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  • 板垣恵介「餓狼伝」の再開への期待。または叶わぬ願い。その1。

    ※注意 筆者は夢枕獏の原作を1ページも読んでません。完全に板垣恵介版のみを解釈した記事になりますので、原作小説との見解の誤りがございましたらご了承願います。 先日。10年以上ぶりに、『板垣餓狼伝』をイッキ読みしました。 これが『刃牙』と並行連載されていたなんて、おおよそ考えられない。刃牙シリーズとは似て非なるテーマと価値観の物語を描いていたこと、その完成度の高さに、驚き、ワクワクして一気に読み終えてしまいました。 流浪の格闘家、丹波文七の本来の目的。 北辰トーナメント編終了後。物語の主人公は丹波文七に戻り、彼にまつわる物語が再始動します。KC版23巻にて、北辰館トーナメント編は終了。トーナメン…

  • 2023年、観た映画を新作旧作関係なく列挙してみるメモ。

    では、面白かったものは太字で。 思うところがあったら、ネタバレにならない程度に所感をば。TwitterやFilmarksにての感想のリンクも置いときます。読みにくかったらすんません。では。 PSYCHO-PASS PROVIDENCE もはや、視聴者の誰もが、PSYCHO-PASS1期を神格化するほど、「1期を超えなければならないシリーズ」になってしまったPSYCHO-PASS。 今年で足掛け10周年。本作で、遂に悲願の「1期超え」が達成された。少なくとも自分としてはそう思っている。 数々の世界的名著を引用し、類まれなるインテリゲンチャで冒険を試みたPSYCHO-PASS1期。 それを越えるに…

  • 映画感想『CURE』黒沢清(1997)

    まず、この映画は『ファイトクラブ』と同じ構造の映画である。現代社会への閉塞感を暴力で打開する映画。その根拠に、現代社会と相容れない人間の本能(村上龍『愛と幻想のファシズム』で云われているような現代社会によってパージされた人間の本能)を置く。『CURE』は、前述のような あらすじで語り終えてしまう映画だ。『ファイトクラブ』や、本作が原型の伊藤計劃『虐殺器官(原作/アニメ版)』のような、観客が推論してしまうようなギミックが、あるように見えて「無い」のだ。ただ単純に、現代社会に封じ込まれた己の本能の衝動。ヒトのあるべき姿を、メフィストフェレスの間宮が暴いていく。それらを、この頃流行っていた『セブン』…

  • 個人主義の果てに。サイコロジカル化する世界。だから、絶対に守らなくちゃいけない「規範」

    数年ぶりに映画『虐殺器官』を観てた。徹底的な監視・管理社会でテロリズムを抑止している世界の映画である。「9・11テロ以降」を前提に、人物や社会に関して、かなりリアリティのあるディストピアを描いたハードSF映画だ。映画では言及されてなかったけど、原作本文には、「トレーサビリティを越えた個人の絶望によるテロは止められない」とあった。現実の延長線にある、極めてリアリティのあるディストピアを空想すれど、この作品では、そういう暴力行為は止められないと描かれていた。 「京アニの裁判」が始まって、いま3週間目だ。もう何度も報道される公判の内容。私は全く被告の主張が理解できない。この事件にも限らず、そもそも人…

  • 音楽映画紹介「青い春」

    『青い春』(2002) 監督: 豊田利晃 原作者: 松本大洋Amazon.co.jp: 青い春を観る Prime Videowww.youtube.com 音楽は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT。並びに、ミッシェル系の日本のガレージロックバンド複数組が挿入歌を務める。劇中にBGMはなく、これらロックバンドの演奏のみが流れる。学ランのヤンキーたちが、暴力やイジメや非行を行うシーンに、激しくギターが鳴り響く。ヤンキーがギターを練習するシーンもあった。私は当時の世代ではないので、証人というわけでもない。だが、この頃のロックミュージックは、ヤンキーのものであったということを実…

  • 陰謀論がたとえ真実だったとしても陰謀論を信じてはいけない話。

    きょうは8月12日。何かとは あえて言わないが、この日は毎年、色々と陰謀論が まことしやかにささやかれる日である。私は かつて『陰謀論とは無自覚な悪』『陰謀論は、善人が、嘘の情報を、よかれと思って風説する現象』だと断じた。百歩譲って、陰謀論が真実だったとする。しかし、それが真実だとされても、流布してはいけないのだ。社会には秩序というものがある。秩序は絶対に守らなくてはならないものである。秩序を守らなければ社会は成り立たないからである。社会で生きる人間は、遵法精神の前に、一般道徳/常識レベルで、秩序を守る意識を自発的に持たなければならない。法律や一般道徳や常識で「正しい」と結論付けられたものは、…

  • ネットスラングと社会ダーウィニズム

    最近、Twitterとかユーチューブで散見される、なんだか、シャクに触るような言い回しがある。具体例をあげる。「性癖」の意図的誤用。「擦る」の意図的誤用。「◯◯くん」。といった言葉。 言語体系というものは、もれなく淘汰の上に成り立っている。日本の標準語さえ、地方の方言を蔑ろにして、東京一極集中主義を掲げる政治の力でゴリ押しされた、日本列島数多の方言の死骸の上に立つ強者の言語だ。 それはネットスラングでも変わらない。下世話な淫夢語録がネットに蔓延るのも、淘汰圧がそうさせた必然だから、いちいち目くじら立てても仕方ない。社会ダーウィニズムの必然。文句を言ったって、誰も止めることは出来ないのだから。 …

  • 俗流実存主義者のフィクション観。

    nuryouguda.hatenablog.com 奇妙にも、自作の漫画から縁故を深めた、高校生時代から愛読しているブログの主であるヌ・リョウ・グダ氏に、拙著をフックアップされたので、その記事群への感想として。先ずは上記を読んでから、対戦よろしくお願いします。 彼の逃れがたい境遇と立場を鑑みて、私もポジショントークをする。別にするべきではないと思うけど、した方がいいと思ったので。 私は親戚の歳の近いイトコを、3年前亡くした。ペットの動物たちも次々と死んでいった。 同じく3年前に住んでいた実家のマンションからは、タバコや騒音といった些細な隣人トラブルで、10件以上の警察沙汰を経た。精神病棟に送致…

  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』と、2023年の邦楽インディー・ロック界の覚え書き

    10年ほど前の話。暫く連絡を取っていないが、私には、声優志望の友達がいた。 彼はかなりのヒネクレた“中二病”で、声優学校のチャラい同級生を毛嫌いし、蜷川や富野の「本物の芝居を見ろ」という言葉を真に受け、よく私を、下北沢に居る名も知れぬ小劇団の戯曲に連れて行った。私には、シェイクスピアも、チェーホフも、お芝居もよく分からなかった。しかし、下北独特のサークル感。狭い道にシャレた格好の若者が往来し、古着屋やライブハウスのある「下北文化」にあてられた私は、オタク文化圏を一歩出て、いわゆる“サブカルクソヤロウ”の世界に、まんまと導かれてしまった。ミニシアター映画にはそこそこハマったが、何より私は「日本の…

  • 「神道」の国教化に関する考察。大政奉還と王権神授説。

    明治維新における「大政奉還」は様々な狙いがある。大政奉還の理由は、列強に追いつくため、合理的でスピーディーな日本の近代国家化の方法として、大政委任論をつくり、天皇を中心とした神道の国家を建設する。という言説が最もポピュラーなのだろうか。実際の理由は歴史学に任せるとして、大政奉還と「王権神授説」の関連性について考えたい。 古来より、国を統べる強大な権力を持った王や君主は、神に近い存在であった。古代ローマが帝国崩壊すると、ヨーロッパでは、キリスト教の宗教観が、国家形成に及ぶまで深く台頭する時代が始まる。歴史区分における「中世」の到来である。国を統治する王は、神より権力を委任された、神意の地上代行者…

  • 文化盗用の危険性について。

    芸術というものは、有史以降、文明社会と密接につながっている。芸術は、人間の実存を社会に表明する行為である。とりわけ、グローバリズムが世界を覆う前の世界。芸術というものは社会を動かせるだけの力があった。人類史において、その最たる現象は、言うまでもなく「ルネサンス」だ。中世を近代へと進歩させる力が、芸術運動に存在していた。あるいは、ナチス党では、徹底的にシンボリックな装われたデザインが、国民をファッショさせる大きな柱になっていた。ヒトラーは、芸術が社会を堕落させるものとして、「退廃芸術」なるレッテルを作ったし、同じく芸術が社会を破壊させることを恐れたのも、ブルドーザーでロシア・アヴァンギャルドを破…

  • 「陰謀論者」とは何者か。

    かつて、「愛と平和」というスローガンは最も強く、否定/批判することが難しい言葉だった。少なくとも、現代日本社会というものは、愛と平和を享受して当たり前。それ以上に愛と平和がなくては成立しえない社会だからだ。愛と平和は、「良識」という価値観に接続される。「良識」とは、社会で他者と調和することに必要不可欠なものである。それによって「良識」は、「常識」と化して、現代社会の地盤になった。愛と平和はゼロ年代。イラク戦争の反戦運動の時代ではよく目立った。良識で調和された社会を破壊する、常識はずれな戦争に反発し、マザー・テレサやガンジーのような慈愛や友愛を根拠にした、愛と平和・良識・反戦を訴える潮流は記憶に…

  • 「ぼくらの」を一気読みして憔悴した

    🤮もう、しばらくすれば。2022年間。地球人類が連綿と紡いだ西暦のこよみに、一つ数字が刻まれる。傷跡のように、「2」にもう一角、「3」と。ぼくはこの事実に耐えきれない。毎年こんなことを思いながら、布団でただ横たわる。今年は特にひどくて、食事もサラダ半分ぐらいしか食べれなくて、免疫力低下で治らない口内炎に痛めつけられながらビタミン剤を飲んでいる。日の光が気持ち悪くて常にカーテンをしいている。 「この星の無数の塵の一つだと今の僕には理解できない」 連載当時。途中で追うの止めて、欠けてた単行本を買った。2008年頃だから、中学生の頃に読んでいたものだ。アニメは観てない。あらためて、巻末のトークでアニ…

  • Twitterと敗北主義 ランバ・ラルとアムロ・レイと僕

    「敗北主義」という言葉がある。漫画ヘルシングを読んだ人ならたぶん言葉だけ知ってるであろう単語。敗北主義とは - コトバンク辞書の意味合いではこういう意味だ。くだけて説明すりゃ。「負けてても良いんだよ!」に尽きてしまう意味。僕は、この言葉を受け入れられない。僕は自分よりいいねの多い人、フォロワーの多い人、正直、そういう人達を妬んでいる。Twitterで、いいねの数が昔より減って、そのことが許せなくて、日に日に怒りの感情がメラメラ湧いてきて、きょうタイムラインに怒りを爆発させてしまった。敗北を肯定できない。「敗北主義」が負け犬の言い訳にしか聞こえない。他者から承認されなければ、生きる意味のない人間…

  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』。音楽業界のロシア・ウクライナ戦争。帝国とマルチチュード。について。

    日本時間2022年11月29日現在。2022年2月24日(その前からうすうす予感が脳裏に走っていたが)ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、僕は今年、趣味のロックバンドDIG収集にやる気が薄れた。それは、2020年コロナ上陸当時のコロナによる世間の異常な空騒ぎの時もそうだった。僕は、リアルタイムに発信される音楽藝術、生活を写したロックミュージックに、そのジャンルや歌の傾向から「時代」というものを見出そうと思っていた人間だったからだ。だけど、今回の戦争とコロナが違うと言える点は、コロナは我々の日常社会とゼロ距離で密接している問題であり。戦争は少なくともテレビ越しスマホ越しという距離の問題がある。今…

  • アニメ漫画におけるフーコー

    まず開口一番に話したいのは『ガンダムUC』です。個人的にガンダムシリーズで結構好きです。かなり強度のある話だと思ってます。めっちゃ拾い画像で申し訳ないんすが、これはラディカルな社会学の真意を突いている台詞だと思います。スペースノイドとアースノイドとの軋轢は、当初は地球環境を守るため、人類を宇宙に上げた善意から始まっていると、ダイナーの主人は語っています。そしてジンネマンは、善意が生んでしまった軋轢に苦しむ男です。このジンネマンの台詞はEP4すべてを集約する言葉でしょう。『コードギアス』のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアも同じ軋轢を見てきました。 ルルーシュ「皇帝シャルルは『昨日』を求めた。 あなた…

  • 『けいおん!』『ぼっち・ざ・ろっく!』「きららアニメ」「難民枠」に関する私論。

    ときに、西暦2013年。アニメ『ゆゆ式』から『きんいろモザイク』への潮流を起点に、「きららアニメ」というジャンルは確たるものになった。キャラクターのゆるふわな日常が描かれることが特徴の、「難民枠」。あるいは「空気系」とも言えるジャンルだ。このジャンルのアニメは、2013年以降のアニメ史において、金字塔とも言うべき成長を果たす。2013年春に放送された『ゆゆ式』は、独特な雰囲気をまとい、観終えた者に強い喪失感を与え、―いわゆる○○ロス―「難民」の誕生を呼んだ。「難民」は、夏の『きんモザ』に流れ。秋の『のんのんびより』。14年冬の『未確認で進行形』。または『桜Trick』。または『幸腹グラフィティ…

  • 『秒速5センチメートル』における『one more time one more chance』新説

    僕は秒速5センチメートルを何度観ただろうか。 実際パトレイバー2に匹敵するほど、超ヘヴィーで観ているのは確かだ。もはやポエム台詞ひとつひとつがオルガ・イツカの詠唱のように聞こえる。ここでは小説版の話は加えない。映画逆シャアでベルチルの話をする人はいない。ということで、秒速についてものすごい暴論を思いついた。これは多分俺しか思ってない新説です。 『one more time one more chance』の歌詞中の「君」とは、過去の貴樹自身のことである。 3章。クライマックスにて、遠野貴樹が「会社を辞めた。」とモノローグで語り、コンビニに入り、店内BGMで『one more~』が流れるシーケン…

  • Galileo Galilei 再結成によせて

    タイムラインでGalileo Galilei再結成の文字が踊った。本当なのかと、リアルタイム検索。マジだった。私にとってGalileo Galileiは、多感な10代後半から20代前半まで、一番聴いた活動中の邦楽ロックバンドだ。はじめに出会ったのは、駅前TSUTAYAさんで借りた、アニメ「あの花」OP、『青い栞』である。正確に言えばおおきく振りかぶってとかAUのCMで認知はしていたが、「あの花」が面白かったし、OPもいい曲だな~と漠然と思っていて、何気なく駅前TSUTAYAさんでレンタルしてみた。表題曲『青い栞』の再生が終わり、カップリング曲がはじまる。ここで衝撃が走る。 実際に聴いて頂きたい…

  • 国葬とかウクライナとかリコリス・リコイルの感想 あるいは日記。

    現代人類ちゃんは、「<帝国>と<マルチチュード>」の世界で生きているんで、安倍晋三国葬反対過激派が出現しても、しょせん「唯物的に必然」だとしか思わない。これは悪の枢軸国をやっつける世界の警察アメリカが当たり前だったイラク戦争の時から変わらない。人民は右も左もまとめてマルチチュード。つまり、我々は差別主義を抱いてもリベラルな考え方をしても、全員仲良く鰯の頭なのだ。要するに、我々は世界に無力な鰯の頭たち。われわれ鰯の頭たちはシンプルだ。なにしろ世界に対して無力なんだから。物価が高騰しようと、ウクライナとロシアも対岸の火事でしかない。われわれは世界に対して無力なんだから。仕事の合間を縫って、暇つぶし…

  • 言語と認識

    「思考は、言葉によって規定されたりはしないッ」ドカーン サーリーロデッドヨンデー♪『虐殺器官』のジョン・ポールは先進国と後進国との壁を作るためにアジテートしてきた男だが、人類文明は資源の奪い合いによって成り立っているので、先進国だけスパっと断絶させて平和になることなどありません。そして所謂「無敵の人」のテロは止められないと原作で言ってたし、時代が移り変わってるなぁとは思う。(それでも僕は20年代になっても伊藤計劃をキリストのように崇めるんですが。) 『ごんぎつね』の読めない小学生たち、恐喝を認識できない女子生徒……石井光太が語る〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状 https://…

  • サブスクではダメだ。タワーレコードでCDを直接買うべきなんだ。

    音楽が好きで、とくに最新の流行に目がないという音好きは、タワーレコードに行って実物のCDを買うべきだと僕は思う。タワーレコードにある、自分の好きな音楽コーナーの、店員が情熱を込めて描いた手書きのポップ。プッシュしているバンドたちのコーナーの飾り方。最先端の音楽とはなにか。それを生身で感じられるのはタワーレコードほかないはずだ。スポティファイやアップルミュージックが編集したサブスク新曲プレイリストをただ垂れ流すように聴くだけでは意味がない。音楽ブログや最新のインディーズ音楽フェスのラインナップを見るだけでも意味がない。最先端の音好きは、足繁くタワーレコードにおもむき、今何が旬なのか、目で見て、試…

  • 次なる「漫画カルチャー」はアマチュアが中心となる。

    いま、マンガ業界は、パソコンやスマホで読める無料型プラットフォームが破竹の勢いで人気を集めている。「タコピー」を輩出したジャンププラス。「僕ヤバ」のマンガクロス。etc...弊TLでは、みながWEB作品の更新を楽しんでいる光景が当たり前になった。雑誌に連載されてる漫画よりも、オンラインで読める漫画が多く語られるように時代が変わった。アプリのCMでは、あまり有名ではない漫画がプッシュされ、人気漫画が全編期間限定公開されるなど、完全に漫画シーンの形状が変わった。そして時代の寵児、「チェンソーマン」ですらジャンププラスに移った。それほどWEB漫画は漫画読みには軽視できない巨大産業へとモリモリ盛り上が…

  • 『Ζ・刻をこえて』時代の転換期に聴きたい一曲

    ここ数年に起こった、ウクライナ侵攻、コロナウィルス、衆院選、そして参院選という時代の転換期。そのたびに、ぼくには、聴かずにはいられない一曲があった。それが『Ζ・刻をこえて』 「機動戦士Ζガンダム」とは、まるで不可解なオーパーツのような作品である。放送当時の世相は、ソビエトのアフガン侵攻。Ζガンダムの放送一年後のアメリカ・ハリウッドでは、『ランボー怒りのアフガン』という、タリバンを称える迷作(?)が作られたりもしていた。そんな時代に、地球連邦内部の紛争―エゥーゴVSティターンズVSアクシズ―を描くという、これまた不可解な構図で作られたストーリー。現代の視点から見れば、対テロ戦争を思い起こされたり…

  • 漫画一作描きました!

    ガン・オーダーズ THE GUN ORDERS ~銃撃請負人~ rookie.shonenjump.comちょーかっこいい漫画だと思ってるんで、ぜひ読んで下さい!!

  • デジタルアニメがもたらした青空の世界

    ちょうど「ブギーポップファントム」をDアニメで観てた。ちょー陰険な演出が冴え渡ってる。暗い。とにかく暗い。本作はセルアニメだ(時代の過渡期でデジタル機材も使われていると思うけど、セル画が流出してたので、そう認定)。そして、ブギーポップは2019年にもアニメ化された。しかし、あの独特なセルの暗さを感じることは一切できなかった。なんか空の色もきれいだし。ジメっとした暗さはない。そもそもメインビジュアルで青空すら描写している。 金曜ロードショーで何気なしに「時をかける少女」を観る。これは青空がすさまじく明るいアニメだ。ポストエヴァみたいな衒学をこねるつもりはないが、この2006年ぐらいから、日本のア…

  • 「原理原則主義者」であるということ

    幼い頃、父親とこういう会話をした。 ぼく「今ならネットで何でも買える、それは善いことだ。」父「ネットでなく実物の売り場に行くことのほうが善い。売り場にたどり着くまでに色んな発見と出会える。」ぼく「世の中は新卒主義だから一歳でも若くないと採用されない。」父「おれだったら年齢より人生経験豊富な人を採用する。」 こういうふうな父親にぼくは育てられた。ちなみに父の好きなミュージシャンは尾崎豊と浜田省吾である。だが長渕剛は嫌いらしい。父は、浜田省吾はテレビに出ないからカッコイイと言っていた。父に、何でブルーハーツじゃなくて尾崎が好きなの?と聞いたら、繊細だからと言った。父は、長渕は方向性を曲げて筋が通っ…

  • 近況報告!

    Twitterで人間不信に陥りました。 タイムラインを観て、窮屈だなーって感じた。同じタイプな人をフォローしつづけても、自己エコーチェンバーなタイムラインしか構築できてねえやんけ。と思った。だから、いろんな見識を持った人をフォローしたんだけど、堅いマニアとライトなオタクをタイムラインに混在させたら、どっちにも媚を売らないといけないと思って発言が難しくなった。それに、10数年、ハラカラだった人から後ろから刺されるようにブロック食らったり。僕はそれでTwitter一時停止中。後述のコト次第でアカウントの運用を考え直す。 自作のオリジナル同人漫画38ページ(非エロ・ストーリーもの)の制作が進んできた…

  • シン・ウルトラマンで気づいた、「2022年のシミュレーション系SF」の現在地

    シミュレーション系SFは変わった。 かつて、シン・ゴジラが、仮面ライダークウガが、踊る大捜査線が、平成ガメラが、パトレイバーが、「リアリティ」を軸にして、現実でSFが起こったらどうなるのかをシミュレーションしていた。アメリカでいえば、ウォッチメンやボーン・アイデンティティーやダークナイトか。我々はそのシミュレーションに熱中して、シビアなリアルさを楽しんでいたはずだ。しかし、「シン・ウルトラマン」は、少し変わったシミュレーション系SFになっていた。「空想が現実を変えることはもう、当たり前である。」「シン・ウルトラマン」は、もう空想が現実になっているのを当たり前に享受している世界でのSFシミュレー…

  • 『シン・ウルトラマン』お気持ち表明

    リアリティとしては、シン・ゴジラがシミュレーション的だとして、こっちは拍子抜けするほど現実感が薄い。「天気の子」における、「何が起こってもおかしくない」という警鐘はなく、もともと非現実に慣れてしまっている人々が映し出される。官僚社会や国際政治の描写で、ある程度のシミュレーション感は担保されているのだが、それでも一般的なヒーロー映画並の現実感である。それゆえ、怪獣や外星人の脅威を感じにくい。もともとウルトラマンのオムニバスを融合させた作品ゆえか、ザラブだったり巨大長澤まさみだったり、話がいろんな方向に飛び散っている。その飛び散り具合は、ゼットンを倒す計算式をすぐ編み出しちゃったり、数コンマ単位の…

  • BBHF「バックファイア」

    Galileo GalileiとBBHFについて 当初、音楽系のブログをやろうと思ってたけど、なかなか音楽に対する思いを書けなかったから書く。この曲はぼく的に思いを綴ることができる曲だった。ぼくは、このBBHFというバンドの前身、Galileo Galileiを、ご存知「あの花」のOP「青い栞」で知った者だ。このCDをTSUTAYAでレンタルして、B面2曲のサウンドスケープに驚いて、一気に虜になってしまった。日本にこんなポップスとエレクトロとシューゲイザーを同時に演るバンドがいたとは・・・。そして僕はGalileo Galileiに心酔した。ライブで観る彼らは輝いていた。しかし、このバンドには…

  • 映画のネタバレ再生 倍速再生 音楽のイントロスキップ ギターソロスキップ

    朝のワイドショーで何回か語られてたこれ。今の若者をバカにしてる格好のネタだと思ってるが、あくまで個人的な見解でマジレス。・ネタバレ再生 別に悪いことじゃないと思う。映画は読み解くもので、ライブ感で進んでいくジェットコースターじゃないんだから、ジェットコースターの降りた先を知ってても別に悪くはない。 ただ、思考停止しながらも、ジェットコースターに乗って得することもある。・倍速再生 こればっかしは、つまらない、長ったるい、だるいと思ったものだけにやればいいと思う。タイパは良いよね。ゴッドファーザーを半分の時間で全部見れたらすごい得だと思う。読書で言えば速読だよね、これは。・イントロスキップ最近の音…

  • 僕たちにはもうタイラー・ダーデンはいらない「グリーンブック」

    こないだ午後ローで再び観て、やっぱ良いよなぁーこの映画と、しみじみ。グリーンブックは、とにかく健全なホモソーシャル映画だ。バディものは、だいたい妙にマチズモに基づいてカッコつけてるパターンが多い。同じロードムービーの文脈だと、「ノッキンオンヘブンズドア」みたいな男同士のマチズモな雰囲気。しかし、トニーとドンの二人だけの車内では、トニーがいくらカッコツケても、ドンの冷静さにスルーされる。ドンの芯には冷徹な品位がある。マチズモに基づく品位ではない。正しい倫理観だ。ドンは徐々にトニーのノリに合ってくるが、心の底では冷徹な品位を曲げない。かなり異色なバディものだと思う。この映画で説かれる「品位」は、過…

  • ツイートする理由がなくなった。

    Twitterでつぶやく理由が分からなくなった。 分からなくなったからツイートしてないんだけど、今のアカウントは今後の同人活動に使うから垢消しはしない。ゆえに保身のため昔のイキったツイートを片っ端からぷちぷち消している。その中で、昔のツイートを漁るほど、ブロックされた人や、FF内でも距離が遠くなってしまった人と関わってたツイートが発掘されて、胸が痛い。ミュートも多数からされているだろう。Twitterでは失った信用を取り戻す事はできない。和解なんてモノはない。ノエル・ギャラガーがデーモン・アルバーンと肩を組むようなことは一生涯ありえない。イーロン・マスクがTwitterを改革しても、それは全く…

  • コラム・なぜぼくらは90年代から逃れられないのか その1

    「ザ・バットマン」においてブルースがカート・コバーンに仕立て上げられてしまった理由 いわゆるシュワやスタローンみたいなマチズモ像をジェイソン・ボーンが覆したと言われる逸話。本当に覆せたと言えるのか?それでもジェイソン・ボーンは派手に白兵戦をするじゃないか。クレイグに代わったジェームズ・ボンドも普通にバトルをする。00年代から10年代まで台頭してきたジェイソン・ステイサムという俳優こそ、ガワを変えただけでシュワやスタローンがやってることと何ら変わりがない。24のジャック・バウアーはもってのほか、リーアム・ニーソンはあの老体で格闘アクションスターになった。そしてマーベルヒーローを見ろ、VFX特盛の…

  • 表現の自由とはなんだ?あんたのそれは「表現」なのか?

    前書いた記事が「炎上マーケティング」だと断定して書いて、もっと根本的なことを言えなかったから(文章下手杉内)、ここで総合的な表現とは何なのかを書く。 それは表現ではなく商品です この資本主義社会で生きる上において、表現には全て値札が付きます。資本主義社会に出される表現物は全てお金に還元されます。ただの商品なのです。その理由を語りましょう。まず、クライアントが居て、企画をつくり、様々な手続きを経て世に送られる。これら極めて資本主義的なステップを踏む表現は、すべて資本主義に還元された「商品」でしかありません。もはや何世紀の前の骨董品ですらも、資本主義に飲み込まれて、値札が着くもんですから、この世に…

  • 月曜日のたわわ

    「月曜日のたわわ」 これは、炎上マーケティングが国連まで飛び火するとは思わなかったというハナシだと思うんですけど。まず前提として、すべての芸術は差別なんです。意図的に誇張したい部分を誇張し、差異を表現するのが美術なのです。それによりルネサンス以降○○派という派閥に分離していったので。たとえそれが何かを蔑視する概念だとしても、芸術とは残酷なことにストッパーを掛けられないんですよ。人の頭の中の妄想を止めることは出来ない。そして芸術というものは、多大なる影響力を社会に発信するものなのです。かの岡本太郎氏は言いました。政治、経済、その次に芸術という3つの軸が世の中に必要だと。それくらい芸術は影響力があ…

  • 「さよなら絵梨」所感

    「ぼくのエリ」は観てないので、そこら辺はなんとも言えないんだけど。本作は藤本タツキ作品で頭一番揺さぶられた。すごすぎる。「信頼できない語り手」「叙述トリック」が漫画という媒体で出来るなんてすごいな。一体何が本当なのかフィクションなのか。これらをコマのフレームから何から何まで計算している感じ。僕はミステリは全く読まない(映画ではよく見るけど)。SF者の目線で言うと、イーガンやテッド・チャンみたいに、ギミックを「作者も考えてるようで考えてない!(バーナード嬢曰く)」というふうに描いてる漫画だと思った。どのシーンが現実か虚構なのか、正解をタツキ先生は用意してないと思うわけです。だけどこの作品の真実は…

  • 「アメリカンヒストリーX」

    怒りは全ての感情に勝つ。憎たらしいやつを怒りに任せて殺したときに脳にあふれるドーパミンの高揚感は、凄まじいものだろう。観客も、ぶっ殺したいやつを一人や二人思い浮かべるかもしれない。そいつをぶっ殺した時を想像してみるといい、多幸感を感じるかもしれない。歴史とは、怒りがドミノ崩し的に連鎖していくものである。一人が改心しても無駄である。怒りが、集団規模になったときに、それを食い止められる個人はいない。多は個より強い。そして、ふるわれた怒りが自分の集団に起こったら、それは悲痛だ。この映画には、人種、ナチのタトゥー、スキンヘッドという、それぞれの集団のしきたりが存在する。その しきたり はくっついて絶対…

  • 「他人に期待するな」と「人は一人では生きられない」のパラドックス(微修正版)

    「他人に期待するな」 「人は一人では生きられない」 このふたつの言葉は、おおむね「公正世界信念」に組み込まれる、道徳的な言葉です。しかし、この二つは聞いての通り矛盾している言葉です。このテの話は中島義道の本に詳しく書かれてるのですが、私の言葉で言います。 前者は、他人に期待せず自力で不安を取り除く強い心のリカバリーを説いてます。後者は、他人を期待して他力本願で不安を取り除く弱い心のリカバリーを説いています。どちらが正しいのかは判りません。どちらも正しくないのかもしれないし、どちらも正しいのかもしれません。両立しているのかもしれません。まるでポスト・トゥルースかオーウェルの二重思考そのものです。…

  • 漫画版「プラネテス」

    高校以来の再読。アニメ版の内容は忘れてしまったし、ウチにテレビないから再放送見れないので原作ということで。この漫画の内容はSF宇宙モノではなくて鬱病寛解のプロセス+α。ハチマキは、読む限りでは躁うつ病の傾向が見受けられる。平常状態から、怒りに至り、放心されるが、最後は人格が丸くなる。これは躁鬱の病態と全く同じである。これを1巻、2巻、3巻から4巻まで区切りよく描きつくす。・・・のだが、タナベという存在が居なかったらハチマキの躁鬱の寛解は無理だったと思う。それか、3巻で全裸になってハチマキとやろうとしてた女性クルー。その女性クルーに抱きしめられてハチマキは放心状態から寛解する。そして、理解ある彼…

  • 再論。「虐殺器官」

    なぜロシア兵はジェノサイドに踏み切る心理に至ったのか。テレビのコメンテーターか何かが言うには、撤退時に背中から撃たれないように完全無力化するそうな。まず第一に、ちくま学芸文庫「戦場における「人殺し」の心理学」や、僕の好きな映画「ブラックホーク・ダウン」や多くのベトナム戦争PTSD映画に語られてるとおり、仲間たちが撃たれるより自分が撃たれる方がマシだ。自国民や、戦友を守る。という思考に至って、ジェノサイドが発生するというのは判った。もうひとつは出版社同上の文庫本「普通の人びと」のホロコーストにおける官僚化、分業化と順応させていくアジテーションと同調圧力がジェノサイドに慣れさせていったと僕は解読し…

  • イライラした世界「アメリカン・サイコ」

    またまたまたまた「ファイトクラブ」と「マトリックス」問題。どうやら海外のオルタナ右翼は前述二作に加えて「アメリカン・サイコ」にも悪影響を受けているという噂をネットで耳にしたので観た。最近の僕は、ウクライナ戦争のバックボーンにもあるオルタナ右翼の思想について興味がめちゃくちゃある。しかしこの映画、まるで哲学書の原著の翻訳を読んでいるような訳のわからないくらい難解すぎる。町山智浩の解説を300円で買ってやっとオオスジは理解できた。序盤は主人公ベイトマンに観客を自己投影させて(タイラー・ダーデンやネオのように)ウォール街のWASP同士のマウント合戦を体感する映画だった。むちゃくちゃ魅力的な金持ちヤッ…

  • 押見修造 読み切り版マンガ3作読んだ

    いやーーーー。押見修造のフィーリングはすごく合う。『惡の華』『ぼくは麻理のなか』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は全部読んで、『血の轍』『ハピネス』は途中で買うのやめちゃったけど(勿論面白い)、押見修造はやっぱり今いちばん好きと言える漫画家さんの一人。んで、短編の三作品。どれも起伏がない。これだ。こういう読み切りをオレは読みたかった!!!!起伏がないから、行間を読むことが楽しめる。感情を誘導させるような漫画ではない。ただ、自分の描きたい心象風景を描いてる。とにかく押見先生はミステリアス。そして突拍子がない。「えっこのオチは…」と思わされて「行間を読む」ことを強いられる。素晴らしい。これぞ僕…

  • まじりっけのない青臭さ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

    映画館で見て原作も買って、無性に読みたく・観たくなってきて、読み観した。いい感じに緊張感が張り詰めてる映画で観やすい。しかしバンドってのが青臭い!内向的な男が学園モノを描こうとすると必ず「バンドもの」になるんですよ。「スケットダンス」も「エンジェルビーツ」も「「神のみ」も(自分も昔描いた漫画がそうだった)そして「三人同士の友情はありえない」という法則。 これも僕の経験からそうで、「ソーシャルネットワーク」とか村上龍の「69」もそうであったように。これがまたリアル。押見修造は様々な画風を使って描ける作家だ。これは啓蒙的な作品だが、原作の絵が若干「萌え系」になってる。同じ病状の若者たちに伝わりやす…

  • 戦争という祝祭「ザ・ウォール」

    時事的だったんで「アルマゲドン」を観たけど、なんか感動しなかった。何百回も観てるせいか。やはりウィリスは「ダイ・ハード」しかし、こういう“アメリカニズム”をドーンとやられると、やっぱり男として昂ぶるものがある。あるのだが、やっぱり戦友とのホモソーシャルが、敵と戦っていないゆえに希薄化されている。“アメリカニズム”だったら、やっぱり僕は王道を行く「ブラックホーク・ダウン」が大好きです。なんか戦争映画を観たくなっちゃって、ついでに「ザ・ウォール」を観たのですが(感想の仔細は後述する)。 本題なんだけど、いわば戦争って祝祭じみた行為だと思う。ナポレオン戦争以前の戦争も、以降も何も変わらない。戦闘服を…

  • ガンダムの「ネオナチ」 アゾフとプーチン

    webronza.asahi.comまずすべてのガンダムオタクが共通認識してほしいことは、 地球連邦政府は極度のグローバリズムで完成された<帝国>であることです。 すなわち、地球連邦政府は極左政権なのです。ネグリの帝国論の<帝国>が最も当て嵌まるのです。ネグリの帝国論とは要するに、世界がグローバル化しすぎて、例えばロシアだとか一国が滅びても全世界を覆う資本主義は破壊できない、世界が<資本主義帝国>になっている。こと言います。グローバリゼーションというものは左翼です。左翼というものは、あらゆる垣根を取り払い、一つにするという思想です。マルクス主義も同じです。極左・地球連邦政府が同胞との繋がりを誇…

  • もどかしすぎる『着せ恋』

    『その着せ替え人形は恋をする』超面白水産なんだけど、同時に、観ているとやるせない気持ちになる。何って、当然じゃないか。新型コロナウイルスがこのアニメの映す原風景を消し去ってしまったのだ。2022年最先端を行くおたくでギャルな子が、2019年のコロナ前の渋谷に居る、この圧倒的矛盾。このもどかしさ。このアニメの爽やかな青春に憧れても、このアニメのような経験はできないと思わせる。二度と戻れないコロナ前の世界。ついに、現実とのギャップが圧倒的に襲い来るフィクションを目撃してしまった。これは誰のせいでもない。むしろこのアニメが物凄くリアリティのあるフィクションだからしょうがない。このアニメは今までの平成…

  • 死というもの

    僕はいま、「死」をいちばん恐れている。Twitterで「あなたの人生の残り時間」みたいな、年齢を入力すれば残りのあなたの残りの人生は○○年~○○秒ですと表示されるやつをやった。二十代後半だが、もう1/4は過ぎてた。僕は漫画家志望のワナビだから、表現したいものがたくさんあるけど、持病のウツで、どうにもこうにも筆が乗らない時がある。たった8日間で描きあげたと あとがきに残してある、滅茶苦茶絵に手を加えまくってる同人誌(薄い本)を買ったこともある。僕の原稿は1月末から描き始めて32ページ中2ページしか埋まってない。これが現実だ。今年のコミケもコミティアも無理だろう。僕は、Twitterの寿命チェッカ…

  • ザ・バットマンに捻挫する

    というわけで、時勢に取り残されないように話題映画は観に行きます。「ザ・バットマン」。いかがでしょう。これ。なにより、この。長さ。そしてこの、フィンチャーがセブンでやって流行った、伊藤計劃いわく「世界精神型悪役」サスペンス。 ある物事を主人公たちに見せつけることそのものを目的とし、その見せ付ける過程が映画になってゆく、そんな悪役を「世界精神型」と呼ぶ。 伊藤計劃「ゾディアック」 「ゾディアック」 - 伊藤計劃:第弐位相 というかこれ、まんまゾディアックだよね。昔のフィンチャーだよね。長さ的にもゾディアックだよね。セブン以降大ブームになったこの手法。「世界精神<ヴェルトガイスト>」とは聴こえがいい…

  • ポスト・トゥルース時代の創作。タコピーと時代。

    で、結局。ポスト・トゥルースの時代に、故・伊藤計劃氏の思想はどこに当て嵌まる? www.youtube.comitoh-archive.hatenablog.com小島秀夫と伊藤計劃の、オルタナ右翼的なものになってしまった懐疑論。幸いメタルギアソリッド2は、スネークによってオルタナ右翼共同幻想から雷電が抜け出せた。www.youtube.comかつて当ブログで、オルタナ右翼のバイブルになってしまったと言った「ファイトクラブ」「マトリックス」を引き合いに、小島氏のMGSシリーズ。伊藤氏の小説。それらとの、お国柄の違いゆえかの差異を明らかにしよう。ファイトクラブやマトリックスは、居場所というものを…

  • 「わかりやすく」「いち早く」「簡単に」物事を理解したい心理の危うさ。

    ゼレンスキーは反日=反ワクDS人工地震界隈が衝突したらJアノンの出来上がりよ— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) 2022年3月17日 こないだか。僕の家にはテレビがないので、ラヂオで流し聴きしていたウクライナ情勢に関して、古谷経衡氏は「わかりやすく物事を理解したい人が陰謀論にハマる」と言っていた。昨晩、震源付近は6強だかの大きな地震があった。パソコンを開けばヤフーリアルタイムのトレンドに「人工地震」の四字熟語がおどる。クリックすれば、人工地震を信じている人のツイートがそれ相応に流れてきた。むろん、人工地震なんてバカな話あるわけないという冷静なツイートがあったが。信じている人の臆面もないその…

  • 「ウクライナ戦争」を絶対に注視しなければいけない理由。

    この戦争は、「全く新しい戦争」だ。9,11とイラク戦争以降に語られてた「新しい戦争の常識」が根底から覆っている。www.warewaredan.comanime.dmkt-sp.jp私は当時小学三年生だったが、イラク戦争開戦の狼煙となる、あの「夜間の砲撃の映像」は深く記憶に刻まれている。9.11以降、ブッシュジュニアは対テロ戦争の御旗のもと世界の警察を演じ、世はまさに「世界内戦」の時代に突入したかに見えた。――――違かった。バイデンが大統領となり、アフガンから米兵が撤退したのち、「世界内戦」の時代は終わった。世界の警察が消えたのである。上記の我々団の論文には、<良識が敵になった>とあるような、…

  • 「グランド・セフト・オート」のムービーシーンが好き。

    www.youtube.com 「グランド・セフト・オート」におけるムービーシーンは独特である。 参考までに、「ヲチド」と「MGS4」。これらと「グランド・セフト・オート」の演出の違いが明白だろう。「グランド・セフト・オート」は、とにかく淡白なのだ。少なくとも「ヲチド」や「MGS」は、映画技法に基づく演出を行っている。「GTA」はまず、映画演出における古典的な撮影技術に頼らない<影を使う、フレアを炊く、焦点をぼかす、etc...>。カメラが登場人物たちの周りを周回するだけで、大げさな演出を起こさない。低予算映画ならまだしも、なんでも可能なゲームという媒体で、意図的に「低予算映画」を撮ろうとして…

  • 「ファイトクラブ」「マトリックス」問題。「デカルト懐疑論」「ハイパーリアル」と「サイバーパンク」に飲み込まれた欧米の狂気に、日本人はどう立ち向かっていくか。

    またも「ファイトクラブ」「マトリックス」問題。 Qアノン、ポスト・トゥルース、トランピスト、そしてオルタナ右翼たちのバイブルに成り下がってしまった、悲しきこの二作。欧米圏では、欧米人が演っているこれらの映画が、ものすごくリアルに視えるのだろう。アジア人が大半を占める日本国民と、ブラピとキアヌじゃ人種が違う。文化が違う。背景が違う。歴史が違う。清義明さん twitter.comが切っ掛けで、ボードリヤール的な「ハイパーリアル」な世界、がこの映画を指すということを理解した。 要するに「オマエの観ている現実は現実なのか?」という、高校倫理程度に出てくるデカルトの古臭い「懐疑論」だ。海の向こうの欧米圏…

  • オデロの死。死人はただの無機物になってしまうこと。

    ガンチャンで配信中の機動戦士Vガンダムが最終回を迎えた。 もうAパートから狂いに狂っている。もう死んだマリアの椅子を拳銃で撃つカガチ。コクピットに居るはずなのにエンジェル・ハイロウに後頭部をゴキッとやられるクロノクル(頚椎が砕けた次の瞬間ファンシーなハロのアイキャッチに繋がる)。カテジナの「甘いよねぇ、坊や!」コクピットを出て、ウッソに潔白を主張するカテジナさんなんか、ひどすぎる。後にUCに丸パクリされるわけだけど、逆シャアのハサウェイの「顔を見ればそんなイライラ吹き飛ぶよ!」ってコクピットから出たハサウェイの純情シーンを逆手に取って、殺しにかかってくるカテジナの狂気。ウッソはリガ・ミリティア…

  • ウクライナ戦争。ざっとこれまでの推移。

    「戦争? 始まってますよ、とっくに」 一週間と数日前。プーチンが突如、ウクライナに戦線布告を行い、怒涛の侵攻を行ったが、戦争はプーチンの宣戦布告以前から始まっていた。ja.wikipedia.orgja.wikipedia.org 2014年のクリミア紛争の以前から、ウクライナでは親露派とEU派の分裂が始まっている。事を遡れば、1994年の『ブダペスト覚書』に端を発する(それ以前になればソビエト崩壊ということもあるが)。ja.wikipedia.orgEUとロシアの中間にあるウクライナという危険地帯のキナ臭さは、核保有の是非に端を発している。その延長線上に、2004年のオレンジ革命や、ユーロダ…

  • 一人暮らし生活121日目 某漫画賞に、一作応募した

    きょうのせいかつ 今日は部屋のレイアウトを変える作業に勤しんだ。なかなかいい感じに出来たんじゃないかと思う。テレビ買おうと思ったけど、受給額オーバーでテレビは買えなかった。まぁ実家でもほとんどテレビ観てなかったしね。映画が気安く見れなくなるのだけが残念。その代わりにラジオを買った。ラジオっ子になってしまうかもしれんな。これで夜9時ごろから襲ってくる憂鬱な感情から逃れられることができる。かもしれない。実はぼく、『鉄血のオルフェンズ』はまだ観たことがなくて(1クール目しか観てない)、総集編が観られないのが残念です。いや、総集編だけ見に実家行く手もあるな。 漫画賞応募 一作原稿を応募しました。結果発…

  • 一人暮らし生活120日目 極限に追い詰められた人間たち

    極限に追い詰められた人間。人間が、限界まで追い詰められて「こういうしか無い、このセリフしかない」というシチュエーションがすごく好きだ。追い詰められ、原作にはなかった涙を流しながら、「どうすれば」と言うしか無い夜神月。全てのコンプレックスに追い詰められたカテジナが「まやかすな!」とウッソを否定する以外の言葉が出ないシーン。 サーニャとエイラがウラル山脈を眺め、「サーニャと一緒なら私、どこへだって行ける」と、思わず涙してしまうエイラ。サーニャへの感情が昂ぶって、そう言うしかないエイラ。極限ゼリフのオンパレードのSBR後半。『よりもい』も極限ゼリフのオンパレードでしたね。 『STAND UP TO …

  • 一人暮らし生活119日目 アニメアイコン問題

    昨今のウクライナ近況、あまり目立った動きがないし、プーチンが核を使うこともただの恫喝みたいなので、日本にミサイルが降り注ぐみたいな恐怖は、今の所取り除かれただろう。これからは、どろどろと泥沼化するか、あと数日かで停戦措置をとるか、どっちかになるだろうね。 アニメアイコン問題 しかし、アニメアイコンなる連中は、その作品のそのキャラクターをアイコンに掲げる以上、それなりの「覚悟」を得てるのでしょうかね。中学生レベルの軽率さで、キャラクターの権威を借りて発言・言動を起こすということは、「覚悟してきてる人」ですよね…?そのアニメアイコンのキャラクターというのは、キャラクターのみならずアニメそのものの印…

  • ウクライナとロシアよ。戦うな。双方ともに銃を下ろせ。

    なにやら、昨日の鳩山や山本太郎の件と、今日のプルシェンコの件で、「徹底抗戦ムード」が高まってきているらしい。鳩山の、「過去の虐殺があってウクライナは悪い、ゼレンスキーはテロリスト」という思想は間違っているが、徹底抗戦を掲げるゼレンスキーの元で仲間のウクライナ軍や義勇兵が犠牲になるわけで、鳩山は彼なりに「停戦しろ」と遠回しに発言しているわけだし。山本太郎も遠回しに、「国会が遅い」という発言のもと、「停戦しろ」と言っている。一番純粋に発言しているのは、プルシェンコだろう。プーチンは発狂したが、プーチンの狂気の中にある善意を信じるポリシーがあった。停戦である。双方、銃を下ろさねばならないのだ。双方、…

  • 一人暮らし生活117日目

    三國無双をやりたい!小学生のころやってた三國無双2で、やっぱり三国志を面白く学ぶべき時勢だと思った。とくにヒロイックで、それぞれに個性がある人物が群雄割拠し、天下三分の計でトライアングルな分かりやすい勢力図になる…わりと世界史のなかでそういうロマンのあるものは三国志なのかもしれない。戦国幕末の日本史もいいし、ヨーロッパ史でもいいんだけど、なんか、三國無双のカッコヨサに燃えを感じた。プーチンを董卓とかに置き換えたり、そこから現代のエンショウやソウソウが立ち上がって、魏呉蜀の時代になったり、いろいろ連想したいな。また学びなおしたくなりますね。8は高いから、無双7をやりたい。蒼天航路も読みたい!!!…

  • 一人暮らし生活116日目 シャアは実はアクシズを押し返そうとしたのでは?

    ロシアが隣国で、日本が経済制裁をしている以上、今の日本は戦時下です。常に私はピリピリとした空気感と、モヤモヤした胸糞悪さのなかにいます。戦争が始まって以降メンタルが不調だったり不安な人はこんな時だからこそエンタメに頼ろうね。「自分だけ呑気に過ごしていいのかな」と罪悪感を感じる必要はないよ。日常を楽しむ事は悪い事ではない。ゲームしよう。漫画読もう。推しを推そう。エンタメはこういう時に人々の心を元気づける為に存在する— Testosterone (@badassceo) February 27, 2022 まさにそのとおりで、今日は『ガンダム』と、『ストライクウィッチーズ』を観てました。「ガンダム…

  • ウクライナの戦争を経て、我々は「マチズモ」「ホモソーシャル」とどう向き合えばいいのか

    私の好きな映画は『ブラックホークダウン』だ。仲間との絆。友情、それらを越えた連帯感。「仲間のため」と締めくくられるラスト。ホモソーシャルの権化のような映画だ。しかし、敵軍の視点から見れば、米軍は侵略者。そして敵兵はただの敵でしかない映画でもある。「マチズモ」「ホモソーシャル」 これらはかなり危険な概念であることが、今回の戦争に繋がってしまった。広大なロシアを長年収めたプーチンは、権威ある「マチズモ」と「ホモソーシャル」の象徴であり、支持基盤は少なからずもそういう部分に憧れて票を入れ、トップに担がれた男だろう。「マチズモ」と「ホモソーシャル」が権威となり、権力を掌握すると、やはり、今回のようなこ…

  • 一人暮らし生活116日目

    きょうの昼間は非常に眠かった。日が暮れるまで寝てた。ここ毎日、夜9時ぐらいになると無力感と寂しさが倍増する。一日一コマ完成を目指しているもそれもかなわず。はぁーとにかく疲れたんだってば。

  • 一人暮らし生活115日目 Stand up to the victory

    岡崎体育の「スペツナズ」これは2014年当時のクリミア動乱を暗喩したプロテストソングです(確実)。↓のツイートの読み解き方がナルホドネーとなった。岡崎体育の「スペツナズ」(2015)の歌詞が現実になるとはね・・・。歌詞を追っていくとちゃんとストーリーがあるのがわかる。ロシア特殊部隊に入った男とその周辺の話。https://t.co/wZXY6hK3qO— KAMIHIRA TAKAHITO (@peru_g13) February 24, 2022 クリミア動乱の規模とは全く違う戦争になってしまったけど、2015年の情勢下でこの歌詞を書けた岡崎体育は本当に天才。もっと日本人はプロテストソングを…

  • 一人暮らし生活114日目 ウクライナを観るわれわれ。破滅願望と、海の向こうのオルタナ右翼

    ぼくは、プーチンが宣戦布告して、ナントカ作戦を開始した以降、『虐殺器官』のクラヴィスのようにボーっと坐りながら、キエフの定点カメラをニコニコ生放送でジーっと何時間も見つめていた。生放送コメや匿名掲示板では戦争じゃー!と、なんか、「劇的に世界が変わる」お祭りのように騒ぎ立ててる人たちが盛り上がっていた。野次馬根性というべきか。僕はそれに共感しないでもない。僕は、人間だれであろうと、野次馬根性があるし、それの根っこの心の裡に、「劇的に世界が変わることへの興味」≒「破滅願望」的なものを隠し持っていると思ってる。これで世界が変わるのかは判らんが、個人的に今回の戦争で世界が破滅するのに強い願望なんか毛頭…

  • 一人暮らし生活113日目 キャラクターを三白眼で描きたくない

    三白眼キャラクター問題 いや、なんか嫌じゃないですか。エコヒイキしてるみたいで。まず、キャラデザの段階でキャラクターの眼を三白眼にしてしまうと、そのキャラクターには剥がれないバイアスをかけてしまうことになります。全員が三白眼の作品ならいいんですが、特定キャラが三白眼となると、そのキャラクターは特別視しなければならないということになります(ギャグ作品を除く)。例えば、三白眼が普通の眼のキャラクターと喋っている時は、三白眼さんのエモーションが優位になるバイアスがかかります。そうなると、主義や主張の中立性が保たれなくなります(ギャグを除いたのは、ギャグ作品は主義や主張をしないため)。中立性をあえて保…

  • 機動戦士Vガンダム48話について

    ここからはじまるウッソとマーベットさんの会話。要約(意訳)で引用します。このシーンは「Vガンダム」のスゴ味です。何度も再生して、ウッソとマーベットの行間を読みながら観るべきです。「Stand up to the victory」のピアノ版(変な話『ゆゆ式』が終わる時のBGMに近いエモいアレンジ)がバックに流れるやりとり。これが、あまりにも、切なすぎて、そのどうしようもない切なさに、どうしようもなく切なくて泣けてしまう。エンジェル・ハイロゥをめぐる人殺しの中で、ウッソはパイロットとしての自分の在り方に戸惑い、それは嫌だとマーベットに問いかけます。「ウッソは、父母が優しい子に育てたから人殺しのひど…

  • 一人暮らし生活112日目 なにもかもに吐き気がする。

    今日の生活 今日もスランプが極まって一日中寝てた。起きててユーチューブやTwitterのタイムラインを観てても、あまりの情報量の多さに脳が破裂しそうになって、吐き気がして寝た。宇野常寛さんの「遅いインターネット」 slowinternet.jp 浅生 2〜3年前からやっているんですが、専用のツールを使って消していて、いまは3日経つか、ツイートが30件を超えると消えるというような設定にしてるんです。 ツイートの画面を見ると、「いまどうしてる?」って書いてある。だから今なにしてるか、今なにを感じているか、なにを思ってるかを書く。つまり、Twitterは今のことだけを書くツールだから、道具として本来…

  • 一人暮らし生活111日目 タコピー以上にデカい影響を及ぼしてしまった作品のあとしまつ。君たちは本当のフィクションの恐ろしさを知っているか。

    きょうの生活 突如として、原稿執筆にスランプが襲いかかった。僕がこないだの記事で「カッコイイ冒頭問題」に自分で触れといて、自分の原稿が「カッコイイ冒頭」じゃないことに気づいて、頭をウンウンうねらせてる。マジで辛い。出てこない。あと以下の問題でかなりナーバス。 ファイトクラブ、マトリックス問題 またファイトクラブか。2020年代のアメリカのフリンジは、ファイトクラブかマトリックス。これを理解しないと先に進めない。 https://t.co/xcycfN6oxv— 清義明 (@masterlow) February 20, 2022 マトリックス的懐疑、ファイトクラブ的闘争。21世紀の実存をかけた…

  • 伊藤計劃は、古典になってしまったのか?

    「ファイトクラブとマトリックスの懐疑論はオルタナ右翼だ。」こういう言説が、どうやら常態化されつつある。われわれ、伊藤計劃をキリストのごとく崇めている、伊藤計劃に人生を狂わされたボンクラーズには、あまりにも痛い、痛すぎる指摘である。痛点をド突き回されるくらい痛い指摘だ。『ファイトクラブ』『マトリックス』、それにアメリカ人では見てない人はいない、といわれている『ボーン・アイデンティティ』も含まれるだろう。「いまここにある現実を疑う」映画。こういうものは、オルタナ右翼・トランプ派を助長していると言われているのだ。確かにそうかもしれない。僕がフォローしている左派系知識人も、それら映画の悪影響を語ってい…

  • 一人暮らし生活110日目 ゲームはPvPもCOOPもしたくない。一人でやりたい。

    今日は昨日より原稿の筆が進んだ。ラッキー。あまりに働きたくないので、コロナが収まるまで僕は働かないぞ! 近頃は据え置きゲームをまるでやってない。けどまたゲームやりたい気持ちもあるけど、モニターの裏に接続する行為がうつ病患者には面倒くさすぎてできない。僕は漫画家志望なので、海外風景のロケハン感覚でオープンワールドゲームを楽しむ。古代ローマからグアンタナモ収容所まで、無限に世界を楽しむ行為はゲームでしかできない。しかもオールレンジで、自分から世界を歩くことによって、その世界の文化を知る行為は楽しい。PvPもCOOPもやりたくない。ゲームは勝ち負けではない。「ゲーム世界」というものに吸引され、受動的…

  • 一人暮らし生活109日目 僕が読んできた小説で一番カッコイイと思った冒頭

    めっちゃスランプ。漫画が描けない。アイデアは脳汁のように湧いてくるのに遅筆すぎて追いつかない。ぼくは世代じゃないので、江口寿史がどれほど遅筆だったか判らんが、僕はpixivやってた頃から死ぬほど遅筆だ。今日は天気も悪くて一日中まどろんでいた。ipadでネットサーフィンして座椅子に坐ったまま寝るのがすごく気持ち良い。実存とは何かという「マトリックス病」に罹った僕は、全く読んでないイーガンの順列都市にも手を出したが・・・よくわからん!最近、うつ症状とヒキコモリが悪化しまくってる。自分が堕落していることに救いを求め、西村賢太や田中慎弥の小説の冒頭部分だけAmazonでチラ見しても、なんか、入ってこな…

  • 一人暮らし生活108日目 現代のブコウスキーになる前に。

    3日風呂にはいってない。そのサイクルを繰り返している。水道代が高いから、髪や肌が不快な兆候を訴えない限り風呂に入らない。肉が食べたい時は、パスタに大量のタバスコをぶっかけて、味蕾に刺激を与えてごまかす。昼夜は逆転している。ゆっくり映画を見る時間がほしい。「マルコヴィッチの穴」「ジェイコブズ・ラダー」「ドニー・ダーコ」「脳内ニューヨーク」「ラスベガスをやっつけろ」このあたり有名なのに未開拓。自我が曖昧になる感覚がある。こないだ見たマトリックスに触発されたか、自我・実存を問う作品が観たい。とりあえずディックのトータルリコールを読んでいる。しかし何だこのAmazonの一回見たら72時間制限というもの…

  • 一人暮らし生活107日目 承認欲求と自己顕示欲は暴力である。

    3 2 1 ignition FIRE かまって欲しい心理が承認欲求。 すごいぞと自慢する心理が自己顕示欲。それらは誰しもが抱えている脳の構造であり、とくに毎日SNSやる人間はこの2つの心理的傾向が強い。(このブログを書いてる僕にも言えることだが)。これらは時に暴力となって他者を傷つける。他者にある、極度の「それら」を見た時、我々は不快な気持ちになる。人々が平等である空間(タイムライン)に「それら」は投げ込まれた石つぶてとなって、水面に波紋を浮かばせるのだ。さらに承認欲求&自己顕示欲を持つものと、承認欲求&自己顕示欲を持つものの眼と眼が合う瞬間、人は誰しも鏡合わせの自分を見るようで、傷を負う。…

  • なんか仕事でVtuberに関わるっぽくなったSF者の所感。

    ぼくは、『マトリックス』におけるザイオンが現実じゃないと「匂わせ」程度で終わったマトリックスの1作目が好きだ。続編すべてつまらん。続編はザイオンが現実だと決めつけられているからだ。ザイオンが仮想なら、まるでイーガンとかディックみたいな広がりがある世界観になって面白いのだ。ここでノーランの『インセプション』が頭をよぎる。インセプションはすべての階層が仮想現実みたいなことを、匂わせるどころか、明らかにそういう意図を持って終わる映画だ。しかし、インセプションは、マトリックス、そして『攻殻GIS』に至るような、実存を問う映画ではなかった。というより、インセプションはこの世界が嘘であることを全員気づかず…

  • 一人暮らし生活104日目 アニメアイコンども、まずは身なりを正せ!

    ついに100日目が過ぎてしまった。父は1ヶ月休職し、貯金もない実家ではお婆ちゃんが父母の金の工面をしているそうだ。 ぼくといっては、生保で当面の生活も安定している。これで一家心中にはならない。今日は、好きだった、とあるロックバンドのボーカルギターがアニメアイコンだったので、気持ち悪くなって画面を閉じた。彼の音楽を聴くことは多分ないと思う。ものすごく悪趣味な歌詞を書くソイツのツイートは、一瞬見て「ウワ~」と感じて閉じたので、どんなツイートをしているのかは見てない。ただ、彼の音楽的志向が、どうしようもなく露悪趣味とイキリと汚言症のツイオタそのものだった。僕がフォローしてるバンドマンは言う「すべては…

  • 『劇場版パトレイバー2』の柘植行人考 その2

    東京に雪が降ると必ずパト2を見るマンなので、こないだ降ってたとき、またも観てた。2007-07-02 ある物事を主人公たちに見せつけることそのものを目的とし、その見せ付ける過程が映画になってゆく、そんな悪役を「世界精神型」と呼ぶ。 序盤、柘植行人のゴング隊は、現地の戦場と、本部の司令の「認知のズレ」によって、ゴング隊は壊滅させられる。 ゴングより本部。当該勢力の脅威、更に増大中。発砲の許可を要請する 交戦は許可できない。現在、カナダ隊がそちらへ急行中。繰り返す。交戦は許可できない。全力で回避せよ 柘植が、上述の伊藤計劃の「世界精神型」の悪役だとして、柘植が東京に戦場を演出した理由は何なのか。僕…

  • ぼくの映画に対するスタンス。

    ぼくは2013年あたりからニワカなシネフィル気取りになって、2016年では100本近く映画を観ていた経験から言わせてもらうと、どんな映画でも鑑賞には苦痛を伴うものだと思っている。超面白い映画でも、超好きな映画でも、だ。そもそも、2時間画面を静止して観続けるという、人類の本能としては異常な行動が無理だ。ぼくも精神疾患を患ってるので、ADHD的な何かがはたらいてるのじゃないかと思うが、人類の本能的に考えて異常な行動であることは確かだろう?だから、いかなる映画でも、映画館で時計をチラ見する。確かに、まだ終わってないでくれ~ この映画世界から俺を離さないでくれ~ と思う映画もあった(ワンアポハリウッド…

  • Running Animatrix 『ゆるキャン△』

    ゆるキャン△しょうじき言うと、本放送時、僕はしまりんのドライさ加減が嫌味に感じていた。野クルに参加しないと言ったり、大垣を苦手と思ってたり。メインキャラがメインキャラに「苦手なんだよなぁ」とか言うきららアニメなど、あまりに珍しすぎて転倒してしまう。しかし、なでしことのキャンプで、なでしこが風邪をひいてしまったときの しまりんの気遣いは、彼女はけっしてドライすぎる人間じゃないんだなと思わされた。大垣に交通案内してもらって、わりと打ち解けたりもしてたのも観てて安心。しかし、しまりんの台詞はモノローグが圧倒的に多い。常に心のなかでブツブツ喋っている。まるで孤独のグルメのように。そしてしまりんは決して…

  • Running Animatrix 『ゲーマーズ!』

    ゲーマーズ実写で言ってしまえば、福田雄一作品みたいなスピード感と、こじれまくる人間関係模様の面白さで、ササっと全部観れてしまう。本放送時はチアキがかわいそうだなと思ってたけど、再見するとそうでもない。チアキがモノとノベに発覚したあとも、攻めに転じようとしない。それどころか墓穴を踏みまくっている。これは、まだケータへの思いが恋になっていないだけか?いっそディズニーランドのシーンで告白してしまえばよかったものの、そのチャンスすら逃す。負けヒロインには本当にかわいそうな例がたくさんあるが、ーおよそアニメ内においてはーべつにかわいそうさを感じなかった。そこから転じようとするのがラブコメの醍醐味だが、ア…

  • Running Animatrix 『ブレイブウィッチーズ』

    ブレイブウィッチーズ このアニメは、ボーイッシュキャラによるボーイッシュ同士のホモソーシャルアニメである。少年漫画的主人公のヒカリ。ボーイッシュとしか形容できない人物像の菅野直枝。性格も口調もボーイッシュなニパ。501ストライク~の、少年漫画主人公/ヒロイン/お嬢様とは編成の違う三人組とは違う。濃度が濃すぎるボーイッシュボーイッシュなボーイッシュバトルアニメだ。諸君、私はボーイッシュが好きだ。肝心のバトルシーンはビームを避けて防いで当たってウワーってなるだけだが。まさかリベレイターが最終回の伏線になろうとは思いもしなかった。ギミカル。とくにぼくはニパなんかが好みで。猛進するヒカリと菅野を諌める…

  • オタクとサブカルよ、習合せよ! 俺は怒っている。

    オタク系商業ネットライター、彼らの書くセンテンスほど醜いものはない。彼らは商売で文章を描いているので、まず批評はしない。とにかく、これが危険である。「推してくれ」と依頼された流行りのコンテンツを、無条件で彼らは崇め、コンテクストの生成に一役買う。 商売だから仕方ない。と言って終わる話だが、サブカル系は案外そうでもない。 具体的に言うと、音楽では、悪名高く挑発的な記事で一斉を風靡していた『地下鉄TIMS』なるブログがあった。このブログはクサすものは徹底的にクサし、ヨイショするものは徹底的にヨイショする。結果、暴走して訴訟沙汰に発展しブログの更新は止まってしまった。 ファッションはどうだろう。山田…

  • 一人暮らし生活96日目

    生活保護受給にあたって、面倒だが、計画的なお金のやりくりをしないといけない。しかし西村賢太の急逝。とてもショックだ。もう非アクティブになったフォロワーの西村賢太ファンの人生絶望系アカウントがどう思ってるのか気になる。戻ってきてくれ。Gペンを買ってみて、使ってみた。なかなかおもしろい。 アナログの時代の人はこういうものを使っていたのかと感慨深い。今日はずっと漫画描きながらDアニメ。AppleMusicは開いていない。 NEW GAME!! それが声優! ブレンド・S SHIROBAKO ブレイブウィッチーズ 髭を剃る。そして女子高生を拾う。 ステラのまほう 弱キャラ友崎くん こみっくがーるず ゆ…

  • 一人暮らし生活95日目

    親と喧嘩して憔悴してほとんど寝てるかゴルゴ13を読んでるかの一日だった。以下Twitterの覚え書き。良識を意識すればいいんです。人間は元来差別する生き物ですから、せめてもの申し訳無さとして良識は持つべきなのです— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) February 4, 2022 良識や善意を実行せずとも意識するだけで人は変われる。優しくなれる。人は平等でなくてはならない。— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) February 5, 2022様々な身勝手な態度で俺に接してきた人(なんか俺を統合失調症だとか学歴コンプだとか煽ってきて論破してやったらブロック敗走した人とか)(界隈ごとリンチ的…

  • 一人暮らし生活95日目

    生活保護受給にあたって区役所で長々とサインしたり印鑑押したり・・・疲れた。でも、これで親からの援助は一切なく分け与えられたお金で生活しなきゃいけない。節制が大事だ。…とはいいつつ、有隣堂でアナログ漫画の画材一式を買ってしまった。完全デジタル絵を描いてるが、アナログで描く興味が湧いてきてしまったからだ。『クズの本懐』ブックオフに寄って数巻買ったが、原作もやばい。心引き裂かれる。おぞましいほどリアルな「愛欲」があるから、この作品は怖いんだと思う。「愛」をオミットして、「恋」にすべてをかける作品の方が心がえぐられない(優劣の話ではない)。とくに『一週間フレンズ。』なんかは、ただ「恋」の気持ちだけで頑…

  • 一人暮らし生活94日目 1月と2月はちょっと歩幅を緩めて往年の名作を探る期間。2014年の邦楽シーンが豊作すぎた件。

    「1年間」の期間で音楽を語るとして、1月や2月はまだリリースしたてホヤホヤの曲はそう焦って聴く必要はない(ライブまで迫ってない限り)。今日は昼から夕方までジザメリ、ライド、ダイナソーJr、ティーンエイジ・ファンクラブ、シャーラタンズ、などなど「90年代」を丸かじり。にぎやかな音楽で夕方から夜にかけた鬱も吹き飛ぶ。 音楽療法、これしかないね。日が暮れてから、妙にミイラズが聞きたくなる。2014年のマスターピース。収録アルバム「OPPORTUNITY」2014年の邦楽は、とんでもなく最高な一年だった気がする。きのこ帝国、クリープハイプの台頭が記憶に残っている。2014年のベストアルバムを挙げよう。…

  • 一人暮らし生活93日目

    今日は夕方うつが強くなる前に寝たので、セーフ。しかし、この時間に起きてきても、なにかどこかでうら寂しさを感じてしまう。感じることを止めてしまっては駄目なんだ! だから僕は、休みなく漫画を書き続けている。 出版社に持ち込みまくるから、締切への恐怖より、エイジズムへの恐怖がデカい。最期の一発、自分全力のクオリティでなっがーいうんこ💩、出してやりますよ。ダメだったら同人にするからそんときはみんな買ってきてね・・・などと。半分弱気だがマジ。あとは半分寝てるだけかアニメ見てるか漫画書いてるだけの一日でした。もう二月が3日になる。 Pelikan fanclub / 記憶について >>じゃけん、よく生きま…

  • アニメにおける「劇中劇」のあつかいかた。

    (エラソーなこと言ってるけど、シェイクスピアには明るくないので、あえてここではシェイクスピアを語らない)アニメにおける劇中劇というものは、(私の知っている限り)全てが「本編を越えないクオリティ」であることが「保証」されている。なぜ「保証」なのかと言うと、本編を越えるクオリティの劇中劇を出したら当然リアリティが破綻するからだ。本編を越えるクオリティをやってのけてしまった『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は、以降マクロス世界史における「劇中劇」として扱われ、後にも先にも全てのマクロス作品は「劇中劇」だという設定がなされた。意図的に「本編を越える劇中劇」をやったら、マクロスになる。『トゥル…

  • 一人暮らし生活92日目 やっぱ『クズの本懐』面白すぎるわ。

    『クズの本懐』に影響されて、『サンボマスター』のベストアルバムを聴いていた。サンボマスター。忘れらんねえよ みたいなバンドと思ってたけど、どっちかといえばフラカン側に近いなぁと思った。 しかし『クズの本懐』のアニメを観て2,3日たった今もスゲー衝撃を心臓に喰らってる。豊崎愛生さん演じる女先生の「女」の心理が、まるで富野アニメみたいにリアリスティックで、エグくて、更に安良岡さんとムギくんには逃げ場がなくて、オチ含めてとことん切ねえアニメだと思った。脱出口なき感情が「懐」にうごめいてひたすら逃げ場がない、そんなアニメですね。しかしこのOP曲もすごい曲だと思う。「終わらない花占い」「怖いくらい貴方が…

  • デジタルで描いた絵は、芸術品たりうるか?

    まず、当方 芸術館には中学の課題と、障害者手帳で一度か二度訪れたぐらいの浅学だ。という予防線を張っておきたい。一応。 さて、pixivを開いてみよう。そこにはページいっぱいに華やかなイラストのサムネイルが敷き詰められ、クリックすれば拡大サイズのイラストを視ることができる。それらを消費するものたちがよく言う言葉。「アニメ・マンガは日本の誇り」「芸術」だと祭り上げる気持ちには少なからず同意見だ。ぼくも(決してネトウヨほどではないが)、三島由紀夫チックな芸術観に影響されている人間なので、少なくとも日本発祥のイラスト・マンガ文化を国家の文化、それを越えて誇りとさえ思っている。 まず、デジタルというもの…

  • 一人暮らし生活91日目 夜に襲いかかる、人生の恐怖感。

    空がよく見える物件に住んでいるので、夕方から夜にかけて日が沈んでいく様を観ると、どうしようもなく涙が出てしまいます。なんで真っ暗な世界が訪れるんだろう。青かった空はどこに消えたのだろう。うなだれて、頓服用の精神安定剤を飲む。もう真っ暗になったら、にぎやかな音楽や、にぎやかなアニメを再生して、気持ちを落ち着けてなんとか冬季鬱を乗り越えています。でも、それも悪くないことだと思えるんですよ。夕焼け空を見上げながら、泣ける曲や泣けるアニメや映画を観て、心をデトックスする。自分との感情に対峙できる貴重な時間が、「夕方から夜」だと思うんですね。 もう終わってしまった2022年の1月も。無駄にした一ヶ月間だ…

  • 一人暮らし生活90日目 『クズの本懐』のアニメを見て号泣する。

    最近、マンガ執筆に専念しているためジョギングが出来ません。 あと、就労支援作業所で働くのはコロナ第六波で春までお流れという形になってしまいました。…しかし、この『クズの本懐 アニメ版』 今日一気観してボロッボロに号泣しました。 こんなにグイグイ引き込まれて最後まで見ちゃう恋愛もの、『一週間フレンズ。』以来というか。 最後はああいう終わり方だったけど、「優しさ」が勝つ物語って最高ですね。 放送当時、よくわからないまま観ていたんですけど、脱童貞した今の僕が観ると、分かるなぁというか。 性欲ではなく「温もり」なんですよね、元来、人が求めているのは。 まごうことなき名作です。最近、Dアニメストアでアニ…

  • 一人暮らし生活89日目 やはりガンダムユニコーンは、「21世紀の現代アニメ」の文脈において絶対に必要な存在。

    ガンダムで一番好きな作品と聴かれたら、ぼくならまず0080を挙げる。0080は完璧すぎる作品だ。これは洋画レベルの作品だから、この文脈では掘り下げない。次点でF91か、ガンダムUCになるだろう。さて、アニメ版ガンダムUCが十数年前からメディア展開されて、まだUCは展開され続けるだろうが、本作は現代のデジタルアニメーション時代を観る者たちに必要な「道標」だと、僕はガンダムUCをそう定義づけています。なぜかと言うと、やはり「人殺しの応酬」、戦争を語れるアニメは、(コードギアスやPSYCHO-PASSも同様だが、それはまた別)やっぱり『ガンダムUC』において他にないと思うんですよ。僕は最近、平成の凶…

  • 人類はみな平等に、無自覚な差別主義者だということ。

    とりあえず夕方あたりにTwitterにチョコチョコ書いてたお気持ちをブログに覚え書き。 僕が淫夢用語を使うのはある種の「ラインスタンプ」のような言語体系で、コミュニケーションツールとして扱いやすいから使ってるんですよ— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) January 28, 2022淫夢用語が差別的であるにしろ、「言語学」というものは常に侵略と圧政によって存在するものなんです。差別的なのは当然なのです。英語がリングワフランカになったのも、非英語圏の部族の言語を奪い取って覇権を取った歴史がありますよね— 寒村の善き農夫 (@_KUVO_) January 28, 2022アイヌ語が滅ぼされか…

  • 一人暮らし生活75日目 ぼくは夜食にスパゲッティを3束食べることにした。ぼくは空飛ぶスパゲッティ・モンスター教に入団した。

    ジョギング はい、いつものジョギングとBGMのコーナーです。 今日は13000歩走りました。 ひとつめのBGMは、Blink-182のCheshire Cat もうひとつは、Bad ReligionのSuffer どちらも90年代西海岸カルチャーを語る上で外せないバンドだ。ぼくはいま、'90s、西海岸のロックカルチャーに熱中してしまっている。ストリートファッション、スケボー、バスケ、ヒップホップ、ギャングスタ、おおよそ90年代の西海岸で産まれたそのあたり。ウェッサイ。カート・コバーン以降のオルタナティブロックはオアシスだのレディオヘッドだのイギリスだけのものじゃない。西海岸では、カート・コバー…

  • 『淫夢ネタ』に関する研究(という名の冒険)

    はてなみたいなハイソな場所では控えられている『淫夢ネタ』。 こういう場所で淫夢ネタを語るとなるとやれゲイ差別だと短絡的に結論を出されがちだ。 淫夢はタブー視されているんだ。逆に淫夢はなぜ一部の人間たちに迎合されているのか、ゲイ差別と分かっている前提で、なぜ一部の人達はこのようなゲイ差別をネタとして消費しているのか、タブーの隙間を覗いて、考えたい。 淫夢ネタは、ジャーゴンとして使いやすい。 これは要するに、Web上の会話というものを短絡的に済ませたいという目的で淫夢ネタは消費される。たとえるなら、LINEスタンプのようなものだろう。Web上の会話では、まず顔が見えない相手との、文字だけの対話とな…

  • 一人暮らし生活74日目

    生活保護受給の前に軽くジョギング。なぜかジェイソン・ボーンに憧れてBGMはmobyの『extream ways』をリピート・・・してたら充電が切れた。気持ちが萎えたので2000歩前で帰宅。あとは生活保護の受給を頼んで、家に帰ったら疲れて風呂にも入らずグースカ寝て、朝になってしまった。今日こそはジョギング頑張るぞい

  • 生活保護受給者になりました。生活保護を受けることに「恥」はいらない。

    ということで、僕は生活保護受給者となりました。区役所の生活保護課のコーナーに行くのに湧いてくる羞恥心を堪え、書類をパパッと出して、サインを書いて、無事に受給者となりました。およそ2時間ほどの作業でした。去年の10月ほど。僕は親父と殴り合いするくらいの喧嘩になって、警察沙汰にもなって、イロイロありまして。とにかく実家のマンションには世間体的に住めなくなってしまいました。そこで「自活しろ」という名の勘当で、僕はお婆ちゃんに家賃を出してもらってるワンルームに住んでいます。しかし、お婆ちゃんがいつポックリ逝くか分からねえし、僕が作業所に通うとしても賃金だけでは生活を賄えないワープア未満の状態になるし、…

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