好奇欲
こどもの頃から、興味のないことに時間を奪われることが嫌いだった。その上従順でないから、習うということに適さない。興味のあることにだけ集中力を発揮する不埒で我儘なこどもだった。学校の授業でも、興味のない教科はうわの空で聴き流し、別の興味のあることばかり考えていたように憶えている。先生からは、問題のある生徒に見えていたことだろう。こどもに通例のワンパクなところはなく、妙に大人しいので扱い難い。昔の言葉でいうなら「タチの悪いガキ」だった。こどもは好奇心の塊と言う。親御さんたちは、成長に伴って発展するわが子の好奇心を知識欲と理解して歓迎する。油断してはいけない。買いかぶりというべきものである。好奇心は、自然に好いものや良いことに向かうとは限らない。芳しくないことへの好奇心は、厳しく排除すべきである。この好奇心とい...好奇欲
2024/02/26 12:37