長島愛生園 北田由貴子さん(10)
眉凛凛しき軽症の日の海人を連翹の黄が波打ちて呼ぶ海底の目のなき魚を恋ひたりし海人をおもふ眼を病みて今その妻の縋りて呼べど海人きみはあらぬ方のみてゐしよ狂ひて病みて人の愛知りたりと海人の言ひし思ほゆ君が碑に佇つ手のよき夫が枇杷むく指の機敏なる動き見てをり不意にかなしき癩麻痺に汗出ぬからだ苦しくて臥しをり草木の息づく真昼ほとんどの五体は癩に蝕ばまれ満足なるは乳房のみああ死刑囚の手紙に母よと呼ばれつつ励...
2024/11/13 19:34
2024年11月 (101件〜200件)
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