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癌と共に~フーテンのパパちゃん~ https://www.hikaru-ko.xyz

胃がんから肺転移になった最愛の父 終末期医療の在り方やセカンドオピニオン、 緩和ケア、介護保険やサービスそして葬儀。 大切な日々を綴ります

ヒカルコ
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2020/06/02

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  • 胃がんからの旅立ち~GOTO 三途の川~

    今頃はどこを歩いているのだろう また寄り道してるんじゃないだろうか ~葬儀後 皐月~ 次女だけが家が近いこともあり、ちょいちょい来てくれるのが嬉しかった。 パパちゃんに挨拶をしてお線香をあげ、他愛もない話をする。 その中で次の法要【初七日】の打ち合わせをした。 逝去した日から起算して7日目に行われる法要のことで 今は葬儀と一緒にするところもあるようだ。 だが姉たちと集まりたいことと、お経だけならば私たちでも出来るため 姉たちの休みの取りやすい日に合わせすることにした。 人は亡くなってから7日かけて三途の川にたどり着くのだとか。 まぁ道には詳しいパパちゃんのことだ。ナビなどなくても大丈夫だろう。…

  • 胃がんからの旅立ち~虚無と目覚め~

    眠ることは意外にエネルギーを使う 赤ちゃんは寝てばかりだが お年寄りは眠れない こんなに眠ったのはいつぶりだろう ~逝去後~ 私はずっとパパちゃんが居た和室にこもっていた。 いつもはリビングで大音量でビデオを見る主人も 2階にいることがほとんどだったので助かった。 静かな時間 来客が来た時以外はひたすら眠って過ごした。 それはもう一日中 普段はお昼寝してしまうと、夜眠れない(-_-;) なので自分でもびっくりするほど 泥沼のように日々を眠って過ごした。 考えたらここ数か月まともに眠っていなかった気がする。 張り詰めたものが切れた反動と 体力の限界 そして何も考えたくない気持ちの反動だったと思う…

  • 胃がんからの旅立ち~偲ぶ心のお弁当~

    今頃はどこを歩いているのだろう また寄り道してるんじゃないだろうか ~葬儀後~ 翌日。起きてご飯を作り、洗濯をして、掃除をして。 また変わらない1日が始まる。 次男も新聞配達を1日だけお休みを延ばしたが、次の日から復活した。 だが学校は変わらずコロナで自粛。 しばらくは主人も忌引きで休みとなる。 家族はみんな家に居るが、お弁当作りもなく、動きのない日々だった。 2日後に、葬儀に間に合わなかった従妹が中部から来てくれた。 わずかな時間だが私たちとも一緒に住んだこともあり、パパちゃんのこともずっと大切にしてくれていた。 娘さん一家を連れてお線香をあげてくれた。 『おっちゃん、間に合わんでごめんね』…

  • 胃がんで旅立つ~パパちゃんのいない夜~

    目を開けても あの背中が見える 目を閉じても 低く呼ぶ声が聞こえてくる ぽっかりと開いた和室の向こうには パパちゃんの笑顔 ~葬儀の後~ 精進揚げも終わり、気づけば夜だった。 「あんたも頑張ったね。疲れたろ。ゆっくりお休み」 姉たちも気遣ってくれ、パパちゃんへお線香をあげてからそれぞれの家に帰っていった。 ひとまずお風呂に入り、その日は早くにみんな2階へ。 私は一人和室で、ぽつんと残っている介護ベッドに腰かけた。 「せっかく取り寄せたのに、2日間しか寝れなかったね」 『おぉ。もう少し使ってみたかったな』 「昨日からずっとバタバタだったから、くたびれたろ」 『うん。俺はなんもしとらんのだけどな』…

  • 胃がんからの家族葬~パパちゃん、おうちに帰る~

    お疲れさま くたびれたね さぁ、帰ろう ~火葬後 精進揚げ~ 葬儀社の男性スタッフが、親戚へ配る花束を持って戻ってきてくださった。 お手数かけました💦 当初は葬儀プランであまりいい感じではない人だったが、 すっかりいい人へランクアップしていた。 www.hikaru-ko.xyz 少々寄り道をするため、時間を合わせて自宅でまた落ち合う約束をして、葬儀社のスタッフとは一旦お別れ。 そこから一路、従兄の家を目指した。 ちょうど皆お仕事に出ていたが、小学生の娘さんが出てきてくれた。 まぁこの女の子が小学生とは思えないほど、しっかりした子で落ち着いている。 一番小さい子の世話も上手で、とても気が付くし…

  • 胃がんからの家族葬~いかつい骨骨ロック~

    ほんとカルシウムはね、大事。 ~火葬場にて 続き~ パパちゃんが空へと昇りつつある間、私たち家族は控室で待つ。 2時間くらいと、聞いていた。 私たちと一緒に、パパちゃんの遺影も席に着く。 虚無感でいっぱいになってくる。 そんな時、長男がいたわるように長女と次女を抱きしめていた。 嬉しかった。 小さい時から、とてもとても優しい子。 何かあっても自分がガマン、というタイプ。 いつもニコニコしているので、何も考えてない楽天家と思われがちだが、 その実とても人を観察している。 本当にきつい時、苦しい時には、 いつもすっと寄り添ってくれる子だ。 長女と次女がもういっぱいいっぱいになっているのが、分かった…

  • 胃がんからの家族葬~空に昇る~

    フーテンのパパちゃん 風に乗って 自由の旅へ ~火葬場にて~ 火葬場へ到着した時に、あっと思い出すことが。 出棺前に献花や祭壇で使ったお花を、花束にしてもらっていた。 あとで親戚へ配るため、家に届けてもらうよう話していたのだが 従兄の家だけが離れていて、火葬場からの帰り道にあたる。 しまった。 持ってきていない。 私の慌てた様子に気づいた葬儀社のスタッフが 「どうかしましたか?」と。 斎場からここまではかなり離れている。 にも関わらず、事情を話すと「すぐ戻りますから!」と飛んで帰ってくださった。 ごめんなさいぃ―( TДT) 火葬場の玄関では別の女性スタッフが待機してくれていた。 霊柩車の後に…

  • 胃がんからの家族葬~出棺~

    二人で過ごした日々 楽しかったね 毎日笑ってたね この道を通るたびいつも思い出す ~出棺~ 読経の後は私たち家族だけのため挨拶などは抜きにした。 葬儀社のスタッフが柩に入れるお花を用意し、その間に私たちも荷物をまとめ火葬場へ向かう準備をする。 「では、最期のお別れを」 スタッフに促され、パパちゃんの思い出の品を柩に納める。 お出かけに絶対欠かさない帽子は、長男と次男がかぶせてあげた。 大好きなニャンコとわんこの写真は、甥っ子が胸の上にそっと置いた。 長女が漬物を持たせ 柩の中には釣り竿もある。 さぁ、パパちゃん大好きな釣りに行けるよ ずっとずっと行きたかったもんね 「ちきしょう、情けねぇな」 …

  • 胃がんからの家族葬~別れの日~

    ポカポカ陽気 暖かい春の日 寒いのが苦手なパパちゃんのために お日様まで味方してくれたよう ~葬儀の日~ 朝ごはんの後、身支度を整え、部屋を片付け、準備はOK。 お経はパパちゃんの知り合いの方にお願いしていた。 縁もゆかりもない方よりも、生前お世話になっていた方の方がパパちゃんも喜ぶと思ったから。 この方は何かにかけて、パパちゃんを気遣ってくれた優しい方。 大柄な方だが、とっても美しい字を書かれる。 闘病中のパパちゃんに、何度も手紙を書いてくれていた。 今も、大事にとってある。 別室の、通常はお坊さんが待機される部屋にお通ししたと、係の人から聞き挨拶に伺った。 お礼を伝えパパちゃんのところへ案…

  • 胃がんからの家族葬~心にしみる朝ごはん~

    ありがとう おかげで家族でゆっくり過ごすことができた ここにして良かったと 改めて思う ~葬儀の朝~ 義実家からの物言いですったもんだしてるさ中ではあったけれど 嬉しい朝ごはんが届いていた。 8時前頃だろうか、勝手口からそっと台所へ準備がしてあった。 《朝ごはんは、ご飯とお味噌汁、お漬物くらいですがサービスです》 事前の説明の時に聞いていた。 近くにコンビニはあるものの、何かと忙しいため大変助かった。 見ると炊き立てのご飯がおひつに入れてあり、漬物が数種類と、手作りのお味噌汁がついていた。 パパちゃんへもお盆に乗せて、持参した漬物もたくさんつけてお供え。 シンプルなお膳だが、炊き立てのご飯とお…

  • 胃がんからの家族葬~家族の在り方~

    肉親でも心の距離の遠い人 他人でも心の距離が近い人 相手を想う心 辛い時こそ相手の本音が分かる 朝方4時頃だろうか、長女が起きてきた。 「少しあんた達も休みなさい」 その言葉に、私と次女も横になった。 そして 爆睡 ・・・・・ ハッと気づけばもう完全に朝。 やばい(;'∀') 準備しなくては💦 「誰も起きんし」 真面目な長女は、一人お線香の番をしていた(;'∀') ごめんね-( TДT) そんな中、ずっとロビーで電話をしていた主人に呼ばれた。 「昨日から、(義実家と)ずっと話してるもん」 「うん」 「正直言う。向こう(義実家)すごく怒ってるもんね」 「うん」 「・・・。まぁ、あんたたちの気持ち…

  • 胃がんからの家族葬~ありのままで生きる~

    安心してね 私たちだけだからね もう気を使わなくていいんだよ 長い、長い夜 静かにパパちゃんと過ごすひと時 誰にも邪魔されず、家族だけで過ごせる至福の時 たくさんの想い出を振り返りながら 姉たちが居てくれて本当に良かったと心から思った。 私一人では、耐えられなかっただろう パパちゃんの病気 心配や不安 義実家や主人への苛立ちや葛藤 きっと心が折れていた 私と姉たちは父親が違う ママちゃんが姉たちを連れ、子連れで再婚したのがパパちゃんだ。 それを知ったのは高校生の時だったが 「あーだからお姉ちゃんたちは美人なんだなぁ」とヘンな納得をして、終わった。 なんだろう 違和感も特になく 「それが当たり前…

  • 胃がんからの家族葬~願い~

    笑顔の中に 光の中に いつもいた人 深夜を過ぎ、子どもたちも寝息を立てはじめ、起きているのは私と次女。 身体の弱い長女には先に休んでもらった。 倒れられては困る(;^ω^) お線香が途絶えないように気を配りながら それでもこうしているのがまだ信じられなかった。 お通夜なんだよな パパちゃんの 親だから先に逝くのは当然の理なんだけれど なぜだろう パパちゃんは特別のような気がしていた。 どこもそうなのかもしれないけれど ママちゃんとの別れは心筋梗塞。 あまりにあっけない最期で誰も間に合わなかった。 せめてパパちゃんの時は側に居たいと思い、葬儀のあとすぐに仕事を辞めて地元に戻ってきた。 パパちゃん…

  • 胃がんからの家族葬~譲れぬ思い~

    さわらないで 私たちのパパちゃんに 初めて願う強い思い 騒動しまくった義実家ご一同様がようやく帰り、入れ替わりに主人の上司が来てくださった。 聞けばご自身もお母さまを亡くされて間もないそう。 「他人事と思えなくて」と言葉を詰まらせる姿に胸が熱くなった。 誠実さが感じられる、立派な方だった。 そして最後、従兄親子が来てくれた。 とてもとても嬉しかった。 従兄は家が遠い中、何度もパパちゃんに会いに来てくれた。 www.hikaru-ko.xyz www.hikaru-ko.xyz パパちゃんが危篤の晩も、とんで来てくれた。 もう話すことが出来なくなっていたので、ゴールデンウイーク中に会っておいてく…

  • 胃がんからの家族葬~お通夜にて~

    みんなで一緒に泊まるのは、いつぶりだろうね ほら起きて みんな来てるよ 斎場へ入ってからしばらくしてから、私が事前相談した女性の方が出社してこられた。 すぐにお部屋に来られ、「お話してたけど、こんなに早くなるとは・・・」と頭を下げられた。 「お話を色々聞いてもらえていたので、スムーズに葬儀の手配が出来ました」と 感謝を述べた。 おそらく50代くらいだろうか、柔らかい雰囲気の優しい方で、安心してなんでも相談できた。女性ならではの目線で細かい事にも気が付かれるし、何よりこちらの気持ちを尊重してくださるので有難かった。 この方とは、それからも返礼品の手配等で何度もお世話になった。 寝具も交代で起きる…

  • 胃がんからの家族葬~葬儀費用~

    人生最期のセレモニー お金をかければいいってもんじゃない その人らしく もっと自由に 事前に葬儀費用については調べていた。 家族葬とはいえ参列者が少ないだけで、かかる費用は一般葬と変わらない。 www.hikaru-ko.xyz 華美な祭壇等はあまり必要とは思わなかったが、最期棺はたくさんのお花で埋め尽くしてあげたかった。 献花の時に確認すると、このお花だけでも充分だとの事。 良かった。 またパパちゃんは「菊」などお葬式定番のお花は好きでない(;´・ω・) なので祭壇も菊ではないお花でお願いしていたら、ちゃんとトルコ桔梗やユリで飾ってくれていた。 ワガママ言ってすみません(;^ω^) かかる葬…

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