Vol.398 宗家に連なる人々9:沖島曽勲
幕末維新の立役者、西郷隆盛が遠島刑となりやってきたのが沖永良部島。この西郷が沖永良部島で過ごしたのは1862年8月から1864年2月までの1年6ヵ月ほどで、その期間に西郷のお世話をしたのが土持政照です。土持政照は、薩摩藩士であった土持叶之丞綱政の子として1834年に沖永良部島で生まれました。彼は天保年間に沖永良部島に3度赴任しており、島妻・鶴との間に生まれたのが、土持政照ということになります。成人した政照は間切横目(現代の警察官)という島役人であり、西郷は政照とその母であった鶴の優しさと人柄に感動し、義兄弟の契約を交わすほどに親交がありました。この土持政照の母であった鶴の旧姓は豊山でしたが、一説にはこの鶴は世之主の子孫であったと伝えられています。世之主の子孫と伝わる当家の宗家一族と豊山家は婚姻関係で親戚で...Vol.398宗家に連なる人々9:沖島曽勲
2024/03/27 04:00