Coteaux d’Ancenis散歩02/ロワール川ワイン散歩#32
次に向かったのは、すぐ近くにあるVignoble Cogné(ヴィニョーブル・コニェ)だった。 ここは少し規模が大きく、南向きの斜面に広がる葡萄畑が、ロワールの陽光をたっぷり浴びて、波打つように黄金色に輝いていた。光そのものが大地に降り注ぎ、空気さえ柔らかく、温かかった。 ドメーヌの入口に車を停めると、葡萄畑の向こうから、クロード・コニェ氏の娘さんが笑顔で迎えてくれた。 このワイナリーは、三世代にわたって家族で守り続けられてきたという。 訪れる前から感じていた、どこか懐かしい温もりの正体が、すぐにわかった気がした。 最初に案内されたのは畑だった。 シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、
2025/04/28 06:40