徒然草第ニ百ニ十六段 (心憂き事にして)
「心憂うき事にして」、行長さんは、公の場で失態を犯し、自分が情けなくなり、世捨て人になってしまった。この行長さんは、琵琶法師によって語り継がれている「平家物語」の作者とされている。とんなに才能のある人でも、時には失敗するものである。サルも木から落ちるということだろう。それを大いに恥じ、ショックを受けたのは確かだろう。しかし、それだけだったのだろうか。人が人生の大きな決断をするとき、何かきっかけが必要ではあるが、きっかけとなったことが原因のすべてではない。行長さんの失態の裏には、何か深い訳があっのではないだろうか。そのことについては、何も触れられていない。スポーツ選手が現役を引退するようなストーリーが考えられるし、権力闘争の中でやむなく、あるいは重大な病気などもあるだろう。いずれにしても、天皇の前での失態だ...徒然草第ニ百ニ十六段(心憂き事にして)
2023/09/28 21:00