「絵手紙出しました—水月観音-」について考える
今回は、「水月観音(すいげつかんのん)」を描きました。東慶寺(〒247-0062神奈川県鎌倉市山ノ内1367)の水月観音の御利益は、悪い縁を切って、良い縁を結ぶというところです。ひいては人の縁に限らず、仕事や旅の安全、財産など、さまざまな良縁にも当てはめられ、要するには考え方でいろんなご利益を求めることができます。でも「水月」の名前の意味は、水に映る月。それは一瞬で形を変えて、消えてしまう儚いもの。そして、それを見ている自分もまた、水面の月のように移ろいゆくものなのである。水月観音は、そんな「空」の教えを衆生に示しているのです。水月観音坐像東慶寺の水月堂に安置されている「木造彩色水月観音坐像」(もくぞうさいしきすいげつかんのんざぞう)は、京都では見ることのできない鎌倉地方独特の彫刻で、白衣をまとい岩坐の上...「絵手紙出しました—水月観音-」について考える
2024/09/28 06:00