冬のアリさん
「晴れ、気温10度超える」との予報が出たため、1月最後の日に久々青葉の森を歩く。暖かいといっても、森の中はややひんやりしていて、久々に吸い込んだ森の匂いが冷たいまま嗅覚に触れ、心地よい。それでも、昼を過ぎたあたりから空一面に青空が広がり、すっかり葉を落とした木々の間から陽が射してきてニット帽の中は少し汗ばむくらいだ。こんな暖かさでは、クマさんもおちおち冬眠していられまい、とすこし不安になるが、さすがに厳冬期にクマ鈴を鳴らすのは臆病すぎるな、とザックのポケットから取り出してザックに括るのはやめる。「おや!」あたたかな日差しを浴びた南斜面の登山道の落葉の上を少し大きなアリが一匹ゆっくり足を運んでくる。「仙台で1月にアリさんを見たのは、生まれて初めてかも。」家に帰って、ネットの図鑑を調べてみたらムネアカオオアリ...冬のアリさん
2024/01/31 18:10