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安井友泉
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2022/03/23

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  • 患者図鑑76 強迫性障害1

    という訳で、私の外泊は失敗に終わり、次の外泊やそれに連なる退院はお預けになった。 また入院生活が続く事になるので、患者図鑑に戻る。 「強迫性障害」という病名を聞かれた事はあるだろうか。 厚生労働省のホームページに記載があったのでリンクを張っておく。 www.mhlw.go.jp 「強い不安やこだわりによって日常生活に支障が出る」病気だが、落ち込みや希死念慮といった心の中の動きだけでなく、目に見える行動に現れるのではたにもわかりやすい。 大坪さんは、強迫性障害の他にも疾患があって入院しているとの事だったが、他の疾患が何であったかは知らない。ただ強迫性障害は、大坪さんが「これをするの、強迫性障害だ…

  • 一時帰宅2

    病院にいたら消灯は9時。まだまだ寝たくない。起きていられる。私は動画サイトを見まくった。二か月見ていなかったが、どんどん新しい動画がアップされている。 カラオケを歌いまくり、曲に合わせて踊った。お笑い動画を見て笑い転げた。 録画しておいたテレビ番組を見、ゲームをした。 楽しい。楽しい。まだまだ寝なくていい。ご飯を作る時間も勿体ない。冷蔵庫にある物をちょこちょこつまみながら、興奮状態であれこれやりまくった。気が付くと夜が明けていた。 本当は、家を空けている間の埋め合わせでいろいろ手続きや連絡をしなくてはならなかたったのだが、何一つできなかった。一晩中高ぶった状態で遊びまくって終わった。 こんなふ…

  • 一時帰宅1

    そうこうしているうちに、主治医から外泊の許可が出た。 入院の基本的な流れとしては 院内のみで行動。 ↓ 作業療法などの活動許可 ↓ 半日外出許可 ↓ 一日外出許可 ↓ 外泊(自宅)一泊 と進む。一泊から、二泊、三泊と段々と伸ばしていく。 数泊の外泊がスムーズに行くようになると退院が見えてくる。 外泊がスムーズ、というのは自宅でそれなりに安定して過ごせ、かつ病院に 帰って疲労困憊などという事がないという意味である。 最初に外泊許可が出たのは、入院して二か月弱の頃だったろうか。私も家が 恋しく、消灯や起床など何かと制限がある病院を離れて気楽に過ごしてみたかった。 好きな時間に起きて寝て、食べたい物…

  • 患者図鑑75 アニマルセラピー2

    前回からの続き。 江橋さんは、入退院を繰り返すようになった。入院が長期にわたる事も増えて来た。 ベルの面倒を見きれなくなくなってしまったのだ。 泣く泣く、妹さんにベルを託したそうだ。 妹さんに預けてからも、ベルの事が心配でたまらず何度も電話して様子を聞いたり、 写真を送って貰ったという。それでも江橋さんの心の穴は埋まらない。 小さい縫いぐるみを買って、「ベル」と、名付け本当のベルの代わりにそばに置くようになった。 写真で見るベルと縫いぐるみとは、あまり似ていないのだけれど、今までベルに注いできた愛情をそのまま縫いぐるみに与えているようだった。 江橋さんは、常に縫いぐるみベルを抱っこしている。食…

  • 患者図鑑74 アニマルセラピー1

    B病院の敷地はそこそこ広い。敷地いっぱいに建物が建っているのではないので、 庭や空き地がここそこにある。 建物の裏、目立たない所で一部の患者によりこっそり猫が飼われていた。野良猫なのだが、こまめに餌をやるのでそこに居つくようになったのだ。三毛猫なので、「みーちゃん」と呼ばれていた。 患者は入退院で入れ替わりがあるが、誰かしら常にみーちゃんの世話をしていた。 アニマルセラピーという言葉があるけれど、確かに動物との触れ合いは、人と人 との交流とはまた違った癒し効果がある。 私もみーちゃんと見に行ったり、餌をやりに行った事があるけれど、「にゃーにゃー」と鳴きながら寄ってくるみーちゃんを見るだけで、餌…

  • 患者図鑑73 国内ロマンス詐欺(?)

    上杉さんが今日もスマホをいじっている。上杉さんは、雑談にも交わるし作業療法にも時折参加するが、大方の時間をスマホに費やしている。 雑談の際に「上杉さん、スマホで何してるですか?ゲームとか?」と一人が聞いた。 上杉さんはにやりと笑って、「これ」と画面を見せてくれた。上杉さんは、既婚者でもう子供も成人しているくらいの年なのだが、「ことみ」と名乗ってSNSをやっていて「結構人気なのよ」と言う。 20代後半の独身会社員の設定だそうだ。まぁ、上杉さんからフェイクの設定をした訳ではなく、やりとりしているうちに「20代後半?」と周りから認定され、敢えて家族状況を説明するまでもないな、と思っているうち独身にさ…

  • 患者図鑑72 ドッペルゲンガー

    未だに解決されていない謎案件。 石丸さんは、中年の地味な印象の女性。あまり周りと話す事もなかった。 しかし、不思議な事に石丸さんの姿を病院内隈なく、あちこちで頻繁に見かけるのだった。 それが食堂や談話室ならば、何もおかしい話ではない。 しかし例えば、急に着信音が鳴って、スマホ片手に人が居ないエリア(非常階段降り口や、廊下の隅)に走って行くと石丸さんがいる。 病院の敷地で、行った事のない場所に足を延ばしてみようかな、と裏庭(ゴミ捨て場や 物置がある所)に行ってみると石丸さんがいる。 およそ、人がいないだろうと思われるところ、わざわざ足を運ばないだろうと思われる場所に行くと高確率で石丸さんに出会う…

  • 患者図鑑71 ーエヴァンゲリオンー

    瑠璃川さんは、推定60代半ば。おかっぱのグレイヘアの大人しい人だった。 入院歴は10年前後と人づてに聞いた。いつも静かに食事をし、廊下を散歩したりしている。他の患者とは会釈程度で会話らしい会話をしているのを見た事がない。 しかし、ヌシ部屋のように傍若無人にふるまうこともなく慎ましやかにしている彼女は 交換を持って迎えられていたと思う。 あちらから「話しかけて欲しい」オーラが出ていない限り、こちらから積極的に踏み込むことはしていなかった。 瑠璃川さんは一人で静かに穏やかに過ごすのが性に合っているように見えたので、 私も挨拶を交わす程度であった。 しかし、ある時私が着ていたTシャツの柄がちょっと変…

  • 患者図鑑70 ーネグレクトとパーフェクトベビーー

    と思えば、前項でちらっと触れたようにネグレクト状態、子供に全く 関心が無いように見える人もいた。 冷水さんは、子供がまだ幼稚園前。見てくれる人もいないので乳児院に預けて いるそうだ。でも、時間があっても面会には行かない。 「ちゃんと乳児院で面倒見てくれてるでしょ、たまには行くし」とさばさばしたものだ。 同じ乳児院に預けられている子の事情は様々だが、ある子は両親ともに精神疾患を患っていると言う。六所さんというそうだが、そもそも、お互いが精神病院入院中に出会い、結婚・出産に至ったとの事。双方が入退院を繰り返しているので面会どころか手元で育てる見通しもつかないそうだ。 冷水さんの夫は会社員だ。冷水さ…

  • 患者図鑑69 ー涙の工作ー

    床頭台にも引きテーブルがついているが、本当に小さいので、本を拡げたり 書き物をする際は食堂や談話室のテーブルを使う人が多かった。 ある時、つい一週間ほど前に入院して来た力竹さんが食堂の端で幾つもテーブルを 使って何かしている。 力竹さんはまだ20代と若い患者だった。 「何なさってるんですか」 と声をかけると 「子供へプレゼントしようと思って…」 聞くと、力竹さんには年子の幼稚園児がいるそうだ。うつになって入院の運びとなり、 今は実家に預けているという。実家には夫が泊まり込み、両親と共に育児をしている。 「実家のそばに姉も住んでいるので、姉も良く手伝いに来てくれているんです」 世話の方の手当は出…

  • 患者図鑑68 病院今昔

    B病院の創立が何年、と書いてしまうと特定されてしまいそうなので明記しないが そこそこ歴史のある病院である。 ある時、新しく入院して来た患者来野さんが「私ずっと前にここ(B病院)に入院していた事があるのよ」と言う。 「中は随分変わったけど、外観は余り変わって無いわね」 と感慨深げだ。 「私が最初入院していた時、病室は畳敷きだったのよ」 驚きだ。 「という事は、ベッドじゃなくて布団ですか?」 「そう、布団」 今のようにカーテンで隣を隔てる事もなく布団が並べて敷いてあったそうだ。 「それから随分経ってまたB病院に入院したけれど、その時はベッドになっていたわ。 でも、カーテンなんて無くて。丸見えよ(笑…

  • 今週のお題「はてな手帳出し」ー私のバロメーターー

    今週のお題「はてな手帳出し」 来年の手帳を買いましたか?というお題だが、まだ買ってない。でも そろそろ「来年開催予定の企画」など幾つか入って来て、用意する時期なのかな、 と感じさせられる。 12月末のところに、来年の予定を書き込み、それが溜まってくると文具屋に向かう。 いつも実際買うのは11月か12月になるが。一年を通じて使う物なので、気に入った物を手に取りながら選ぶ。バーティカルタイプが私には合っていて、かつありとあらゆる事を書き込むのである程度書くスペースがあるものがいい。 とは言え、大きすぎても持ち運びに不便なのでB6サイズ(128×182)くらいが 丁度いい。 しかし、この手帳を持ち歩…

  • 患者図鑑67 友達の作り方9 ー密やかな友人ー

    一番気楽に気安くつきあえているのは梁井さんと弓削さんだ。入院中から何となくうまが合った。連絡先を交換し、退院後も3人で会っている。お互い病気の事は十二分に承知だから気を使わなくてすむのが良い。 初めはもう一人、吉永さんと言う人も交えて4人で会っていた。ところが、ある時から吉永さんと全く連絡が取れなくなった。電話にも出ず、メールにも返信がない。 どうした事かと心配していると、梁井さんにある日突然電話が入ったそうだ。 梁井さんがどうしたの?連絡取れなくて心配していたと告げると、 「良く分からないの。何だか、主人にいきなり知らない所に連れて行かれて… 携帯も、他の持ち物も取り上げられて」 今は退院し…

  • 患者図鑑66 友達の作り方8 ーペンフレンド??ー

    患者友達は必要か、というと時期と相手によっては必要な存在だった。 つまり、こちらが人と交われる余裕のある時期にストレスを感じない相手。 患者歴の長い人には、色々制度の事や病気との付き合い方を教えて貰ったし、 家族以外には自分の病気の事を話していない私にとって、あけすけに病気に ついて打ち明けられる場は気持ちを軽くしてくれた。たわいない話もまた楽しかった。 しかし、ただでさえ人間関係は難しいのにメンタルに問題を抱えている人が集まっているのだから、距離の取り方は難しかった。こちらが一定の場所にいるとしても あちらの精神状態の都合で異様に近づかれたり、また距離をおかれたりする。 ちょっとした言葉の端…

  • 患者図鑑65 友達の作り方7ーお守役ー

    入院患者に米良さんという人がいて、同じく入院している門馬さんが友達… というよりはお守役になっていた。 米良さんは統合失調症で入退院を繰り返していた。門馬さんは、うつ病との事だった。 米良さんは躁鬱もあり、時々病棟で騒いで問題を起こすこともあった。一方門馬さんは 常時平静で、常識的な人に見えた。 米良さんと門馬さんは年頃も近く、偶然だが子供同士が同じ幼稚園に通う間柄。家も 近所だそうだ。 米良さんの外出(一時帰宅や買い物)は門馬さんが必ずついて行くようになっていた。門馬さんもしっかりしているとは言え、入院するほどの病人なのに、と思ったがお互いの主治医承知の上だそうだ。 門馬さんも「米良さんはと…

  • 患者図鑑64 友達の作り方6ー躁と鬱ー

    一人で居たがる人も常にそうと言う訳ではない。躁鬱の人は、躁状態になると、ものすごい勢いで話を独り占めし、一人で大笑い、騒ぎまくる。(あまり酷いと個室へ隔離となる) utuutuyasuyasu.hatenablog.com 躁が落ち着いて、鬱に入り個室から出てくると、食堂などで皆が座っている席に交わる ものの、一言も発することなくうつむいている。 精神科病院という環境でなければ、「元気ないね」などと声をかけるところだろうが、 それは病気の範疇、症状なのでみな敢えて触れずそっとしておく。 段々鬱状態が改善していけば、自然と会話に交ってくる。 そう言えば、患者仲間の水上さんが、以前入院していた、双…

  • 患者図鑑63 友達の作り方5ーよき友ー

    吉田兼好「徒然草」に、 よき友三つあり。一つには、物くるる友。二つには、医者。三つには、智慧ある友。 とある。医師はプロが何人もいる場所なので十分間に合っている。智慧… あんまりないかな。となると、「物くるる友」になるしかない。 前にも書いたが utuutuyasuyasu.hatenablog.com 内科的問題を抱えた入院ではないので、間食に関する制限は緩かった。私は外出の時、スーパーやコンビニでちょっとしたお菓子を買ってきて、食堂や談話室で皆が談笑している時に分けるようにした。 「ちょっと、甘い物控えてるのよ」「歯が悪いから、お煎餅は硬くて…」と断られた事もあるが、それでも人から物を貰う…

  • 患者図鑑62 友達の作り方4ー精神病院における優等生的対応ー

    ヌシ部屋の住人ほどの濃い人間関係は置いておいて。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com A病院に入院した時もB病院に入院した時も、初めは不安でとても心細かった。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com utuutuyasuyasu.hatenablog.com 精神科の入院という未知、かつ先の見えない状況。例えばお産や扁桃腺なら こういう経過をたどって何日経ったら退院という地図が描けるが、精神の病状は 右肩上がりや規則的に回復していくものではない。 主治医の中ではある程度読めているのかもしれないが。 まずは、同室の人に挨拶だけして、あとは「友達作り」の…

  • 患者図鑑61 友達の作り方3ーヌシ部屋の人たちー

    「ヌシ部屋」の人たちは、看護師や医師ですら鼻であしらい、気ままに、わが物顔で過ごしていた。同年代の患者が入院して来ても、経験不足故、主のグループには入れない。まあ、私が仮にその年代だったとしてもあの主グループには入りたいとは思わないけれど。 彼女たちは作業療法に出る事も外出する事もなく、また見舞いが来ているのも見かけた事がない。食堂のお気に入りテーブルがあって、そこが彼女たちのお城。本来、食堂のテーブルは食事時以外は誰がどこに座っても良いのだが、その場所は彼女たちの聖域、絶対不可侵の場所だった。「みーちゃん」「のぶちゃん」と綽名で呼び合い、井戸端会議を繰り広げていた。 その席は主グいや長期入院…

  • 患者図鑑60 友達の作り方2ー患者間でのマウント・カーストー

    入院生活に限った話ではないと思うが、どこにでもグループや派閥、上下がある。 話がそれてしまうが、私の母が子宮がんを患って入院した際、相部屋に入院した。 見舞いに行くと、母が笑いながら 「ここでは病気が重い人が偉いのよ。入院の回数、手術の回数が多い方が大きい顔をしているわ。病気が深刻な方、がんならステージが進んでいる方が幅をきかせているの」 と言っていた。母は、初期癌でおかげで今も元気なのだが、そんな母は病室では下っ端扱いだったそうだ。 しかし病気が重いと威張っている人は、その誇りに(?)している病気ゆえに命を落とすという笑えない展開だった。母が入院中にも、ステージ4や転移を誇示していた 患者が…

  • 患者図鑑59 友達の作り方1

    私が精神科以外で入院した経験は、出産と扁桃腺を切った時くらい。いずれも短期。あっと言う間に退院した。 精神科は数か月、年単位で入院する人もいる。長時間の入院生活をどう過ごすかは大事な問題だ。 精神科入院生活の中身は、前に書いた記事と重複するけれど、 ◎必須 ○望ましいが強制ではない ☆オプション と区分けすると(あくまで私の経験上) ◎服薬 ◎食事 ◎睡眠(しかし私は眠れない) ◎診察(週一程度) ○洗濯 ○入浴 ○洗面 ○着替え ☆カウンセリング ☆作業療法 となる。 洗濯や洗面が○で「えっ」と思った方もいらっしゃるかもしれないが、 家族に洗濯物を持ってきてもらうパターンの他、本人が着たきり…

  • 今日もいつものすいみん不足4

    何とか平和に、まともに(服を脱いだり怒鳴る事なく)眠りたいと思うのに なかなかうまく行かない。 ハーブティーやホットミルクを飲む、ぬるめのお風呂に入るなど薬以外の 工夫も凝らしているのだが、やはり寝れない。 かと思うと、時には午後6時くらいに耐えられない程眠くなって来て、ちょっとだけ…と布団に入り、気が付くと午前2時や3時。もう一度そこから寝なおして朝になる事もしばしば。 昼間の活動とはあまり関係がなく、一日中出かけたり用事に忙殺されても夜眠れない。かと思えば、ほとんど外出もせず、家に籠っていた日に上記のように午後6時から寝てしまったりする。肉体的疲れより、精神的ストレスが関係しているようにも…

  • 今日もいつものすいみん不足3

    入院中、不眠にも困らされたが、眠れたら眠れたで、また別の問題があった。 1睡眠脱衣症候 ベッドに入る時、パジャマを着るのだが、途中で無意識(もしくは半ば無意識)で パジャマのズボン、時にはショーツまで脱いでしまうのだ。 朝目覚めたら下半身ショーツのみ、もしくは裸の事は良くありました(+_+) 今webで調べたら「睡眠脱衣症候群」という言葉がヒットした。 就寝中に服を脱いでしまう人は普段何らかのストレスを抱えていて、睡眠時の脱衣は、ストレスから解放されたいという意識の表れだとか。 しかし自宅ならともかくも、入院中いくら同性部屋とは言え、目覚めたら下半身すっぽんぽんになっているのは恥ずかしかった。…

  • 今日もいつものすいみん不足2

    敏弘は、自宅に来るときはパソコン持参で部屋に籠って仕事をするので リビングに出てくる時間=起床時間とは限らない。 睡眠導入剤を渡した翌日、午前11時くらいにリビングルームに来て 「今起きた!昨日0時くらに寝たのに、一回も起きず今目が覚めた」 と薬の効きぶりに驚嘆していた。懸念の「悪夢」は見なかったようだ(笑) 私は、敏弘に渡した薬にもう一種類足しても全然寝れないと言うのに… 記事を書いていて思い出したエピソードが一つあるのでご披露。その時は 今貰っているのとは違う睡眠導入剤を処方されていた。 まあまあ眠れるかも、と思っていた矢先の話だ。TVであるお取り寄せ菓子に興味を 惹かれ、早速注文、届いた…

  • 今日もいつものすいみん不足1

    私の主訴はうつなのだけれど、不眠もかなりの比重で悩みの種だ。 入院中、睡眠導入剤を数種処方されているにもかかわらず眠れず、 ナースステーションに何度も頓服を貰いに行き、それでも眠れなかった。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 今は通院状態だが、不眠は続いている。主治医に眠れないと毎回のように相談し 薬の組み換えはもちろん、生活習慣など対策を色々考えてくれるのだが一向に 好転しない。 主治医はある一定以上の強さの睡眠導入剤は処方しない。私が素人判断で、ネットなどで効き目の強い薬を調べて「○○っていう薬があるみたいですけれど」と言っても 「○○はちょっとね」と言われる。 …

  • 患者図鑑58 光を求めて

    続いてまた夜のお話。前述した様に、夜間は外来棟に入る事が出来、そこの待合室の自販機を利用できた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 電気がついておらず、怪談話が出る位真っ暗な中、唯一自販機だけ明るかった。 飲み物を買い終わったらほとんどの人はすぐ病棟に戻る。 私も時々自販機を利用したが、そこで良く保科さんを見かけた。良く、というより 自販機に行けばほぼ保科さんに会うことが出来た。 保科さんは初老の男性患者で、病棟が違う事から普段会う機会は殆どなく「保科」という名を知ったのも大分経ってからだった。 保科さんは自販機の前にいる事もあるし、自販機正面のソファに座っている事も…

  • 患者図鑑57 夜のお菓子

    入院中、三食はきちんと出る。デザートは時々果物がつくくらい。味気ない食事に、みなちょっとした自分用のお菓子・おやつを用意して、食堂や談話室でおしゃべり する際などに食べていた。スナック菓子が多かったが、冷蔵庫も使えるのでヨーグルト、アイスなど常備している人もいた。 中でも二上さんはおやつ好きで、大きなレジ袋を何袋も持っていて、その中にポテトチップやせんべいといったスナック菓子を詰め込んでいた。食堂でおしゃべりする時はいつもお菓子袋持参だった。 二上さんと同室の人によると、「毎晩夜中に二上さん、レジ袋がさがさやってお菓子を 取り出して食べるのよ。もうそのレジ袋の音と、お菓子食べる音がうるさくって…

  • 患者図鑑56 私って美人!?

    平林さんはおじいさん患者。男性棟の住人なので、顔を合わせる機会は多くなかった。 屋上、ここは男女共に外の空気を吸いながら談笑したり、ちょっとしたボール遊びなど する場なのだが、そこで見かける程度だった。 平林さんはお気に入りのベンチがあり、定位置に一人で座っている。誰かと会話する事はなく、時々独り言を言っているようだ。 会話はしないのだが、「挨拶」だけは非常にまめにする人だった。自分が屋上に上がった時に既に人がいればその人たちに、ベンチに座った後に来た人がいればその人に。 しかしその挨拶がいっぷう、いや、にふうくらい変わっていた。 彼は男性には会釈しかしない。しかし女性には年齢を問わず近寄って…

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そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー
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