徒然草第九十二段 (初心の人、二つの矢を持つ事なかれ)
「初心しよしんの人、二つの矢を持もつ事なかれ」、二つの矢を持つと、ニ本目を頼り、一本目が疎かになる。一本目に集中しなさいとの教えです。初心は、失敗する確率が高いので、集中力を高めることが大切だということでしょう。テニスのサーブの場面で、ファーストサーブは強打し、セカンドサーブはコントロールして打つのを思い出します。あまりテニスをしませんので、思い切りいっては空振りしてしまうので、恐らくどちらもコントロールしないと相手のコートには入らないでしょう。後がないと思うと、反って緊張して結果がよくない場合もあります。集中力を高めることと、緊張を緩めることとは異なった指導になるかもしれません。二つ目があることでリラックスできるならば、それも一つの方法でしょう。何が足りないのか、何が必要なのかによって、何が正しいかは変わって...徒然草第九十二段(初心の人、二つの矢を持つ事なかれ)
2021/11/30 10:05