「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた(238) 甲越 川中島血戦 65
甘利、馬場、内藤、原、春日、山本勘助入道道鬼は、原昌勝の地理案内によって、やすやすと御嶽城にたどり着いた山本勘道鬼はこれより八人を従えて、城の塀下に忍び寄って地の利を斥候したそして松明を五、六百本を作らせて木の枝に結いつけたこれに兵士を五十人ばかりつけて、合図があったなら火をつけよと命じた総勢三千余人、太鼓を打ち、鬨をあげて攻めかかる無二無三に攻めかかれば、城方も険阻の要害を頼んで攻め入ることなかれと油断していたところに思いがけぬ敵勢来週一戦もせず、慌てふためいて本丸に逃げ込んだ天野鬼十郎も討ち死になる、敵は攻めよせてくる、なおも山々、谷々にも数百の松明が照らして攻め寄せるさまに、城中の足軽は元より、主だった勇士までもが戦意を失う始末である大将、木曽義昌は「もはや叶わぬ」と思い、田山壱岐守をもって、木曽累...「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた(238)甲越川中島血戦65
2024/10/31 20:01