MMPI(Minnesota Multi phasic Personality Inventory:ミネソタ多面人格目録)
MMPI 1.MMPI(Minnesota Multi phasic Personality Inventory:ミネソタ多面人格目録)とは MMPI(は、ミネソタ大学のハサウェイとマッキンレイによって作成された心理検査である。オリジナルは566項目、日本版では550項目の質問から構成されている。 質問項目は、当時の問診内容や医学的な教科書、各種の性格検査などから選ばれたもので、正常者群とそうでない群との間で項目分析を行い、有意差の認められた項目だけが集められている。もともとは、クレペリンによる精神病の分類をもとに、精神障害の種類と程度を把握するために作成されたものであるため、経験的にいけそう…
MAS(顕在性不安尺度、Manifest Anxiety Scale)
MAS 1.不安に関する2つの質問紙法 アイゼンクら(1985)は、特性とは、様々な状況を通じて行動を規則的・永続的に決定する要因であり、状態とは、ある特定のときに生じる要因であるという。 テイラー(1953)のMAS(顕在性不安尺度)は、永続的な不安(特性不安)を測定するために考案された質問紙である。しかし、キャッテルらは、不安は何らかの嫌な出来事をきっかけに生じた一時的な状態でもあるため、特性不安だけでなく状態不安も加えるべきとしててSTAI(状態ー特性不安尺度、State-Trait Anxiety Inventory)という質問紙を開発した。STAIは、MASの上位互換といえるかもしれ…
質問紙法 1.質問紙法の特徴 質問紙法は、被験者(テストを受ける人)が、ある特定のテーマに関する質問項目に、「はい」、「いいえ」、「どちらでもない」などで回答する心理検査のことである。アンケートのようなものだが、主にパーソナリティをとらえようとするものと、不安などの一部のパーソナリティをとらえようとするものに分けられる。 自分の行動や意見を記述することができる場合、質問紙法や面接法は有効な手段である。 質問紙法や面接法は、被験者の言葉を信頼するという点で同じであるが、質問紙法では被験者自身が質問を読み、回答する(自記式)のに対し、面接法では被験者に直接つ質問を行い、回答を面接者が記入する(他記…
2つの条件づけ 1.古典的条件づけと道具的条件づけ 条件づけには2つある。1つ目は、パブロフ型条件づけ、古典的条件づけ、レスポンデント条件づけといい、2つ目は、試行錯誤学習、道具的条件づけ、オペラント条件づけと呼ばれるものである。それぞれ条件づけられた行動は、1つ目は、条件反応、レスポンデント行動といい、2つ目は、強化された行動、オペラント行動と呼ばれる。この2つの条件づけは、帝政ロシアのパヴロフと、アメリカのソーンダイクによって発見されることとなった。 (1)I.P.パブロフ I.P.パブロフは、胃酸の分泌量と分泌時間が、胃の中に入った食料の種類と量の関数であることを発見する過程で、皿を見せ…
森田療法 森田療法は、森田正馬(まさたけ)によって、森田神経症という特定のパーソナリティ傾向の強い人に対する治療として確立した心理療法である。その中心となる考え方に「あるがまま」がある。 森田神経症の人は、内向的で、自意識が強く、自分の身体変化に関心を持ち過ぎる傾向(=ヒポコンドリー性基調)がある。その一方で、負けず嫌いで、うぬぼれが強く、人に見られたい気持ちも強いため、考えや悩みが悪循環的に反復されやすく、いつの間にかに自分自身に囚われることになる。その結果、「過度に一つのことに注意を向けると、その感覚が敏感になり過ぎて、身動きが取れなくなる」という精神交互作用を形成することになる。 森田療…
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