東歌(18)・・・巻第14-3368~3371
訓読 >>> 3368足柄(あしがり)の土肥(とひ)の河内(かふち)に出(い)づる湯の世(よ)にもたよらに子ろが言はなくに 3369足柄(あしがり)の麻万(まま)の小菅(こすげ)の菅枕(すがまくら)あぜかまかさむ子ろせ手枕(たまくら) 3370足柄(あしがり)の箱根(はこね)の嶺(ね)ろのにこ草の花妻(はなづま)なれや紐(ひも)解かず寝(ね)む 3371足柄(あしがり)の御坂(みさか)畏(かしこ)み曇(くも)り夜(よ)の我(あ)が下(した)ばへをこち出つるかも 要旨 >>> 〈3368〉足柄の土肥の河内に絶えず湧く湯のように、愛情が絶えることはないと、あの子は言ってはくれない。 〈3369〉足…
2022/10/31 00:00