鳥がよむ俳句

花見

花見の帰り、電車待つ間の自省 か

2024/03/31 06:29

コート脱ぐ

コート脱ぎエスカレータにポッと乗る み

2024/03/30 06:29

黄沙

指を擦り合わせばスベスベと黄沙(こうさ) み

2024/03/29 06:29

春の夢

抽斗(ひきだし)を開けたけど、はて？ 春の夢 み

2024/03/28 06:29

花の陰

花の陰、席の準備あるが無人 み

2024/03/27 06:29

花の宴

勝手に♯(しゃーぷ)を取られた 花の宴♪ み ＜作曲者の瀧廉太郎の没後、山田耕筰が編曲で♯を削除＞

2024/03/26 06:29

春の昼

「太陽」を「大腸」と読む春の昼 み

2024/03/25 06:29

夜半の春

ルールルル 騒ぐ者あり 夜半の春 み

2024/03/24 06:29

春

父と歩くつもりだった母の春 み

2024/03/23 06:29

春の朝

8時間また齢をとる春の朝 み

2024/03/22 06:29

春の雲

ベランダにタオルが飛ぶよ春の雲 み

2024/03/21 06:29

年度末

年度末、社内報は最終号 か

2024/03/20 06:29

蝶

写生中に蝶が群がって邪魔よ み

2024/03/19 06:29

朝寝

朝寝して言い訳はダイヤ改正 か

2024/03/18 06:29

暖か

捨てるものが決まれば暖かくなる み

2024/03/17 06:29

麗らか

あの橋を渡れば全て麗(うら)らかな み

2024/03/16 06:29

春の風邪

筋肉痛(きんにくつう)が来る 春の風邪が来る み

2024/03/15 06:29

春休み

約束の「こんど」はいつか、春休み が

2024/03/14 06:29

春の闇

部屋着のまま駅へ行く。春の闇に み

2024/03/13 06:29

水温む

水温(みずぬる)む、かと思わせる洗面器 み

2024/03/12 06:29

朝雲雀

石垣を昇って天守、朝雲雀(あさひばり) み

2024/03/11 06:29

合格

合格のご褒美は自分で買うね が

2024/03/10 06:29

雪雫（ゆきしずく）

撫肩(なでがた)の空き瓶に雪(ゆき)の雫(しずく)を み

2024/03/09 06:29

卒業証書

スポッて筒の中は卒業証書 が

2024/03/08 06:29

枝垂桜

枝垂桜(しだれざくら)を天蓋(てんがい)に寝転(ねころ)がれ み

2024/03/07 06:29

三椏の花（みつまたのはな）

三椏(みつまた)の花(はな)のブローチを吾妹(わぎも)に み

2024/03/06 06:29

韮

韮(にら)を洗うと緑が溶け出てきた み

2024/03/05 06:29

雛あられ

喉元にイガイガがあり雛あられ み

2024/03/04 06:29

地獄の釜の蓋

博士(はかせ)：「これが『地獄の釜の蓋』じゃっ！」 み

2024/03/03 06:29

春の泥

不便だが不幸ではない春の泥 み

2024/03/02 06:29

蕗の花（ふきのはな）

平等や公平が好き蕗(ふき)の花(はな) み

2024/03/01 06:29