言葉のマジック
日常会話の中で可成り盛って話している知人がいる。その中の一人について、書いてみました。彼は、昭和21年生れで戦後の貧しさの中で生きて来たひとり。父親が中学生の時に亡くなってしまったので、義務教育もそこそこに、働かざる得ない日々、東京の伯父の助けで、伯父宅に世話になり、2年遅れで都立の工業高校に行かせて貰ったようだ。彼20歳。2学年年下の幼馴染の彼女が居て、ずっと文通で初恋を温めていた。昭和のフォークソングの世界のようだ。彼女が19歳の時(間もなく20歳)、東京に住む彼を訪ねた。彼女の父親は地元では一流と言われる企業に勤め当時にしては豊かな暮らしだったが彼の話の辻褄からみると、彼女は中卒で、小さい事務所で働いていたようだ。暫くぶりの逢瀬で淡い初恋は、大人の恋となって、彼女は身ごもった。彼22歳。恐る恐る結婚...言葉のマジック
2022/06/21 19:47