徒然草第ニ百ニ十ニ段 (念仏に勝る事候ふまじ)
「念仏に勝まさる事候さうらふまじ」、念仏は、「南無阿弥陀仏」と唱えることで、「南無」と「阿弥陀仏」とに分かれ、「南無」は元はサンスクリット語で「信じる」と言う意味で、「阿弥陀仏」は仏様の名前です。よって、「仏様を信じます」ということになります。ここでは、死者に対する追善では、「南無阿弥陀仏」と唱えることが適切でないので、「光明真言くわうみやうしんごん・宝篋印陀羅尼ほうけふいんだらに」という呪文、すべての仏様に通じるお経を唱えなさいと言われたという話しです。「南無阿弥陀仏」と唱えるとどうなるのか、仏様を信じますと言えばどうなるのか、仏様がよきようにしてして下さるということでしょう。意味を知って、唱えるのと、そうでないのとでは効果に差はないでしょうが、適材適所ということでは、正しい使い方をしなければいけないの...徒然草第ニ百ニ十ニ段(念仏に勝る事候ふまじ)
2023/05/31 10:43