「十二国記 風の海 迷宮の岸」小野不由美|健気で可愛らしい泰麒の葛藤と成長を見守る物語

「十二国記 風の海 迷宮の岸」小野不由美|健気で可愛らしい泰麒の葛藤と成長を見守る物語

あらすじ:幼(いとけな)き麒麟に迫り来る決断の時──神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。その一つ戴国(たいこく)麒麟の泰麒(たいき)は、天地を揺るがす〈蝕(しょく)〉で蓬莱(ほうらい)に流され、人の子として育った。十年の時を経て故国(くに)へと戻されるも、役割を理解できぬ麒麟の葛藤が始まる。我こそはと名乗りを挙げる者たちを前に、この国の命運を担うべき「王」を選ぶことはできるのだろうか。