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癌と共に~フーテンのパパちゃん~ https://www.hikaru-ko.xyz

胃がんから肺転移になった最愛の父 終末期医療の在り方やセカンドオピニオン、 緩和ケア、介護保険やサービスそして葬儀。 大切な日々を綴ります

ヒカルコ
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2020/06/02

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  • 胃がんからの家族葬~斎場にて~

    パパちゃんと過ごせる最期の場所 静かにのんびりと家族だけで パパちゃんが出発した後、私たちも続いて家を出た。 (先日すぐ近くのおうちで不幸があり、斎場へ行っている間に空き巣の被害にあいました。事情を知っているのだと思われますが・・・ 慌てて家を出るので、施錠を忘れないようにお気を付けください) 家から車で20分ほど。近くにコンビニもあり、立地条件も良い。 最初は遠方からの訪問も考えて、近くのビジネスホテルも調べていた。 斎場と連携して割引のところもあったりする。 1日ひと家族のみ。 駐車場も広い。 あまり暗くもなく、落ち着いた雰囲気。 私以外は皆初めて来たが、気に入ってくれた。 パパちゃんが安…

  • 胃がんからの家族葬~納棺~

    少しはゆっくりできたかな 忘れ物はないね あっという間に時間は過ぎ みんなもそれぞれ喪服に着替えた。 次男は制服。 長男は高校の卒業式の際に作ったスーツ。 万が一を考えて、黒の目立たないステッチのみのシンプルなスーツにしていた。 葬儀社から 「ご出発は納棺していかれますか?」 ・・・逆に聞きたい。納棺以外にあるのか(;´・ω・) すると棺に入れない場合もあるという。 「どうやって???」不思議に思い聞くと 「えーっと・・・担架に乗せて、とかですねぇ」 マジかΣ(゚Д゚) いやいや担架はないでしょうよ 落っこっちゃうよ💦 「いえ、納棺でお願いします」 ベッドに横たわるパパちゃんは、本当に眠ってい…

  • 胃がんからの家族葬~面影~

    ふと目をやると いつもあの笑顔で見ていてくれる 「おはよう。少し寒かね」 今日もパパちゃんに話かけて、1日が始まる 葬儀社との打ち合わせの中で、遺影の話もした。 分かっていたのだが、選ぶことができないまま 今日になってしまっていた。 一番大事なものなのに 私は写真が好きで 家族写真はもちろん 子ども達の成長の写真はとんでもないほどある。 パパちゃんとお出かけするときも いつも写真を撮っていた。 昔は一眼レフカメラを持ち歩いていたが 今は携帯のカメラ機能もよくなったので 携帯で撮ることが多かった。 ファインダーを向けると いつもパパちゃんはおどけてみせる 変な顔をしたり ピースサインをしたり 子…

  • 胃がんからの家族葬~手続きの依頼~

    慌ただしい時間の中で決めなくてはいけないことは多い。 一人では迷ってしまうことも 姉妹が居れば心強い 気持ちの整理もつかぬまま、やらなければいけないことは次々と。 火葬を行うには「死亡届」と同時に「火葬許可申請書」を区役所に提出して 火葬許可証の交付を受ける必要がある。 その許可証を火葬場で提出し、火葬が済んだ後、火葬証明書印が押され 「埋葬許可証」となる (この埋葬許可証は納骨する際に必要となりますが、割とバタバタのさなかに渡されるので無くさないように) 通常、役場への届けや火葬場への申し込みは葬儀社が代理で行ってくれる。 が、火葬場は申し込み順となる。 しかも結構混むらしい💦 まぁ予定がた…

  • 胃がんからの在宅医療~驚きと、悲しみと~

    ほんの僅かな時間だったけれど さようなら さようなら ありがとう 葬儀社の人たちが戻っていき、しばらくしてから義実家の父母がやってきた。 険しい顔をしてはいってきて、そして無言。 父が横たわる姿を目にしても、涙一つこぼさない義父。 手を合わせはしたものの、無表情で、ただ見下ろしている。 その姿からは、なんの悲しみも感情そのものすら伝わってこなかった。 そして一応泣いてはいるが、一切私と目を合わさない義母。 昨夜、看取りを断ったのをよほど根に持っているのだろう。 それでも斎場の場所や家を出る時間は聞いていた。 その際も、コロナのことがあるので 家族葬で内内に済ますので、親戚の方々はご無理しないで…

  • 胃がんからの在宅医療~最期のぬくもり~

    忘れないよ あなたの笑顔も 優しさも 温もりも どうにかこうにか打ち合わせも終わってから パパちゃんの身体を守るため、ドライアイスを設置することになった。 お天気の良い春の日だったので、斎場に入る前に自宅でと、早めにお願いをしていた。 担当者の方が 「背中の方へ、手を入れてみてください。まだ故人様の温もりが感じられますので」 と言われ、驚いた。 もうだいぶ時間は経っている。 でもそうっと背中の方へ手を入れると、温かさが伝わってきた。 パパちゃんの、最後のぬくもりだ 次女も、子どもたちも、それぞれに確かめながら 涙が止まらなかった。 あの時の感触は、きっとずっと忘れられない それほどパパちゃんを…

  • 胃がんからの在宅医療~葬儀社への依頼~

    人生最期のセレモニー 相性も大事 納得のいくところで 葬儀社への依頼 パパちゃん逝去後すぐに電話を入れていた。 当たり前なのだろうけれど、24時間受付体制。 大変だなぁ・・・ しかしあまりに慌てすぎて 在宅医療の先生が到着する前に連絡しちゃったもんだから 「医師に確認してもらってから、再度ご連絡ください」 と言われてしまった(;・∀・) 当たり前だ 落ち着け私💦💦 改めて連絡を入れる。 以前見積もり、訪問、相談をしていた葬儀場。www.hikaru-ko.xyz 決めておいてよかった。 これでイチから探すとなると、かなり無理がある。 希望云々や費用も考えている暇もなかっただろう。 7時過ぎに男…

  • 胃がんからの在宅医療~夜明け~

    夜が明ける 特別な1日が始まる 在宅医療だったので、家で看取ることもできた。 パパちゃんにたくさん触れることもできた。 またエンゼルケアも身支度も、一つ一つみんなで心をこめてすることができた。 支えてくださった在宅医療の先生、看護師さん達には感謝しかない。 時間に追われることなく、家族で最期のひと時をゆっくり過ごすことができるのは 本当にありがたかった。 院長先生は最後に死亡診断書を作成され 「いろいろな場面で必要となりますので、コピーを取っておかれた方がいいでしょう」 と言われた。 先生方が帰られ、みんなも現実に戻る時間。 気付けば次男の新聞配達の時間だった。 合間に急いで事情とお休みの連絡…

  • 胃がんからの在宅医療~エンゼルケア~

    心を込めて 感謝を込めて 愛情を込めて 私たちにできること みんなが落ち着いた頃を見計らって、もう一度診療所へ連絡を入れた。 しばらくして、院長先生と看護師さんが来てくださった。 院長先生は3日連続。 有難いの一言につきた。 父の身体を診察し、脈や瞳孔を確認してから時計を確かめられ 「午前3時33分、ご臨終です」と静かに言われた。 私は一人「おおっ先生、語呂合わせてくれたんかな」などと 不謹慎なことを考えていた。 そこからは看護師さんとエンゼルケアの処置に入った。 「一緒にされますか?」と聞いてくださったので 「ぜひ、お願いします」と答えた。 タオルを数本、濡らして絞ったものをレンジでチンして…

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