これはすごい。 https://toyo.repo.nii.ac.jp/record/2750/files/enryocenternenpo11_037-05…
人が覚って仏陀となり、如来として迷う衆生を救済する。 とかいうのは頭で想像し得ても、生きているうちに俯瞰できるようなことではない気がする。 そもそも、救済とい…
お爺さんの言葉。 人の一生は川の流れみたいなもんでな。 雪解け、湧水、雨雫が小さな流れになってゆく。生まれた頃のヨチヨチ歩きやな。 それが続いていって岩間を縫…
今頃はもうデリーに着いているはずだった。 午前のフライトに合わせ早朝に家を出て、ラウンジで朝食中に電話が鳴った。 母が心肺停止、という。覚悟はしていたが、突然…
父が肺がんとなって、数年入退院を繰り返していたころ、 仏壇屋に立ち寄ることがあった。一緒にいた自分にとって違和感があったのを覚えている。 その後、ホスピスへの…
人というのは、何かのプレッシャーとか願望とかがある方が、真摯に生きられる。 真摯に生きようとしていなくても、そういうゾーンに入ると真摯になっている。 それに向…
私が時間を過ごしているが、時間は私を相手にしているのか。 私が陽の光を浴びているが、太陽は私を相手にしているのか。 私が命を持っているが、命は私を相手にしてい…
阿弥陀如来は、無碍光如来(Amitābha Tathāgata)とも呼ばれるが、 無碍光は、何にも遮れない光、影を作らない光、どこまでも届く光をいう。 源信僧…
人間がその国の社会で積み上げてきた人類の叡智が、 社会システム、法規制、インフラ、運用、学術、組織、文化など 多くの現代の基盤に生かされている。 日本はそれで…
言葉というのは、実は怖いものだと思う。刃物にもなるし、 人を輝かせることもできる。言うことも、書くことも、言葉は 誰よりそれを発した人の業になる。業は結局、因…
教育というと、人は勉強と直結しがちだが、 本当に人が教えを通じて、まともな人間に育ってゆけば IQとか知識量とかでは測れない、品格が備わると思う。 別の言い方…
もうほとんど反応しなくなった母親に、 「あっとゆう間やったなあ」と言ったら、「そうやな」と口を開けた。 ずっと子供の頃からの記憶に母の姿があって、 ベッドで横…
今ある全てを削ぎ落としても尚、残る何か。 お金、家族、仕事、趣味、健康、未来、これら確かに全て我が身から消えてゆく。 今ではなくても、老いて、病んで、死期を迎…
現時点で、未来予測や史実に基づく洞察など生成AIは不正確な情報を出力しているが、 当然、AIなので学習をしてゆく。良質なデータとフィードバックから精度は指数関…
英語で"Every problem has a solution."と言われるが、 ここには、マインドセットの違いが醸し出されている。 日本でよくある似た表現…
近所で開催された真宗大谷派の教行信証講座に参加させていただいて、 隣に、色々気を遣っていただいた若い僧侶の方がおられて、帰りにお礼を言って 後でふと、「あなた…
お経をあげられるというのは、実はありがたいことなのだなと感じた。 それは、ありがたいお経様なのだから、とかいうそれではなく、 今日も、それをしておれるのだとい…
ティーカップに湯を注ぐ。ゆらゆらと湯気が立つ。 湯気としてみているが、小さな水の粒子一つひとつが群れて空中を泳いで、 すぐに空気に溶け込んでゆく。このほんの一…
仏教が「誰々が何々と言った」と言うことだけで埋め尽くされていたなら、 それは、モーツァルトが楽譜を書いた、と言うようなもので、人には「だから何」にしかならない…
「あなたは、阿弥陀如来に出会えましたか?」 「私、がですか?」 「ええ、あなたは出会えましたか?」 「そもそも、出会える私がないのですよ。」 「どういうことで…
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これはすごい。 https://toyo.repo.nii.ac.jp/record/2750/files/enryocenternenpo11_037-05…
兵庫県の作用というところに播州一の宮大工といわれたお爺さんがいた。 姫路城昭和大修理の棟梁として、大仕事を成し遂げ名を残した一職人。 昨年の夏、作用に行ってお…
この人にとっては、「真実(まこと)か真実でないか」だけが全てであった。 正しいかどうかではない、利益があるかどうかでもない、助かるかどうかでもない。 真実なの…
歎異抄のすごいところは、真宗の信者でなくとも、国内外の別宗教や無宗教の人でさえ 多くの知識人に極めて高い評価を受けている事実があって、むしろ自分自身はおそらく…
真宗聖典にある親鸞の声は、古今多くの人々が語り継いできたし、 ご法話でも何度も聞くことであり、知識としても断片的ながら理解した気でいる。 それが良いも悪いもな…
12月31日、神社にゆく。お祈りも、お願いもしない。 ありがとうございました、とだけ小さく柏手を打ってお礼を言う。 1月1日。初日の出を拝みに桟橋にゆく。いつ…
全ての結果には原因がある。例外なく因と果が連綿と続く、と。 だが、結果になって初めて原因と言われる。 今の状態も原因があっての結果であるのだ。 今の自分という…
信じると言っても、かなり意味が違う。 お金を信じる、他人を信じる、組織を信じる、仲間を信じる、 何を信じるかで、自分が決まる。この時の信じるというのは、信用す…
なんぞ、目当てがあって仏教だの念仏だのに縋るのは、それは違う。 それは全部、自己都合や。解決とか救済とかの秘法にあやかろうという根性では 当てが外れたら、別に…
ご法話で「あんた、南無阿弥陀仏て何て聞かれてどう答える?」と問われた。 阿弥陀仏に南無します、では答えになっていない。 だから南無は、信じるとか、難しく言えば…
200年ほど前の山口県の小島に「おかる(阿軽・於軽)」という妙好人がおられたという。 こうも聞こえにゃ 聞かぬがましよ 聞かにゃおちるし 聞きゃ苦労 今の苦…
推しの仏様を選ぶようなことをしてはいけないよ。 大日如来より阿弥陀如来が良いとか、いやいや釈迦如来が一番偉いとか、 人間レベルで決めることではないよ。 例えば…
昨日は報恩講に出仕して面白い話を聞かせていただいた。 日本の幽霊の絵は、たいていパターンがあって子供が絵を描いても 手を前に垂らし、足はなく、長い髪が後ろに伸…
本願寺派の梯先生のご法話で紹介された鹿児島の正覚寺さんが サイトに「輝くいのち」を公開してくださっていた。 https://www.syougakuji.co…
アニメ化した「チ。ー地球の運動についてー」には、宗教というものの恐ろしさを 天動説を絡めて描写しているが、リチャード・ドーキンス教授は、そういう集団心理は 中…
念仏する、という。 見た目は、自分が「南無阿弥陀仏」と言うという行為に他ならない。 けれど、念仏は、出るもの。 自分が言うのではない、念仏がこの業にまみれた人…
薪を焚べて焚き火をする。 静かな時間。 雑念がなくなり、正信偈が出てくる。 理由もない。 自然に触れて分かること。
僧侶なら、悟るための修行をするのでしょう?と聞かれることがある。 していない、全く。 他宗のご法話でも、私たちは悟るために仏教をしているのだとかいうのを聞いた…
鴨長明「方丈記」を読んでいると、 方丈の庵に住む究極の生活は、自然に溶け込む生き方の達人のようであり 現代人が忘れがちなある種のASMR体験と想像するが、 精…
当たり前のことだけれど、宗教があって阿弥陀仏があるわけでもなければ 教団があって阿弥陀仏があるのでもない。念仏は宗派の専売特許でもない。 阿弥陀仏があって自我…
仏国土は星の数ほどあると言われていて、阿弥陀仏の仏国土は浄土とも言われる。 では、この世は何という名の仏国土かといえば「娑婆(Saha)」というが、 浄土のよ…
大経と呼ばれる無量寿経は、康僧鎧訳(魏訳)において、17,421文字の漢字で書かれている。 この漢文では、サンスクリット文からいくつかの加上が見られるが、 中…
分かることと、できることは違う。これは誰でも理解はしている。 個人においても、組織においても、 今、どういう状態に置かれているのか 周囲環境はどう動いているの…
昔から言われているように、仏教は道徳とちがう。 それは道徳を排除することではないし、何らのコンフリクトもない。 人に優しく、救いの手を差し伸べ、柔和に接し、き…
日曜礼拝のご法話を聴聞して、思わされた。 介護、うつ病、壮絶な人生を生きる人がいる。思わされるのは、 自分には、誰の真似もできない。小学校に入りたての子供を轢…
無量寿経巻下を読経中、浮かんだ。 「因位の自覚を持ちなさい」 因位とか果位というのは、仏の世界で他人事のように、そうなのですかで聞くなと。 たとえ5年先のこと…
人智を超えたところに仏智がある。 説明ができることではない。 釈迦が覚者となって人に法を説いたが、 例えば、お経の内容を見るに、後年の加上があるにせよ、釈迦以…
僧侶、と一言でいうが実に多彩なのだと今更ながら思わされる。 別に国内に限ったことでもなく、現代に限ったことでもない。 自分にとって、明らかに違うと思うのは、 …
繰り返し、くりかえし現れる「あさましい」という言葉。 現代でも、あらゆるところで見聞きする。教義のことではなく人間性なのだ。 歎異抄の十八条、 まことに、われ…
歎異抄のような伝聞形式で伝わる「蓮如上人御一代記聞書」。 内容は316条と膨大な伝聞が伝わっているが、御文とはまた違った角度でその教えを味わえる。 むしろ現代…
南無阿弥陀仏の後に、阿弥陀仏と噛み締める。 同じではない。日々、読経や勤行を続けているとこの感覚になる。 理屈ではなく、音の違いでもない、明らかな違いと言える…
「アンタの南無阿弥陀仏は平和な時代の念仏やな。」 確かに、歴史を紐解くに現代ほど恵まれた時代はない。 人権のない時代に生きた人もいる、戦争に駆り出され異国で斃…
いつも、南無阿弥陀仏て言いよるな。なんでですかいな。 ワシも、よう分かりまへんねん。気がついたら口に出とるんですわ。 阿弥陀仏て、ほんまにおってですんかいな。…
無量寿経の最後あたりに慈氏(弥勒)が釈迦に尋ねるシーンがある。 阿弥陀仏の浄土で、他の仏国土から生まれてきた者たちを見たという。 蓮華の蕚(うてな)に跏趺(か…
日頃のインプットを変えてゆきなさい、と聞こえる。 一般的にいう生活習慣を改善しましょう、とかと同じなのだろうか。 日頃、見るもの、聞くもの、食するもの、飲むも…
三帖和讃浄土にある「現世利益和讃」15首には、 「南無阿弥陀仏をとなうれば」が10回現れる。 これに続く言葉に、神、鬼、龍、天、王、祇などが登場する。 不思議…
BY AGE 40 YOU SHOULD BE SMART ENOUGH TO REALIZE THIS:40になる前に気付いておくべきこと 1. Some…
昔から、戒というのがあり、戒律ということも作られてきた。 人間社会でも法律や規則はあるが、むしろ自戒という意味合いが強い。 禁止事項というよりは、十善戒という…
昔から大乗非仏説と言われ、さらに浄土教はその最たるもので、 浄土とか他力とかいうことは加上(後付け)に過ぎず、釈迦が語ったことではない 江戸時代の富永仲基をは…