みゆきちゃん』(ちなみに横内さんの本名は違う)は、命に関わる難病で余命僅か。 自分に心配をかけまいと病名を教えてくれないし、お見舞いにも行かせてくれない という事になったらしいのだ。 死を目前にした病気の彼女、それを支える彼氏。会う…
2022/10/31 20:10