この胸の痛みに名前を下さい。 15話

この胸の痛みに名前を下さい。 15話

side*聖南玄関のドアを開けるなり、あたしに真正面から抱きついてきた少年がひょこっと顔を上げてあたしを見上げた。「……っっ!」え……何でここにいるの??平日でしかもこんな夕方に…大嵐が吹き荒れる予感しかなかった。