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2021/12/26

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  • 母ちゃん、恵里ちゃん

    「母ちゃん、明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」「はい恵里ちゃん、明けましておめでとう、今年もよろしくね 笑」「これ、家からです。いつも恵里がお世話になってますって父が 笑」「あらまっ、そんな事されたら申し訳ないわ~!私のほうこそ恵里ちゃんにはいつも助けてもらってるのに、涼介!迫井田さんちにやる御年始持って来て!」「そこにあるだろ、いいよ、どうせ俺が恵里を送って行く時持って行くから」「あ、そか」「去年も同じ会話したはず」「そうだっけ?」「母ちゃん、去年は旅行に連れて行ってもらったり、いろいろもらったり、お母さんのお墓参りまでしていただいて、本当にありがとうございました」…

  • 絢里 のぶ 則子 酔 7

    車中はやや重い空気に包まれた。先に口を開くのは絢里しかいないと、伸彦も佐々本さんも思っていたので待つしかなかったのだ。「ごめん、コンビニ寄って」絢里に頼まれて最寄りのコンビニへ「トイレ行って来る。ついでに飲み物、2人共お茶でいい?」「ああ…いいよ」伸彦も佐々本さんも慌てて返事をする。絢里が車から出て行くとすかさず佐々本さんが「最初はあんな感じじゃなかったんです、今日見てびっくりしました。絢里には悪いけどあんなのと付き合ってたなんて親友としてショックです」「俺もびっくりしました。何か相談受けてませんでしたか?」「別れたいってのは、少し聞いてたんですけど、あんな理由だったとは…」「苦しかったんだろ…

  • 絢里 のぶ 則子 酔 6

    店が2階で1階が駐車場なので絢里を先頭に3人は階段を降りる…絢里の足がピタッと止まった。 絢里の顔がみるみる強張る。佐々本さんが伸彦に耳打ちする。「絢里の元彼です」(コイツ?見てすぐわかるほどのバカ男、絢里はこんなのに惚れてたのか?信じられない。まさか!絢里の異常な怯え方、もしかして…今朝の化粧も…)「おー、絢里じゃんか!何だこの男?お前二股かけてるじゃんか」「この人はただの幼馴染み…」「ふん、どうだか?いいか絢里、お前が自分で2番でいいって言ったんだからな」「そんな事言ってない…」「俺の2番なんだから他の男は禁止だぞ」伸彦が絢里の前に出る。「何だお前?」「さっき言っただろ、絢里の幼馴染みだ」…

  • 絢里 のぶ 則子 酔 5

    (やっぱ佐々本さん、美人だなぁ)「伸!何ポーッとしてんの。則子さんきれいだなぁー、とか考えてたんでしょ!」「!!(何でコイツわかるんだ?)バ!バカな事言うな!」「いいよもう、顔に書いてあるんだから」慌てて顔をなでる伸彦「馬鹿…」 「お前に1つ伝えておきたい事がある」 「何よ?」 「佐々本曰く、絢里の元彼より大牟田さんの方がよっぽどイケメンですって!俺をイケメンって言ってくれた!」 「あのね、確かに私の元彼と比べたらかなりの人がイケメンで、のぶもその1人ってこと。つまりのぶ単体をイケメンって言ったんじゃないからね!勘違い男が」 「いや、あの顔は¥〒…%」佐々本さんが戻り「どしたの?」「お、俺も …

  • 絢里 のぶ 則子 酔 4

    「ねぇマジで私何したの?」「さ、佐々本さん達に聞けよ。俺が行った時には涙と鼻水とよだれを同時に垂らしてたくらいだ。その前はワインボトルに説教してたらしい」絢里の顔がだんだん壊れていった。「それからな」「…まだあるの?…」「お前の財布、1500円しか入ってなかった」「人の財布見ないでよ!非常識ねあんたは!」「金払わないほうがよっぽど非常識だ!馬鹿力で財布握り締めて金払わないから仕方なく確認したんじゃ!」「私の分誰が払ってくれたの?」「俺が立て替えるしかないだろ!」「よっ!お金持ち!」「返せよ」「やっぱり…」 伸彦の車でファミリーレストランの駐車場に着くとほぼ同時に、佐々本則子が歩いてやって来た。…

  • 絢里 のぶ 則子 酔3

    『ねえ伸、昨日の私の行動知ってる?』『これはこれは絢里さん、おはようございます、昨日の記憶があまり、ほとんど、全く残っていらっしゃらないんですか?』(わー、この言い方、私絶対何かやらかした)『ねえ、とにかくちょっと来てよ』 「おはようございます」伸彦は普段、絢里の家に入る時は“ごめん下さい”などの挨拶はせずにそのまま絢里の部屋に行く。昨夜は“荷物”があったから呼鈴を鳴らしただけである。「伸くんおはよう、昨日はありがとね」「いえ、別に…」「部屋にいるわよ」絢里の母親はそう言ってから自分の旦那さんに向かって「だから伸くんでいいのにねぇ」(昨日から何だよ!伸くんでって、でって、なんでおめんちの絢里が…

  • 絢里 のぶ 則子 酔 2

    伸彦が居酒屋“太郎”に到着。「いやっしゃいませ!あっ、伸さん!」「今晩は、マスターすみません」伸彦はマスターに手を合わせ拝んでからふっと横を見ると、年頃の女性とは思えない顔で目、鼻、口の3か所から同時にきったない液体を垂らしてる絢里が…(こりゃ百年の恋も冷めるわ)「大牟田さん、今晩は」「あっ!佐々本さん今晩は!すみません、絢が面倒掛けまして」「いえ、さっきまでこのワインボトルと真剣に話してたんですけど、急に泣き出しちゃって。よっぽどだったと思います」「そうですか、おい絢!帰るぞ。あの会計は?」「あっ、まだです」「マスター、お会計いいですか?」「はい!端数サービスで9000円」「じゃ、3000円…

  • 絢里 のぶ 則子 酔1

    『のーぶーちゃん!笑笑』(うーわ、コイツべろんべろんに酔ってる!どうせ迎えに来いって電話だ、1億円賭けてもいい)『今わらしは、何処にいるんでちょうか?』『どうせ“太郎”だろ?そこしか行かねぇじゃんかお前』『何でわかるのぉ〜?伸って超能力ちゃ?』(何だそのお茶は?)『それともスカートー?』『俺はスカートォでもないし、ストーカーでもない!はぁ…』『ねえスカートォ、迎えに来て』(ほら始まった)『おい絢、側にもっとマシなのいないのか?』『あんたねぇ!スカートォの分際で何言ってん笑笑笑、代わってちょらい!』『もしもしお電話代わりました、佐々本則子です』『あっ!はっ!さっ、佐々本さん!こ、今晩は』『あっ、…

  • スコッチ、紅葉狩 2

    「それが今では俺抜きで、恵里と母ちゃんがディナーデート笑」「相変わらず仲良いな、彼氏の母親と2人で食事とか風呂とか」「お前も頑張れよ!」「何を? 笑」「笑笑笑」 「ちゃんと家まで送って行ったか?」「当然だよ、そしたら萌ちゃんが寄ってって言ったんだ。まだ正式にお付き合いしてないけど、いいチャンスだと思って挨拶したさ」「スコッチは顔と行動のギャップが大きいからいいよな~」「それ、褒めてんのか!?」「当たり前だろ 笑笑」「じゃ、何で笑う?」「すみません」「何で謝る?」「すみません」「笑笑笑笑、やっぱり涼介とスコッチ君の漫才最高!笑笑」「恵里ちゃん……」「ごめんなさいスコッチ君、笑」 「で、どうしたん…

  • スコッチ、紅葉狩 1

    「スコッチ、何でお前が本持ってんだ!?」「萌ちゃんが貸してくれたんだ 笑笑」「でれーっとしやがってこの野郎 笑、お前は別に本を読みたいんじゃなくて、萌ちゃんから本を借りたって自慢したいだけだろ!わざわざ持ち歩きやがって、この確信犯!」「そんなことない、ちゃんと読んでるし」「ジャンルは?」「推理小説」「お前が?」「何だよ、お前がー!?って俺だって推理小説ぐらい読むさ」「その顔で?」「顔は関係ねーし」「♬共立美容外科♬」「歌うな!」「行かねーのか?」「行かねーよ!」「笑笑笑笑笑」「恵里ちゃん、笑い過ぎ!」「ごめんなさい 笑笑、スコッチ君の顔を笑ったんじゃなくて、共立、 笑笑、共立美容外科って 笑笑…

  • 運動会の翌日2

    映画が終わり「沙羅と亜夢ちゃんお昼は何食べたい?」「沙羅はラザニア!」「亜夢ピザかスパゲティ」「幸星は?」「笑 合わせるよ妹達に」「そうだよね、この流れでカツ丼とか言われたら引くわ 笑」「じゃ、あそこにしよ!“MALIINO”」映画が終わった時間がお昼を過ぎていた事と、なにより月曜日だったので店内はガラガラ、6人掛けのテーブルに小学生4人がゆったり座った。他にも小学生の親子が2組ほど。幸星が小さい声で「あの人達も昨日運動会だったのかな?」「そうかもね!」それぞれいかにもイタリアンなメニューを注文すると妹達は早速先程の映画の話で盛り上がってる。「いらっしゃいませ」店員の声で幸星がふと入口を見るな…

  • 運動会の翌日1

    「亜夢、ちゃんと前向いて歩くんだぞ」「沙羅、亜夢ちゃんと手繋いで」「じゃ、お姉ちゃんと幸星君も手繋ぎなよ!」「六年生はいいの!!」幸星と紗耶香が同時に言うと亜夢が「そうだよ、兄ちゃんと紗耶香ちゃんは手繋がなくてもいいんだよ」亜夢はほんの少しだけ言葉を強めて言った。 運動会の翌日、小学校は代休なので杉浦亜夢と上条沙羅は前日から遊ぶ約束をしていたが朝になって突然アニメ映画を観に行きたいと始まり、どちらの両親も代休などある筈ないので母親は幸星に頼んだ。「幸星あんた亜夢を映画に連れて行ってくれる?今日は別に用事ないって言ってたじゃん!」「えっ?…まぁ…いいけどアニメ映画?」「うん、沙羅ちゃんも一緒にね…

  • 運動会4

    夕御飯はおばあちゃんの強い、強い希望で寿司で打ち上げとなり、上条家も強引に誘われた。「今日はみんな頑張ったからおばあちゃん嬉しいよ。幸星も亜夢も上条家の皆さんもいっぱい食べてね」「すみません、一家でお邪魔して、ありがとうございます」「じゃ乾杯しましょう、紗耶香ちゃん怪我しちゃって心配だけど、寿司食べたら治る言ってくれたから大丈夫だね」紗耶香はにっこり頷く「乾杯!!」寿司を食べながら、男性陣は呑みながら、お父さん達が撮影した動画を見ながら盛り上がった。「沙羅ちゃんは何が一番良かったの?」「沙羅はねー、玉入れ!だっていっぱい入ったんだよ」「へー、玉入れが良かったんだー」「後はレンタルファイトがちょ…

  • 運動会3

    午後の競技も順調に進み、最大の盛り上がり競技リレー。赤組3チーム、白組3チームの6チームで行われ、一年女子、一年男子の順でアンカーは六年男子。幸星と紗耶香は赤のバトンで同じチーム。スタートの号砲とともに元気なランナーが飛び出すと歓声が一斉にわき起こる。各学年共見事な力走で抜いたり抜かれたり。五年生になるとスピードも上がり迫力が増し、この時点で幸星らの赤バトンは三位。六年の紗耶香がバトンを受け取るとぐんぐん加速、一位と二位の混戦をかわし一気に逆転して一位で幸星に渡せそうだ!ところが追い抜く際足が絡んで紗耶香はまさかの転倒、左足に激痛が走る。立てない…歓声が悲鳴に変わる中、はっきり聞こえた1人の声…

  • 運動会2

    競技は徒競走から始まり、亜夢と沙羅は二位、幸星と紗耶香はリレーの選手に選ばれるほどの脚力なので2人共ダントツの一位であった。その他の競技も順調に消化され午前中のメインイベントとも言えるレンタルファイトが始まった。何故メインかと言えば、実況の飯杉先生が大変面白い先生で、赴任して来た三年前から“名物競技”になった。昔で言うとこの借り物競争である。簡単なボールとかほうきなど、物なら問題ないのだが…迷いながら飯杉先生の元へ駆け寄る上条沙羅【はい、えー、イケメンの大人……あっ俺だ!】会場が笑いに包まれる。ゴールして元の場所に戻る途中白組の児童に呼び止められ「飯杉先生はイケメンじゃない」と言われたが飯杉先…

  • 運動会1

    ドーン!ドドーン!「お母さん、今の花火!?」「そだよ、運動会決定だね、頑張ってよ!」「やったぁ!兄ちゃん運動会やるよ」「うん、晴れて良かったな。亜夢は何に出るんだ?」「亜夢はね、徒競走とー、玉入れとー、レンタルファイトとー、ホークダンス!」「フォークダンスな、レンタルファイトはもしかしてまた飯杉先生の実況付き?」するとお弁当を作ってた母親が「いいじゃない!盛り上がって、亜夢は何をレンタルするのかな?」「何かね、物だけじゃなくて人もレンタルするんだよ、メガネの人とか、五年女子とか」「じゃ亜夢、六年男子だったらすぐ兄ちゃんのとこ行きなよ!」「うん!六年男子、六年男子、六年男子…」亜夢は呪文を唱える…

  • 独身最後の…2

    田所家の長女詩織は明日結婚式を挙げる。娘との約束の今日、母親があの思い出深いグラタンを忘れる筈がない、この人も忘れてなかった。「母さん、詩織は?」「あちらのお家に行ってるよ。夕方には戻るけど」「じゃ、今夜はグラタンか…」「駿作!あんた覚えてたの!?さすがお兄ちゃん!」「いや、忘れてたけどさっきふっと思い出したんだ」駿作は少しぶっきらぼうに言うとキッチンを出て行った。母親はニヤリとして小さな声で「隠れシスコンめ」そう言って笑った。 「ただいま!」「詩織?おかえり、早かったわね」「うん、何か手伝おうか?」「いいわよ、もう出来るから」「今日の晩御飯何?」「あんた白々しく聞くわねぇ!10年前にリクエス…

  • 独身最後の…1

    やっぱりお母さんのグラタンおいしい…ここ最近でも一番……」「詩織、なんで泣きながら食べるの 笑」「お母さんだって泣いてるじゃん 笑」「2人共うるさい!」「お父さんまで泣いてる! 笑」「詩織、独身最後のグラタンだから♯@☆&」「お兄ちゃんが一番泣いてるよ 笑」「独身最後の晩御飯はお母さんのグラタンって決めてたの、あの日から」あの日とは… 田所詩織は高校一年生の時白血病を患い、早速家族でドナー検査をしたところ、両親とも不適合だったが兄の駿作の型が適合した。思春期でもあり普段はろくに会話もしない兄妹だが、この時兄の駿作は医者に向かって「骨髄でも脊髄でも血液でも、何でも提供しますから妹を、大事な大事な…

  • トトロさん?9

    けんの視界の端に湖の中へ何か大きな物が落ちたのが見えた、大量の水しぶきが上がる。「ん?あれっ?ん?」次の瞬間、水しぶきのあった場所から10メートル程前方で物が浮いて来た。それは物ではなく「トトロさん!?トトロさんが助けに行った!!」トトロさんの巨漢からは全く想像出来ないきれいなクロールで瞬く間に親子に近付いたかと思ったら左手で親子をそっくり抱え、足と右手だけであっという間に戻って来る。桟橋にいる男性陣は赤の他人同士だが服の汚れも省みず一致協力して、子供、母親の順に桟橋に引き上げた。親子は多少水を飲んだものの、意識ははっきりしてたので拍手が沸き起こった。トトロさんは桟橋に上がるのは無理だったので…

  • トトロさん?8

    「そこの湖でボートに乗る?」「いいね!」トトロさんが「僕は無理なんでパス 笑、みんなの動画撮ってるから」「ええー、じゃやめようか?」「いいよ 笑、気にしなくて。僕は見てるほうが楽しいから大丈夫だよ」 けんはボートのチケットと、たこ焼き、ソフトクリーム、コーラを買って「トトロさん、少ないけど撮影代 笑」「いいのに、けん」「その代わりバッチリ撮影して!」「わかった、任せて 笑」 ボートのりばの桟橋に向かうと既に何組か順番待ちをしてる。2人乗りなので相棒を決めるじゃんけん。結果は翔馬君と姫ちゃん、けんと桜ちゃん、アンダーソンと智香ちゃん。 順番待ちしながらボートに乗ってる人達の様子を見る。カップルも…

  • トトロさん?7

    「それにしても凄いね!今日が紅葉のマックスだよ」「そうだね、これ以上綺麗な紅は無いかも」7人は暫くの間紅葉の美しさに酔いしれた。「写真撮ろう!」「インスタ映えするね!」「映える、映える!!」トトロさんが“猫バス”から携帯用の三脚を持って来た。「さすがトトロさん!」その三脚を使ってまずは全員で一枚。それから女子だけ、男子だけを撮ってからツーショット。まずは智香が立ちその隣に男子が順番に立つ。次は姫ちゃんが立ち、また男子が順番に。翔馬君が隣に並ぶと姫ちゃんは腕を組んでピースサイン。翔馬君は一瞬驚いたがすぐに反応して自分もピースサインして一枚。最後に桜ちゃんが立ち順番に並ぶ。「やっぱりトトロさんは誰…

  • トトロさん?6

    「ええー!桜ちゃんも紅葉狩りを収穫と思ってたの?笑」「笑笑笑」「ごめんなさい 笑、みんなが爆笑してたから私もって、言いづらくて 笑笑」「笑笑笑笑」「桜ちゃんもスーパーの袋持って来たの?笑」「3枚持って来ました」「笑笑笑笑笑」桜ちゃんは両手で顔を覆い、自分でも笑った。「天然が2人もいるとは 笑」「でも俺は桜ちゃんみたいにペットボトルとパックの入れ物は間違わない!笑」「私だってアンダーソンみたいにインドネシアと“いぬどしや”を間違ったりしないもん!笑」「笑笑笑」「いずれにしても、低レベルな争いだね 笑」「笑笑笑」「この2人一緒にいない方が良さそうだな」「そうね、天然と天然でとんでもない化学反応が起…

  • トトロさん?5

    「鶴見田さんって珍しい名前ですよね」「んー、まあね。でも外呂さんの方が珍しいんじゃない?」「かもですね、親戚以外では他に知りません。」「でもトトロさんにとってはぴったりの名前だったんじゃない?」「そうなんですよ!だいたいあんな感じの人はいじめられがちですけど、名前のおかげですぐトトロさんってニックネームがついて」「えっ、トトロさんって小さい時から…」「はい、あの体型です。愛されキャラで 笑、学校では先生もトトロさんって」「先生も!?」「そう、でも正式な時はちゃんと名前です」「そりゃそうよね 笑」「あと親も」「えっ?両親も!?」「はい、普通にトトロさんって 笑」「翔馬君はニックネームとか?」「な…

  • トトロさん?4

    トイレタイムでコンビニに寄ったタイミングで席替えした。運転手はそのままトトロさん、助手席智香、2列目は椅子を回転させ3列目と向かい合わせに。けん、アンダーソン、桜。4列目に翔馬と姫。「ねー、さっきコンビニにいたカップル」「えー!?あれカップルか?」「お似合いかどうかはあれだけど、どう見てもカップルだろ。でさー、彼女がスコッチ君とか言って 笑、あんな顔でスコッチって 笑笑」「あんな顔って、お前だってそんな顔でアンダーソンじゃないか 笑」「笑笑笑笑」「ここにいる女子はみんな思ったはずだ。なんでこの顔でアンダーソン???って思ったよね桜ちゃん?」「はい、いいえ、そのあのえっと…」「笑笑笑」桜はあやふ…

  • トトロさん?3

    「桜ちゃんは植樹されたんじゃなくて“天然桜”」「あー!上手いアンダーソン、冴えてるね!」「アンダーソンだってかなりの天然だろ」「笑笑笑」「けん、お前には いやお前にだけは言われたくない 笑」「インドネシアの話教えてやろうか?」「あれはただの聞き間違いだ」「俺とアンダーソンとトトロさんもいたよね?」トトロさんは大きく頷きながら「僕もいたよ、腹抱えて笑った」「トトロさんの腹がどっからどこまでかよくわからねーけど」「笑笑笑笑」智香が「けん、失礼な事言わないの!トトロさん、笑ってごめんなさい」「大丈夫です、僕も境目がどこだかわからないんで 笑」「笑笑笑」「東南アジアの人に道聞かれて、3人でカタコトの英…

  • トトロさん?2

    「では紅葉狩り、出発!」「イェーイ!!」運転手、トトロさん2列目、トトロさんの弟翔馬君と智香。「これ、トトロさんの車?」「はい、兄貴のです」「凄いねー!何かさー、何て言えばいいか…」「猫バス」「そう!猫バス!!乗った時から何か感じてた」「あれ」翔馬が天井を指差す、ティッシュボックスが猫バスになってた。「凄い!完璧!!私トトロ大好きで」トトロさんが首を僅か回したが智香は気付かなかった。「ねぇ翔馬君さ、トトロさんと見た目全然違うよね 笑、スマートだしイケメンだし!でもトトロさんもあったかい感じでいいよね」「普通にしてても笑って見えるでしょ?それが癒し系みたいで、特にちっさい子供には大人気です。見る…

  • トトロさん?1

    登場人物 外呂 風馬(そとろふうま)身長175㎝体重130㎏名前と見た目の風貌でついたニックネームは当然“トトロ”逆にそれ以外のニックネームが考えられない。なんとも穏やかで優しい表情が印象的の24歳 下村 佑樹(しもむらゆうき) 下→アンダー 村→そん→ アンダーソン 名前をもじったニックネーム同じく24歳 志村 健(しむらたけし)名前はたけしだが音読みがけんで芸能人の志村けんと同じ読み方が出来るのでそのままけん。よくある有名人に因んだニックネーム24歳 近岡 智香(ちかおかちか)元々は遠山智香だったが両親の離婚で母親の旧姓になり早口言葉のような名前になった。本人は遠い山から近い岡に来ましたと…

  • 出会い温泉10

    「じゃ、お参りさせてもらおうかね」母ちゃんは手を合わせると(はじめまして、妹尾と申します。縁あって迫井田さんの恵里ちゃんとうちのカマキリみたいな涼介がいずれ結婚します、宜しくお願いします。若い2人の行く末をどうか見守って下さい。恵里ちゃんはうちの涼介にはもったないくらいとっても素敵で可愛くて、優しい女性です。ひとえにお父様とお母様の愛情の深さの賜物です。先日温泉に2人で入った時、恵里ちゃんが私の背中を洗ってくれました。嬉しくて嬉しくて涙が止まりませんでしたよ。背中に恵里ちゃんからの愛情が波のように押し寄せてきて、こんなに、こんなにも私を大切に思ってくれてたのかと。) 「母ちゃん長いな、いつまで…

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