プラトン立体について。澁澤龍彦と澁澤龍子と沢渡朔とマンディアルグ。
プラトンの哲学が大変現実的というより、ギリシャ哲学自体が含む現在で感じるところの神学的(神秘学的)要素がこの日本で紹介されるときは「誤解を生む」ためかほとんど紹介されていない、という印象がある。 本来の哲学とは、答えられない問いの下に線を引いて世間に提示すること、と内田樹先生もおっしゃっているが、そうであれば「神」や「全」や「一」はそもそもいの一番の問いとなろう。 プラトンの晩年の著作である「ティマイオス」は神秘的記述が多く、対話篇が多い著作群では異色といわれるとのことだが、晩年の作であればいわゆるそのころもあったであろう「お題目より世間のことを書け」というような世間のプレッシャーは多分無意識…
2022/08/31 05:17