転院の日③

間隔が空いてしまいましたが、前回からの続きです。↓前回転院の日② 齢34歳11か月脳梗塞になりまして。 (fc2.com)リハビリ病院に到着。入院の手続きを行い、採血や問診、レントゲンなどひとしきりの検査を受ける。その後、ソーシャルワーカーさんと面談。住居の状況や目標設定などを行う。階段の段数や段差の高さ、自宅や職場の状況を事細かに聞かれたのには驚いた。目標は復職を見据えて、荷物を持って階段の上り下りとある程度...

転院の日②

前回からの続きです。↓前回転院の日 齢34歳11か月脳梗塞になりまして。 (fc2.com)リハビリ病院に転院する前に一度自宅に寄った。入院予定が2～3か月の予定なので、今回はパソコンとタブレットを持ち込むことにした。車を降り、玄関で座って靴を脱ぐ。我が家の玄関の段差は、10センチぐらい。体育座りのような体制になる。その状態から立ち上がれないΣ(￣ロ￣lll)何とか立ち上がり、2階にある自分の部屋を目指す。何とか自分の部...

転院の日

転院の日のお話。リハビリで積み重ねた自信が一瞬にして砕け散ってしまいました。～2020年9月30日～今日は、転院の日だ。急性期病院から自宅近くのリハビリ病院に転院する。身支度をし、朝食を食べ終えてしばらくすると家族が迎えに来た。コロナのせいで家族に会うのも1か月ぶりだ。主治医やお世話になった看護師の方々への挨拶もそこそこに病院の外に出る。ドアが開き、約1か月振りに直射日光を浴び外の空気を吸う。倒れた日は残...

ヒマとの闘い。

2020年9月20日～22日は、世間一般はシルバーウィーク。もちろん、自分にそんなものは無い。コロナ渦ながら、1日だけ友人たちと遊ぶ予定が入っていたが、当然ながら参加できない…。面会も完全禁止なので、誰が来るわけでもない。なので、このシルバーウィークは死ぬほどヒマ(°_°)でした。運ばれた急性期病院のリハビリは、日曜・祝日はお休み。飲み物を買いに行く以外は、基本ベッドの上です。テレビを見るにもお金が掛かるので、Yo...

ゴルフスイング

入院中、サッカーのラモスさんの脳梗塞リハビリの記事に辿り着き、『サッカーボールやサッカーの動きを取り入れた』というのを参考にしてリクエストをしました(・Д・)ノラモスさんのリハビリ記事はこちら↓［元サッカー日本代表 ラモス瑠偉さん］脳梗塞（1）妻の119番通報で助かる : yomiDr./ヨミドクター（読売新聞） (yomiuri.co.jp)普段やってたスポーツや趣味の動きをすることで、元気だった頃との動きの違いや違和感を理...

まずは動く方の手でやってみる。

今日は、作業療法の時に必ずやっていたことを書きます。タイトルの通りです(^^;まずは動く方の手で、作業をします。普段、日常生活の動作なんて、誰かに教えられた訳でもなく無意識でやってますよね。セラピストの方に「もっとこうして！」と言われても出来ない訳です。そもそも麻痺してますし、自分の意志通り動かせません(´･Д･)」なので、まずは元気な方でやってみます。そうすると、手の動かし方がイメージできるし、どこの筋肉...

感覚異常と痺れ。

今は感覚異常も痺れもありません。手の痺れは、発症後2か月ぐらいまでとかなり長く残っていました。～2020年9月17日（木）～救急搬送された日から2週間。うっすら残っていた左足の痺れは、気が付けば無くなっていた。ただ、左手は、相変わらずジンジンと痺れている。あと、感覚異常がある。特に冷たいものに過敏だ。ベッドのアルミフレームや冷たいペットボトルを触るとよくわかる。痛い (ﾉﾟωﾟ)ﾉ*.ｵｵｫｫｫｫｫｫｫｰなんだか不思議な感覚...

リハビリの時に意識したこと。

今までは、日記を基にリハビリの過程を時系列で書いていましたが、今日は、リハビリの時に意識していた事を書きます。①身体の状態を細かく伝える。→ベテランの療法士さんになると、動作を見たり触っただけで状態を察知できますが、全員がそうではないです。自分の体の感覚が一番わかるのは自分です。例えば「今日は腕が固くかんじるとか」「こうすると動かしにくい」とか、そんな感じです。②プラスの事を言ってから、マイナスの事...

一人膝カックン。

2020年9月14日（月）昨日の午前中で点滴治療が終わった。あとは、転院まで投薬治療とリハビリがメインらしい。リハビリが終わり、夕方からトイレまで付き添い歩行可能になった。なるべく歩く機会を作ったほうが良いという判断らしい。それまでは、車いすに乗せられ、運ばれていた。トイレと洗面所は、各部屋と廊下の間にそれぞれ一つずつあるので、ほんの5メートル程度。自分のベッドは、廊下側だったのでさらに近い。ナースコール...

目標設定

入院中、しれっと現れた人生の分岐点のお話。2020年9月10日（木）倒れたあの日から1週間が経過。生きている事に感謝！！今日もリハビリ。午前中のリハビリで目標を決めた。自分に与えられた選択肢は2つ①日常生活に支障がない程度（元気な時の6割程度）にまで回復したら退院。②治療が終わったら、リハビリ病院に転院して元の状態になるべく近づける。（退院できるのが早くても12月の見込み）即答で②を選んだ。人生あと何年あるかわ...

モチベーショーンを保つ方法。

～2020年9月9日（水）～今日もリハビリ。車いすに乗せられ、点滴を支えながらリハビリ室へ。午前中は、運動能力全般のテスト。まあ、結果は当然のごとく手足ともズタズタでした(T＿T)歩行は元気な時の半分以下のスピード…。左手の方は、物を持つと更に制御不能…。小さな物は、全くつかむことが出来なかった…。それぞれの指をバラバラに動かすことができない。元気な時は何気なくできていた事が、とても難しく、奇跡的な事だと実...

もみほぐし。

～2020年9月8日（火）～今日からリハビリ室に移動して本格的なリハビリがスタート。車いすに乗せられ、リハビリ室に移動。今日は作業療法・理学療法ともに固まった体の確認ともみほぐしがメインらしい。麻痺のせいで、あくびをすると全身がピンと突っ張るし、くしゃみをしたら体が制御不能…。そんな状態になっていたので、揉みほぐしはありがたい。まずは足。色々とチェックが行われる。詳しく書くと長くなるので割愛。結論を言う...

ツラい…。

～2020年9月8日（火）～いつも通り、朝6時起床。頭が痒い…。そして、体が臭いΣ(￣ロ￣lll)自分の体臭を感じたのは、生まれて初めて。5日間、風呂に入ってないので無理もない。残暑厳しい時期だったし、寝ているだけでも汗をかくし、体は拭いてもらっていたけど、すっきりはしなかった。お風呂事情は、それぞれの病院で違うと思います。私が運ばれた急性期病院は、週2回シャワー（介助が必要な場合）転院の1週間前ごろからは、解除...

オムライス。

病院食のお話。病院によってかなり差がありますが、4日間何も食べてなかったので、この食事は美味しかったなぁ。～2020年9月7日（月）～この日の昼から食事が出た。お粥薄焼き卵野菜のケチャップ炒め野菜スープ謎の円形の薄焼き卵が気になる。ぱっと見て、直径10センチぐらいはある。おしぼりで手を拭いていると、カーテン越しに看護助手さんの声が聞こえる。「今日はオムライスですよ」そうか、こいつの原型はオムライスだったの...

人生で1番長く感じた2メートル。

タイトルだけだとゴルフっぽいですが、ゴルフの話ではありません。2020年9月7日（月）ベッドで立ち上がりと車いすへの乗り移りの練習。療法士さん「意外とできますね。じゃあ、ベッドから車いすまで少し歩きましょう」その距離、約2メートル。ベッドから立ち上がり、右足を踏み出す。問題ない。次に左足。すんなり動かない…。自分の体のはずなのに、とんでもなく重い。はたから見ると、足に大きなケガをした人みたいな歩き方になっ...

リハビリはじまる。

入院2日は、終日安静にして終了。夕方、PCR検査が陰性だったので、集中治療室に移動。食事は、まだ食べることを許されず。起き上がれないので、変に便意を催すよりは良いか。とプラスに考えることにした。～3日目～食事は、この日もカット。ここまでくると不思議と空腹は、感じなくなっていた。午後になると、ベッド上でのリハビリが始まった。リハビリといっても、初日なので体のチェック。まずは、言語聴覚士の方が来た。呂律や...

一筋の光。

私が入院した病院は21時消灯。普段、もっと遅くに寝ているので眠れるはずが無い。点滴やら血圧計、心電図などたくさんの管が繋がれているのでなおさらだ。特に血圧計は、1時間おきに自動計測があるので、ウトウトし始めると腕が締め付けられて眠気が覚める。天井を見つめていると、どんどんネガティブになるし、いままでの自分の生活を悔いた。気が付けば、時刻は午前1時を回っていた。相変わらず、左半身は猛烈に痺れている。眠れ...

2度目の検査。

またまた、倒れた日のお話。時刻は16時半ごろ。看護師「CT検査に行きまーす。」2度目の検査だ。脳幹出血疑いは、どうなったんだろうか。また猛烈な不安が襲ってきた。左半身は、全く動かせなくなっていたし、今までに経験したことのない猛烈な痺れに襲われていた。検査自体は5分ぐらいで終わり、病室に戻される。しばらくして、看護師さんが薬を持って入ってきた。「血栓を溶かす薬を繋ぎますね。脳梗塞のお薬です。」どうやら脳幹...

ペットボトルが開けられないΣ(￣ロ￣lll)

倒れた日のお話。PCR検査のため、個室に隔離されたのは前回お話した通り。気が付けば、時刻は14時半を回っていた。「のどが渇いた」10時頃から何も口にしていなかった。ナースコールを押し、その旨を伝える。幸い家族が入院手続きのため、まだ病院に居たのでペットボトルの水を差し入れてもらった。看護師「ここに置いておきますね」右手の手の届くところに水とすいのみを置いてくれた。※すいのみとは↓すいのみに入れてくれた分は...

PCR検査、そして隔離。

処置室から病室に運ばれる。家族とは、ここでお別れ。新型コロナ渦の入院ということもあり、面会は禁止。次に会えるのは、早くても3週間後だ。集中治療室ではなく、なぜか個室に運び込まれた。「PCR検査しますね。結果が出るまでは個室で隔離です。」看護師さんが優しい口調で言った後、その優しい口調とは裏腹に綿棒が鼻の奥に突き刺さった。もしも陽性だったら、どうなるんだろうか…。治療は、どちらが優先されるのだろうか…。不...