千垣、払暁の空。
(払暁の空の下@千垣駅)立山への県道から、少し下がった位置にある小さな駅舎。岩峅寺を過ぎると、終点の立山に向かって一駅ごとに雪が深くなって行く。今でこそ立山線の線路に沿った道が整備されてはいるものの、一昔前は、ひとたび雪が降れば、千垣や芦峅寺の人々には接続するバスと地鉄が頼りだっただろう。芦峅寺も、この冬の積雪が2mを超えたと聞く。駅前には、立山の修験者が住むという芦峅寺へ向かうバス乗り場があって、除雪された階段と雪の踏み跡に、駅の息遣いを感じた払暁の千垣。お世辞にも広くないホーム。雪に埋もれてさらに狭くなっていた中を、KB301列車・快速急行立山行きがやって来た。電鉄富山5:24発。シーズンであればアルペンルートへ向かうハイカーや登山者の足だ。立山に向け、ここからさらに登り坂は厳しくなり、雪は深く重く線路を囲...千垣、払暁の空。
2022/02/28 17:00