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無数の歌 #14
玻璃窓の外には波の無数の目 海浜ホテルのカーテンのむこう松平盟子『うさはらし』 松平盟子の第六歌集『うさはらし』(1996年)に収められた一首です。 主体は海辺のホテルの室内にいるのでしょう。ガラス窓にはカーテンがかかっています。海浜ホテル
2024/11/29 05:00
人生の歌 #116
生きてゐる間はせめて思ひたい他の生き方あるかもしれぬ香川ヒサ『ヤマト・アライバル』 香川ヒサの第八歌集『ヤマト・アライバル』(2015年)に収められた一首です。 この歌は難解な言葉は使われておらず、その意味内容についても素直に受けとれば詠わ
2024/11/27 05:00
人生の歌 #115
朝戸出の風硬くして今日のわれ昨日のわれを引き継ぎにゆく島田幸典『駅程』 島田幸典の第二歌集『駅程』(2015年)に収められた一首です。 「朝戸出あさとで」とは、朝、戸を開けて外に出ることを意味します。和歌の世界では、一夜を過ごした相手のもと
2024/11/25 05:00
無数の歌 #13
鉄橋は無数のネジに締められて線路の音は調律される竹内亮『タルト・タタンと炭酸水』 竹内亮の第一歌集『タルト・タタンと炭酸水』(2015年)に収められた一首です。 建築物を構成する要素として「ネジ」は欠かせないものでしょうが、「鉄橋」も「ネジ
2024/11/22 05:00
無数の歌 #12
聖堂をもとおる蔦のくれないは無数の舌のひらめくごとし島田幸典『駅程』 島田幸典の第二歌集『駅程』(2015年)に収められた一首です。 「もとおる」を漢字で書けば「回る」「廻る」であり、巡りまわるという意味をもつ言葉です。 聖堂の壁の周りには
2024/11/20 05:00
無数の歌 #11
けふの疲れに軀はしづみざらざらと無数の星に覆はるる夜横山未来子『水をひらく手』 横山未来子の第二歌集『水をひらく手』(2003年)に収められた一首です。 初句二句の「けふの疲れに軀はしづみ」は軀の疲れを詠っているのですが、その表現には丁寧に
2024/11/18 05:00
無数の歌 #10
あかあかと腕に無数の湿疹のひとつぶひとつぶが痒がりてゐる西村美佐子『猫の舌』 西村美佐子の第三歌集『猫の舌』(2005年)に収められた一首です。 体に湿疹ができると痒くてついつい搔いてしまいますが、この歌は腕にできた「無数の湿疹」を詠んでい
2024/11/15 05:00
無数の歌 #9
太陽の無数の命生む力無数の命滅ぼす力香川ヒサ『ヤマト・アライバル』 香川ヒサの第八歌集『ヤマト・アライバル』(2015年)に収められた一首です。 地球に生きる生き物にとって、太陽はなくてはならない存在です。人間も動物も植物も、太陽なくして育
2024/11/13 05:00
無数の歌 #8
照らされた無数のほこりしばらくは息をするのを我慢してみる木下龍也『つむじ風、ここにあります』 木下龍也の第一歌集『つむじ風、ここにあります』(2013年)に収められた一首です。 部屋の中にいるとき、窓からの光で、急に「ほこり」が照らし出され
2024/11/11 05:00
無数の歌 #7
五弁の桜、五つに分かれ散りおれど無数のなかにまぎれてゆきぬ吉川宏志『石蓮花』 吉川宏志の第八歌集『石蓮花』(2019年)に収められた一首です。 桜といえば、木単位、枝単位など多くの花をまとめて見がちではありますが、この歌は、桜の花びらを見つ
2024/11/08 05:00
無数の歌 #6
この世には子どもも大人もいやしない無数のただの私がいるだけ雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』 雪舟えまの第二歌集『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』(2018年)に収められた一首です。 「子ども」と「大人」を分ける境界
2024/11/06 05:00
無数の歌 #5
ひらひらと無数のリボンは誰がために揺れてゐるのか扇風機売り場知花くらら『はじまりは、恋』 知花くららの第一歌集『はじまりは、恋』(2019年)に収められた一首です。 家電量販店でしょうか。たくさんの扇風機が並べられ、販売されている売り場の場
2024/11/04 05:00
無数の歌 #4
それでおまえはどうしたいのだ 海原にひかり無数の切れ込みがある松村正直『紫のひと』 松村正直の第五歌集『紫のひと』(2019年)に収められた一首です。 朝でしょうか、あるいは日中でしょうか。海原に太陽の光が当たって、海原はきらきらと輝いてい
2024/11/01 05:00
2024年11月 (1件〜100件)
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