異常性格(いじょうせいかく) 人格異常、人格障害(パーソナリティ障害)、精神病質、変質者、変わり者、精神不均衡などとほぼ同義で使われる言葉。パーソナリティ(人となり)の偏りが著しかったり、異常であったりする。 つまり、普通の人とは大きく変わっている。なお、シュナイダーの精神病質人格の概念は、性格の著しい偏りゆえに、自分が悩むか、社会が悩まされるものと定義されている。
1.ビッグ・ファイブ ビッグ・ファイブ(Big five)は、パーソナリティ特性論の1つの主要な考え方である。5つの特性・次元でパーソナリティを包括的に説明できるというもので、1980年以降注目されるようになった。 5つの次元とは、 1.Openness to experience(経験への開放性) 多彩な、頭の回転が早い、美的感覚の鋭い、飲み込み早い、効率が良いなど。 2.Conscientiousness(誠実性) 勤勉な、誠実な、几帳面など。 3.Extraversion(外向性) 話好き、積極的、活動的、陽気など。 4.Agreeableness(調和性) 温和な、寛大な、やさしい、親…
1.4つの脳波 脳波は4つに分けられる。 δ(デルタ)波:0.5〜4Hz未満 Θ(シータ)波:4〜8Hz未満(slow wave) α(アルファ)波:8〜13Hz未満 Β(ベータ)波:13Hz以上(fast wave) (1)α(アルファ)波:8〜13Hz未満 1929年にドイツのハンス・ベルガーによってβ波とともに命名された脳波のこと。脳波の中では最も有名で、正常脳波の中ではもっともはっきりとした波形を取る。安静、覚醒、閉眼状態で成人の後頭部優位に最も見られ、左右の差は少ない。 目を開いて精神活動を行うなど精神的な負荷が生じると、α波は減衰する(α波減衰)。そのとき「β波が出てきた。」ように…
過補償 補償が過大になりすぎるため、かえって様々な障害が生じること。アドラーによって導入された概念である。人間は幼く、弱小だった存在だった頃の劣等感を補償し、優越感を勝ち得ようとする傾向がみんなに見られ、それが成功をもたらす補償になるときもあれば、過大になると返って神経症状態や不適応に陥るときもあるとし、それを過補償と呼んだ。 過ぎたるは及ばざるが如しの「過ぎたる」の部分のこと。塩のかけ過ぎのようなものか。
1.打ち消し(と反動形成) 打ち消しとは、既に行われた行為や意識された考えに伴う特定の情動を、正反対の情動的意味を持つ行為や考えによって打ち消そうとする「つぐない」と「やり直し」の心理規制である。要するに、なかったことにしようとする機制といえる。この打ち消される行為や考えは、超自我の批判を受けた罪悪感や恥の感情などである。 なお、打ち消しは、行動や考えについてのみ生じるのに対し、反動形成ではその人の全体的な態度が、無意識の欲動に対して正反対の形を取ることになる。反動形成が不全または未発達の状態では、打ち消しが活性化することが多い。 (adsbygoogle = window.adsbygoog…
1.意識 意識とは、自分の状態と周囲の状態を知っていることと、それに気がついていることである。英語、フランス語ともにラテン語のcum(ともに)とscius(scireの過去分詞、「知った」)から合成されたconsciusを語源とする。ラテン語に「知る」という意味のほかに、己を知るという意味がある。 意識はもっとも基本的で、直接的な体験のことである。だからこそ、心理学や哲学の領域においてつねづねその本質が問い直されてきたといえる。 2.意識障害 知覚、注意、認知、思考、判断、記憶などのすべての精神活動の一過性ないし持続的な障害のことである。論理的思考などの高次の精神活動だけでなく、自分は誰で、こ…
1.意志薄弱 意志薄弱とは、環境の影響を異常に受けやすい傾向のことである。シュナイダーの意志欠如とほぼ同じ意味か、それよりは軽い程度とされる。意志の発動性と持続性が弱いため、主体性や自主性に欠け、周囲の影響を受けてころころと態度を変えやすい。手の平を返すことにも抵抗がなく、信用おけない。言うまでもなく、良い影響よりも、安易で欲求充足的な影響を受ける。ブロイラーは、意志薄弱を変温動物に例えている。 こうしたいとか、こうしようというのがほとんどないので、誘われるとほいほいとついていく。自分ではどうすることもできないとの思いに支配され、そうそうにすべてを諦めているのかもしれない。 2.意志欠如(者)…
1.意志 意志とは、ある行動を選択・実行することである。動因、動機、欲求などの行動を引き起こす内的な状態とほぼ同じ意味で用いられ、何かをしよう、これをしたいという気持ちを表す。精神医学では、意志を動因の上に立ってそれを方向づけるものと定義されている。意志+動因=意欲である。なお、その意志や意欲の障害として、 1.制止 意志の表出が緩慢になる。 2.途絶 感情の表出が突然中断すること。 3.混迷 意欲が極端に乏しくなり、全く動かない状態になること。 などがある。要するに「こうしよう。」と思って動き始めることである。 2.意志欠如 人間の精神活動を知性、感情、意志の3領域に区分した場合、意志の機能…
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